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過去対戦で振り返るザック・セイバーJr.対棚橋弘至

さて現地時間の日付的には今日開催される新日本&ROHのMSG大会ことG1 Supercard、一番の心配事は中継までに起きれるかどうかっちゅう感じです(日曜朝開始、のはず)。
流石に全試合については調べる時間も知識もなかったので割愛した部分は多々ありますが、新日本関連としては今回が最後の注目カードって感じですかね。

NJC3回戦での因縁から急遽決定したザック・セイバーJr対棚橋弘至のブリティッシュヘビー級王座戦。
現地では前日にRPWのリング上でブリティッシュタッグをかけての前哨戦ともいえる対決も組まれてたりしますね、それもそれで結構見たいけど後日新日本プロレスワールドに上がったりしないかしら。
先日の内藤対飯伏と同じく、これまで幾度か対戦こそあれまだまとめたことがなかったので今回が初まとめです。
(2017年9月の一戦はICタイトルマッチだったんですけど当時はまだ弊ブログなかったんですよね)

 

2017.7.17 ザック・セイバーJr.、襲来

(新日本プロレス公式サイトより引用)

試合映像

この両者の初対戦となったのは2017年のG1 CLIMAX開幕戦。
ザックの新日本初参戦自体はこの年の旗揚げ記念日で行われた柴田とのブリティッシュヘビー戦だったんですが、その試合で鈴木軍に加入し、それ以後は定期参戦するようになります。
そうして迎えたG1では初戦から棚橋と対戦というある意味での幸運に恵まれます。
そう、棚橋は初物にめっぽう弱い!(らしい)というわけで柴田戦などですでに新日本のファンの目には触れているもののある種本格解禁となった関節技地獄で棚橋を苦しめる。
奇しくも当時の棚橋は右腕の負傷中、全身の関節を極められるザックが選んだフィニッシャーは代名詞ともいえるジム・ブレイクス・アームバー。
”G1の開幕戦”で”王者の””棚橋弘至”に勝利という値千金の勝利を勝ち取ったわけです。

2017.9.16 今年のリベンジ今年のうちに

(新日本プロレス公式サイトより引用)

試合映像

結果として手痛い敗北から始まったG1で結果を残せなかった棚橋としてはG1以後の最初の「お礼参り」の相手として選択したのは当然ながらザック・セイバーJr.、場所は神戸になりました広島でした(4/6修正)。
正直言えば棚橋としてもザックのようなグラウンドレスリングは望むところ、ということでこの試合でもザックに付き合うようにグラウンドの攻防を展開。
しかし前回極められた腕に関しての対策は十分に行ってきたようで、終盤に極められかけるやすぐさま丸め込むことで脱出。
こうした対策によってザックのペースを崩し、あとはザックにはない体重を生かす技、ツイストアンドシャウトやスリングブレイド、そしてハイフライフローでリベンジに成功。

2018.3.21 JUST TAP OUT!

(新日本プロレス公式サイトより引用)

試合映像

両者の再びの対戦は翌年2018年のNEW JAPAN CUPになりました。
この年のザックはTAKAみちのくをセコンドにつけ試合前から観客へのアピールを強めてきましたが、アピールだけでなく試合内容と結果も充実、内藤に飯伏にSANADAと今年のNJCでも優勝候補に挙がった実力者を3タテしての決勝進出。
今年初出場となったザックの意気込みの強さは決勝でも見られ、棚橋相手ではある意味禁じ手ともいえる膝攻めで苦しめ、最後はかつて内藤をタップアウトさせたオリエンテーリング・ウィズ・ナパームデスでJUST TAP OUT!
この結果を踏まえてザックは翌月のSAKURAGenesis両国大会でオカダ・カズチカのIWGPヘビー級に挑戦していますね。
この一戦がある意味、新日本プロレスにおける”トップレスラー”としてのザックが始まったような印象はありますね。

2019.3.21 ドラゴン殺法

(新日本プロレス公式サイトより引用)

試合映像

最近の対戦で皆さんの記憶にも新しいであろう今年のNJCでもこの両者は対戦をしました、その際にも「昨年の決勝戦が準々決勝で!」なんて煽られてた様な記憶も。
お互いに素養というか好みの部分で似ている両者だけに同じような構図・試合になりがちではあるところはあるんですが、この試合についてほかの試合との違いを挙げるとすれば棚橋の変化。
ここ数年、どころではない期間をボロボロの膝で過ごしてきた棚橋も最近は特にコンディション面は怪しい、ということに本人も危機感を覚えてきたのかこの年は一念発起し「ハイフライフロー封印」を掲げてNJCに突入。
それによる新技の投入予告なんかもあったんですが、現状(MSG直前)までその新技は温存され、この試合では棚橋の”根っこ”の技術ともいえる藤波辰爾を彷彿とさせる”ドラゴン殺法”で勝負。
試合もザックのヨーロピアン・レッグロール・クラッチを切り返す、ジャパニーズ・レッグロール・クラッチでの勝利。
まさに作戦通り、計略通りの快勝に思わず出た棚橋のどや顔が記憶に残ります。

 

所感雑感

というわけでザックと棚橋の過去対戦は2対2でのイーブンでした。
2017年G1からの本格参戦を考えると結構やってるな、という感じですがG1、NJCというトーナメント戦、ICというタイトル戦とシチュエーションを変えつつの4戦っていう感じもあります。
そういう意味では、これまでは新日本プロレスのファンの前で行われていたのが今度の対戦ではMSGのアメリカのファンの前、もしかすると未だかつてないほど「ザック推し」に近いかもしれませんね。
とはいえ新日本の大会なので棚橋推しも強そうで、果たしてどちらが多数なのかはちょっと興味深かったりします。

きょうはこれまで、それでは