プロレス統計

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4.6 新日本プロレス&ROH G1 Supercard ツイート解析

 ”非WWE系列のプロレス団体として初の興行”という意味で、紛れもなく歴史に名を残すであろうMadison Square Garden大会G1 Supercardさっそく見ていきましょう。

集計結果

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大会中、専用ハッシュタグの#G1Supercardに投稿されたツイート(RTなどを除く)の時間推移が↑の図になります。
縦軸が1分ごとのツイート数、横軸が日本時間(JST)になっています。
いつもは現地時間で集計するんですけど今回は日付変更ギリギリまでやってたのでプログラムの処理の問題から日本時間で表示をしています。
現地では大会は18:30に開始(Honor Rumble)され、試合自体は24:00ぎりぎりに終了したみたいです、これはお疲れだぁ。
今シリーズの専用ハッシュタグ#G1Supercardにおけるツイート総数は44,016ツイート、RT総数は23,302RT、呟いたユーザー8,211人となりました。
(新日本プロレスのハッシュタグ#njpwでは9,494ツイート、14,721RT、2,331人でした。)

※以下、大会のネタバレを含みますのでご注意ください。
全試合結果については公式HPの試合結果を参照してください。

 

MSGに愚零闘武多、見参

時刻:8:12
ツイート数:438tweet

30人の選手が出場するとされていたものの、事前には獣神サンダーライガーのみの出場が発表されていた、第0試合のHonor Rumbleですが初っ端から鈴木みのるが入場してくるなど新日本を知って、それを心待ちにしていたファンにとってはたまらないランブルだったんじゃないですかね。
とはいえほとんどが新日本やROHの所属選手だったわけですが、最後の最後で特大のサプライズとしてまさかグレート・ムタが登場するとは…!
グレートムタの依り代?である武藤さんは少し前に膝に人工関節を入れる手術をし、現在欠場中という認識だったのですが実況席情報によるとわずか7時間前にHOUSE OF GROLYという一興行においてグレート・ムタとして電撃復帰を果たしていたそうな。
残念ながら試合時間はあまり長くはありませんでしたがその佇まいは一向に衰えず。
本格復帰は勿論自分の団体であるWRESTLE-1なんでしょうけど、コンディションが改善したら是非新日本にも顔を出して欲しいなぁ。

まさかの秒殺劇

時刻:8:59
ツイート数:361tweet

 続いては第2試合、大熱戦となったオスプレイ対コブのダブルタイトルマッチの熱気冷めやらぬ中入場してきたのは新日本でもお馴染みのROHのダルトン・キャッスルとCMLLのルーシュ。
アマチュアレスリングの猛者とルチャリブレのスペルエストレージャ、まったく素養は違うものの実力者同士の対戦だけにどうなるか・・・
と思いきやルーシュが試合開始からの鋭い低空ドロップキックの連打で先制すると思いきやまさかの3カウント!その試合時間実に15秒!
新日本で秒殺というと2001年にケンドー・カシンこと石澤常光が成瀬昌由をあいてにわずか26秒で勝利を収めたことがありますけどそれ以上の秒殺とは・・・

MSGの昇龍

時刻:10:07
ツイート数:342tweet

続いては弊ブログでもまとめていた注目試合の一つ、IWGP Jr選手権試合、石森vsドラゴン・リーvsバンディード。
石森やリーについては、新日本を追っかけている身としては言わずもがなだったので如何せん目が行くのはバンディードでしたが、やっぱ試合が始まるともうどこで誰が飛んでいるのかわからんぐらいの乱戦に。
それはすなわち、もしかするとバンディードに対して失礼かもしれませんが、バンディードが石森やリーと同レベルのレスラーということですね。
その中でバンディードが目を引いたのはパワー、といいつつほかの二人も体格に見合わないパワーと肉体の持ち主ですけど、もっとナチュラルというか体幹の力というか、それこそ石森が使っていたブロックバスタームーンサルトを二人抱えて行うとか信じられないバランスとパワーよ。
しかし、そんなバンディードと一歩も引かず、ニーやリバースラナなどで動きを止めてから完璧なデス・ヌカドーラで勝負を決めたのはドラゴン・リー。
実はこの日、欠場中の髙橋ヒロムが下記ツイートのように近日復帰をにおわせており、ドラゴンリーもこれに奮起せざるをえないでしょう。
実際にドラゴンリーはこの後のコメントでヒロムを第一挑戦者に指名したりしてます、果たしていつ復帰になるのか・・・
それにしてもバンディードも素晴らしかっただけに是非ともまた見たい、欲を言えばBOSJに出てくれないものか・・・

カミの領域へ

時刻:11:26
ツイート数:392tweet

そして今大会では唯一の日本人対決となったIWGP IC選手権、内藤対飯伏。
こちらについても先日過去対戦をまとめているのでついでにどうぞ。
上記まとめで述べたように、これまで節目節目で対戦してきた両者ですけどタイトルマッチは今回が初なんですよね。
そういう事情を知ってか知らずか試合前からこの日一番の期待感という感じ、あまり新日本に詳しくない観客からみても「新日本のトップスター同士の一戦」なのは明確ですしねぇ。
この日の内藤さんは昨今鳴りを潜めていたのらりくらりが復活してペースを握っていましたけど、中盤に飯伏の人でなしドライバーを返そうとして腰砕けになってしまったあたり直前の結構きついスケジュールの遠征のダメージが抜けきってなかったか。
対する飯伏は絶好調も絶好調、一挙手一投足で観客を沸かせるのは勿論ですが、MSGというWWEのお膝元でかつてのあこがれ、中邑真輔のボマイェ、今でいうシンスケ・ナカムラのキンシャサを完コピでそれ以上のえぐさで披露。
今大会ここまで流石に前動作で盛り上がるシーンはあまりなかったんですが、さすが現役WWEスーパースターの技は飯伏の滾りの時点で沸いてましたね。
そんな”神通力”も駆使してか、飯伏はカミゴェで内藤に快勝。
新日本においては初めて、飯伏が神と認める棚橋中邑が巻いたことのあるベルトを巻きました。
「カミゴェ」と名付けてはいるものの今回でようやく神と並んだっていうのも面白いですが。

ジェイ対オカダ、テッペンの戦い

時刻:12:58
ツイート数:434tweet

そしてメインイベントは新日本の頂点を争うIWGPヘビー級戦。
現地時間で1830ぐらいから始まった本大会ですけどその大大ボリュームや各種アクシデント?なんかによって気づけばもう23時に突入、時間帯的にも”テッペン”に争われることに。
いやしかし第0試合から数えて5時間近くたっても騒ぎ続けたニューヨークのファンのスタミナよ、って感じもあります。
しかしこの試合に関しては観客が盛り上がりやすい、ベビー対ヒールという構図がしっかり構築されていたのもその助けになったかもしれません、それこそ入場曲がなった瞬間、登場した瞬間の対照さといったら。
新日本のタイトルマッチ、しかもメインイベントといえば序盤はじっくりがっちり行くことが多く、今回はそれに倣いつつもジェイが適度に間を外して憎々しげなポーズを見せたり、外道が出張ってきてヒートを買ったりすることで観客の集中度を保っていたような感じがします、そういう意味でいうと「対MSG」への準備も怠らずにやってきたなぁという印象も。
そして終盤、お互いのフィニッシャーが返されて以降は安心と信頼の新日本クオリティという感じ、いやぁよかった。

実は前日にこの試合が素っ頓狂なことになる悪夢を見るぐらい心配していたんですけどふたを開けてみれば大盛り上がりで終了(マイクがなかったりはしたけど)、そういうこともあってなんかすっごいほっとしました。
こうしてベルトはオカダさんに戻ったわけですが、V12達成以後の防衛ロードをどう描くかは今後の楽しみです。
それと同様に、昨年後半から一気に大ヒールとして羽化した感のあるジェイは防衛回数こそ0に終わりましたが、東京ドームでのオカダ戦や、MSGのメインイベントはどんなものより身になる経験になったはず。
個人的印象でいうとヒールとしての立ち振る舞いは、26歳にして新日本随一なのは間違いないんですが、単純な試合クオリティって意味だとまだまだ伸びしろがある状態と思っていて、こうしてひと段落ついた時だからこそ、新日本のレスラーとして大成するには必須となる名勝負製造能力を伸ばしてくれると嬉しいなぁと思ったりしてます、期待も込めて。

 

所感雑感

というわけで、順風満帆の中とはいかず結構想定外が起きつつもなんとか乗り越え、成功させたMSGという印象でしたね。
ちなみにタッグ4WAYの終了後に元WWEのエンツォ・アモーレとビッグキャスが乱入したらしいんですが、それは10時半ごろの太いピークでの出来事だったみたいです、それに関しては現状で続報がなかったのでハプニングなのかそれとも・・・って感じですね。
しかし、こうしてツイート解析をしてみると、奇しくもツイート数が多かったのは、第2試合のルーシュの瞬殺をのぞいて、5つ中4つが新日本関連の出来事ということでROH側としては思うようにいかなかった大会かもしれません、まぁtheELITEへの依存度でいうと新日本よりもROHの方が高かったってことなのかなぁ。
まぁいずれにしてもなんとか無事終了したMSG、しかし日本国内ではBOSJ両国があったり、アメリカではG1開幕戦もある、まだしばらくはやきもきする日が続きそうです。

今日の大会については、ほかのレッスルマニアウィークの大会も含めて後で改めて解析する予定ですのでお待ちください。

きょうはこれまで、それでは