プロレス統計

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各種数値で比較する過去新日本米国興行とG1 Supercard

怒涛のWrestleMania Weekも終わって日米だけでなく世界中のプロレスファンもようやく一息付けたような心地がしますが皆様はいかがお過ごしでしょうか。
とはいえ新日本はすでにどんたくシリーズのカードが発表され、WWEだって早くも色々と動きがあるようで、というか日本に関していえば全日本はチャンピオンカーニバルの真っただ中で一息も何も今が一番忙しいんじゃい!ってとこでもある気はします。

とはいえ次期シリーズへの調べ物は前回大会を振り返ってから、ということで今回はG1 Supercard、俗にいうMSG大会と過去の新日本の米国での興行についていろいろ比較してみようと思います。

 

近年のアメリカ大会(ビッグマッチのみ)

まず初めに2017年以降新日本プロレスはROHとの協力体制の中で定期的に米国での興行を行ってきました。
それを簡単に列挙すると

2017年

G1 Special (day1day2

IWGP US王座初代王者決定トーナメントが行われ、ケニー・オメガが初代王者に
(新日本プロレス公式サイトより引用)

2018年

Strong Style Evolved (ツイート解析)

再結成されたゴールデン☆ラヴァーズの蜜月の象徴ともいえる大会
(新日本プロレス公式サイトより引用)

G1 special in San Francisco (ツイート解析)

タマ・トンガら一派の造反劇、BCOG結成そして現在の新生BULLET CLUBへ繋がる出来事が起きた。
(新日本プロレス公式サイトより引用)

Fighting Spirits Unleashed (ツイート解析)

BULLET CLUB "the ELITE"の結束は固かった、が東京ドームに向けた不穏な空気は生まれ始めていた、のかもしれない。
(新日本プロレス公式サイトより引用)

2019年

G1 supercard (ツイート解析

これまでメインを務めてきたケニー不在での米国興行、”(大)成功”と評するメディアも多い、気がする。
(新日本プロレス公式サイトより引用)

なんとなくの寸評付きですが、明らかに2017~2018年までの米国興行というとケニーを”主人公”に据えてのものだったのは明確ですね。
その主人公が突如、それもMSG大会のチケットもおおよそ捌けた後にいなくなったためにいかんともしがたい不安が(それこそ私自身夢で見るほど)あったんですけど、中継なりその後の評判を狭い視野で見る限りはよく盛り上がったという感じで一安心。

とはいえ「果たして数値的にはどうだったのか?」が気になるところなので今回はわかりやすい観客動員と、個人的に集計しているツイート数値を用いて見てみたいと思います。
ちなみにツイート集計を本格的に開始したのが2017年のG1以後のことなので2DAYSで行われた初回のG1 Specialについてはツイート数値はありません、あしからず。
あと今年2月に行われたNEW BEGINNINGinUSAについてはハウスショー扱いで中継もなかったので省いています、これまたあしからず。

観客動員

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まず初めに各大会の大会動員について。
各大会名は2017年のG1 specialをLong beach、20198年のStrong Style EvolvedをSSE、G1 specialはそのまま、Fighting Spirits UnleashedをFSU、2019年の先日のものをMSGとラベルつけしています。
2018年までの最多動員は2018年のG1 Special in San Franciscoの6,333人でしたが、今回のMSG大会はそれを大きく上回る16,534人の動員になりました。
2018年の3大会の総動員が13,712人なので一大会でそれを上回った形なだけに、MSGという会場そのもののキャパシティの大きさも感じます(日本国内でもこれを上回ったことがあるのは東京ドームのみ、両国・大阪城が1万人弱クラス)。
この動員に関しては、いわゆるWrestleMania Week特需、そして新日本どころか「非WWE系列団体として初の開催」という初物効果や、チケット発売がtheELITE離脱前でその時点で大方捌けていたことも大いに助けになったこととは思います。
とはいえ新日本とROHの合同興行でMSGで1万6千人の動員を記録した、というのは”箔”どころでない意味合いがあると思います。

ツイート数値

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続いていつも集計している各ツイート数値について2018年の3大会とMSG大会を比較。
結果としてはいずれの数値も過去最多の数値となり、ツイート数は44,016ツイートリツイート数は23,302RTユーザー数は8,211人となっています。
ツイートの内訳について見ると現地となったアメリカの公用語である英語が過半数となる25,995ツイートを締めており、この数値は過去数値の1.5倍近い数値ですね。
それ以上に目を見張ったのは日本語ツイートの多さ、実に15,208ツイートで全体の34%を占めています。
これまで時差の関係もあって米国興行での日本語ツイートは、ものすごく少ないというわけでもなかったんですが、英語ツイートなどと比べると少な目で最多でも2500ツイート程度でした。
それが今回はその実に6倍とかなり多かったわけで、これはこれまでと比較しても今回のMSG大会が「海の向こうの出来事の他所事」という認識でなく「我々のビッグマッチ」という認識は強かったんでは、と思われます。
そういう意味では今回でようやく「新日本プロレスの海外直”輸出”」もできたのかなぁ、と。

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ちなみに参考としてユーザー数の割合は上記のような感じ。
実数でいうと英語が5479人、日本語が2173人で全体の8割超を占めていました。
それに次ぐのはスペイン語やフランス語、ドイツ語などで数%といったところでした。

 

所感雑感

ということで簡単にですが、過去の米国での興行の振り返りも含めての各種数値でした。
いやまぁぶっちゃけMSG大会が規格外すぎる、以前初めて集計したSSE大会の解析でアメリカ市場のでかさを痛感した覚えがありますが、それでもまだまだ少ない方だったとは・・・
ちなみに、また後日まとめる予定ですが、WWEの本家WrestleManiaは文字通り数値の桁が違いますから上には上がいるもんだ…と感じ入ったところです(しかも今年のWMですら去年よりも少ないってんだからさらにたまげる)

まぁいずれにしても、少なからず新日本&ROHのMSG大会の成功を喜ぶ程度には新日本プロレスファンなだけに、「次回」があるかは社長のみぞ知るでしょうけどこれが良い材料になってくれることを祈っております。

きょうはこれまで、それでは