プロレス統計

「プロレスの数字とプロレスする」をテーマにプロレスに関連する数字を調べ、まとめ、考えるブログです。

MENU

Twitterで振り返る2019年の新日本プロレス10大ニュース

皆さんあけましておめでとうございます。
なんだか猫と戯れていたら年が明けていましたが、今年も頑張って面白い解析に取り組んでいきたいと思います。

で、新年一発目の記事、解析なんですが1年の始まりは昨年の振り返りから始める、ということで昨日をもって丸々1年間のTwitter集計が終了したのでその数値を使っての解析として、2019年の新日本プロレスの10大ニュースを振り返ってみたいと思います。
振り返りというと何となく年末感がありますけど厳密に振り返るには年明けでないといかんのです。

 

集計したもの

今回用いたのはツイート集計プログラム*1を用いて集計してきた、2019年1月1日~12月31日に#njpwのハッシュタグに投稿されたツイートデータになります。

2019年一年間における総ツイート数は49万364ツイート総リツイート数は134万3043リツイート、そして同ハッシュタグにツイートしたユーザー数は3万7367人でした。
以下では特に毎分辺りツイート数に注目し、それが最も多かったタイミングについてトップ10を紹介していきます。

10位 104 tweets/min

f:id:Rodyonsw:20200101031930p:plain

実に1年4か月ぶりに姿を見せた高橋ヒロム (2019.11.3)

(新日本プロレス公式サイトより引用)

第10位となったのは記憶にも新しい、11.3大阪府立体育会館で行われたPOWER STRUGGLEにおいての事。
セミメインイベントのIWGPジュニアヘビー級終了後、突如流れたVTRとともに高橋ヒロムが会場に登場し、リング上で復帰宣言+東京ドームでのウィル・オスプレイの持つIWGPジュニアヘビー級への挑戦を表明したシーン*2でした。
ヒロムのリング復帰は実に1年4か月ぶりの出来事、それまでSNS上などでも復帰をにおわせ続けた期間も長かったのでまさに待望の復帰宣言だったでしょう。

9位 109 tweets/min

f:id:Rodyonsw:20200101032220p:plain

歴史の1ページに刻まれる一夜を締めたオカダ(2019.4.6)

(新日本プロレス公式サイトより引用)

9位となったのは2019年上半期の天王山とも言えた新日本プロレスとROHの合同開催となったマジソン・スクエア・ガーデン大会、そのメインに勝利したオカダが大会を締めたシーン*3
この年は親会社であるブシロードの東京証券取引所マザーズへの上場や、アメリカ現地法人の設立など会社としての重大イベントが控えており、その際の新日本プロレスの好調事例として挙げられることも多かったMSG大会ですけど、開催前はエリートの離脱やなんやでかなり不安視もされていたよなぁと。
そういう意味で、観ている一ファンとしても、大会中も色々ありましたけど、メインを大盛り上がりの内で締めたシーンにほっとしたのを覚えています。
そしてなにより上の写真めっちゃ好きなのよね、5回ぐらい引用している気がする。

8位 111 tweets/min

f:id:Rodyonsw:20200101033132p:plain

”Switchblade Year”として好発進となったオカダ戦(2019.1.4)

(新日本プロレス公式サイトより引用)

8位となったのは昨年の東京ドーム大会唯一のシングルマッチだったジェイ対オカダの一戦、大方の予想を覆す形でジェイがオカダ下したシーン*4
後述もしますが、2018年のジェイは凱旋するも中々実績・活躍が伴わなかった印象がある一方で、2019年のジェイはこのオカダ戦勝利を皮切りにIWGPヘビーの獲得、G1準優勝、IWGP ICの獲得と2018年の”溜め”を活かした活躍をしていた気もします。
ジェイを勢いづかせたのはまさしくこの一戦、そういう意味でやっぱり2019年の新日本プロレスにおいて重要なんですよね。

7位 112 tweets/min

f:id:Rodyonsw:20200101034024p:plain

参戦半年で新日本プロレスに欠かせない男となったKENTA(2019.6.9)

7位になったのは大阪城ホール大会の中盤、突如として柴田に伴われて新日本のリングにKENTA(元ヒデオ・イタミ)がリングインしたシーン*5
この年の初めにWWEを退団したとの報があり、大方は古巣であり現在再生真っ最中のノアへのリターンだろうと予想していたのに反しての新日本登場は界隈でも話題になっていた気がします(しかも大阪大会自体が真裏にノアの大会が被っていたのでなおさらだったような)。
しかし振り返ってみると登場からのG1参戦までが前振り、それ以後が本領発揮みたいな印象もあるんですよね。
いずれにせよ参戦半年でドーム本戦でのシングルタイトルマッチにたどり着いたのは着実なステップアップという感じもします。

6位 116 tweets/min

f:id:Rodyonsw:20200101034949p:plain

オスプレイ・イヤーと言っても過言ではなかった2019年(2019.6.5)

(新日本プロレス公式サイトより引用)

6位となったのは、今年各所のファン投票型プロレス大賞でベストバウトに選出されそうな勢いのあるBOSJ26の優勝決定戦、ウィル・オスプレイ対鷹木信悟戦でオスプレイが勝利を収めたシーン*6
オスプレイに関しては前年末から無差別級として本格始動、鷹木はこのBOSJ以後本格的にヘビー級へ移行といった具合に「あんたらもうジュニアの枠に収まらんのじゃい!」に加えてヘビー級の中でも異彩を放つ両者に両国国技館のメインの場を与えたらそりゃすげぇ試合するって、という好例ですよ。
いやぁすごかったっすわ。

 

5位 117 tweets/min

f:id:Rodyonsw:20200101035920p:plain

彼の王者姿をいったい誰が予想したか(2019.10.14)

(新日本プロレス公式サイトより引用)

5位となったのは台風によるフライトトラブルでジョン・モクスリーのIWGP US王座がはく奪となり急遽決定したIWGP US王座戦。
そのカードが元々挑戦者だったジュース対突如挑戦者に名が挙がったランス・アーチャーで、まぁ私も「アーチャーはいいチャンスをもらったなぁ」ぐらいにしか思ってなかったので、まさかジュースを打ち破ってIWGP US王座になるとは思わないじゃないですか*7
思えばこの年のG1も開幕戦が地元ダラスだったのもあってか久々にエントリーし鷹と思えば今までの印象を吹き飛ばす暴れっぷりで評価を上げてましたからね。
そういう意味では偶然のチャンスに恵まれ、なおかつそのチャンスを想像以上に活かした活躍をして見せた1年でしたね。

4位 125 tweets/min

f:id:Rodyonsw:20200101040813p:plain

ライガー・バリエーションの中でも特別な意味を持つ”バトル”ライガー(2019.10.14)

(新日本プロレス公式サイトより引用)

4位となったのは同じく10月の両国大会におうて、鈴木みのるの待ち受けるリングに”バトル”ライガーのコスチュームでライガーが入場してきたシーン*8
思えば引退表明をした3月から、別れを惜しむファンサービスのようにいろいろな、人によっては懐かしいコスチュームを見せてきたライガーですけど、試合への意味合いという意味で特別な感もあるのがこのバトルライガー。
元々はIWGPヘビー級王者だった橋本真也と対戦する際に初披露したコスチュームで、近年だとパートナーである4代目タイガーマスクとの一騎打ちなどでも使っていますが、何度見ても普段は隠されているビルドアップされた上体に驚きを隠せないんですよね。
かつて山本小鉄氏は「チケット代の半分は選手の身体を見るために払われてる」と言って若手に鍛え上げることの大切さを説いたといいますが、やっぱりビルドアップされた肉体って、本当に戦闘・格闘で有効なのかは関係なく、「すっげぇつよそう!」という感覚に陥るんですよね。
そういう意味でその上体が一級の入場演出でもあるのだ、バトルライガーは。

3位 139 tweets/min

f:id:Rodyonsw:20200101041601p:plain

2019年最初の激震を新日本に起こす、きっかけとなった棚橋(2019.1.4)

(新日本プロレス公式サイトより引用)

私が新日本プロレスを見始めた2011年以降を見ても数度新日本は激震に見舞われてきた印象がありますが。2019年もまた大きな揺れが新日本を襲ったとも言えます。
その激震の一つは紛れもなくケニー・オメガ率いるThe ELITE勢の離脱、自分たちが見つけたスポンサーの元、アメリカで新団体を旗揚げするべくの行動でしたが、その幕切れを、少なくともリング上でになったのはケニーの新日本最後の対戦相手となった棚橋弘至*9
1.4を前にして上記の噂は出回っていたので、そのメインでの棚橋の勝利はエースの復権という意味もあった一方で、その後の苦境への予感もまた与えるものでした。

2位 159 tweets/min

f:id:Rodyonsw:20200101042156p:plain

Switchblade Shock (2019.2.11)

(新日本プロレス公式サイトより引用)

上記の棚橋の戴冠から1か月後に行われたNEW BEGINNING大阪大会。
そもそもNEW BEGINNINGは2012年2月から始まった大会名でその大会こそ、かつて棚橋が新参のオカダに敗れ、IWGPヘビー初戴冠を許した土地。
同じ大会名、同じ会場、そして「若く不遜なヒールに立ちふさがる安定の王者」という構図も同じであり、試合前から2012年の再来を予感する声も多かった気がしますね。
そうして迎えた一戦では、ある意味で多数の予想・期待・(嫌な)予感通りにジェイが棚橋を破り、IWGPヘビー級の初戴冠に成功、そのシーンが2位になりました*10
結果として多くの外国人選手が王者として活躍した2019年(2018年もだけど)でしたけど、その戦法となったのはジェイその人だったような気もします。

1位 164 tweets/min

f:id:Rodyonsw:20200101042834p:plain

”座礼”によって原点たる道場に戻った二人(2019.10.14)

そして栄えある1位は、10月の両国国技館で行われた鈴木みのる対ライガー戦、その後駆け寄るセコンドを押しのけた上で鈴木みのるが深々と”座礼”をし、ライガーに対して敬意を見せたシーン*11
このシーンに関してはみのるのポーズをなんと表現するかで荒れた一面もありましたけど、どう表現したってファンにはみのるのライガーに向けた感情は理解できてたんじゃないかなぁと思うんですよね。
それは海外のファンにしたってそうで、だからこそこれだけの反響があったんではないかと。
この両者の関係性を深く知っているファンであればそこから感じ入るものもあるでしょうし、深く知っていないファンでも「あの傍若無人なみのるがあんなに謙虚な姿勢を・・・きっと深い関係性が有ったに違いない」と感じれた一瞬じゃないですかね。

 

所感雑感

というわけでTwitterの瞬間ツイート数から見るトップニュースでした。
こうしてみると意外に話題はばらけた気もしますが、トップになったのはライガーの新日本での最後のシングルマッチとなったあたり、やっぱりライガー引退特需の年だった気もしますね。
別枠で調べてみたら今年のリツイート数が最も多かったツイートもライガーの引退宣言会見のツイートでしたし。

こうして振り返ってみると、年始はそれこそ「もうだめだぁ・・・おしまいだぁ・・・」という気分だったのは確かなんですけど、その後ジェイの台頭にオスプレイ・鷹木の奮戦、新戦力たるKENTAやELPの登場もあって気づけば不安定感の感じない1年だった気もします。
もちろんそこには、抜けた選手以外にもきっちりとした良い選手がおり、良い経営陣が維持できてたってこともあるんでしょうね。
果たして今年2020年はいったいどうなるのか、楽しみでもあり不安でもありますが、弊ブログなりに見届けていきたいと思います。

きょうはこれまで、それでは