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3.26 新日本プロレス STRONG STYLE EVOLVED ツイート解析

ほぼ9ヶ月ぶりとなるアメリカ・ロサンゼルスでの新日本プロレスの大会となったSTRONG STYLE EVOLVED、早速解析をしていきましょう。

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軸が現地時刻(太平洋標準時、PST)、縦軸がツイート数/分になっています。
今大会は17:00開始(日本は9:00)、21:30(11:30)頃に終了しました。

今回の専用ハッシュタグは#njsseにおけるツイート数は18,415ツイート(#njpw:6,078)、RT数は21,153RT(#njpw:13,071)、ユーザー数は3,338人(#njpw:1,856人)となりました。
いつもとは比較にならないぐらい多い!んですけど一応国内での大会と比較すると
1.28 NewBeginning in Sapporo 二日目が7261ツイート1713人とここ最近だと一番多かったんですがそれでも2倍近いですね。
一応それを上回っているのは1.4 Wrestle Kingdom 12の20,181ツイートぐらいなのでツイート数的には年間最大ビッグマッチ級ということになりましたね。

これに関してはやっぱりアメリカで開催したことでこれまで実況などに参加できなかった膨大な米国新日本ファンが実況に参加したためかな?という気がしています。
また後々ツイートの内訳について別個に解析するつもりですが、日本語/英語ツイートの内訳は1,498ツイート/15,975ツイートとほぼ10倍近い差がついていて、おそらくアメリカ在住の英語アカウントが主なユーザーだったと思われます。

ちなみに1万ツイート/2万RTって言う数字は先日集計したRAWやSmackdownの毎時のツイート/RT数に近いんですよね。
今回の数値は毎時に直せば2500ツイート、5000RTぐらいでRAW/Smackdownの大体4分の1、RAWやSmackdownのユーザー数が大体1万~5000人ぐらいで今回のユーザー数が3000人弱なのでこちらも3分の1程度と、なんとなくスケールが合いますね。
ということを考えるとアメリカという市場の馬鹿でかさを感じますね・・・そりゃ新日本もアメリカ進出に本腰を入れるわけだ・・・

それでは中継中に特にツイート数が増えた点について内訳を見ていきましょう。

※以下、大会のネタバレを含みますのでご注意ください。
試合結果については公式の試合結果を参照してください。

 

 

 

オスプレイ対ライガー、再び

時刻:17:59
ツイート数:116tweet

最初のピークは早くも第6試合、本来ライガーと闘うはずだったレイ・ミステリオJrが負傷してしまったために急遽代打としてオスプレイとの対戦が組まれました。
この二人、まさに親と子ほどの年齢差、というかオスプレイ24歳に対してライガーがデビューしたのが平成元年=キャリア30年なので年齢VSキャリアでもライガーの上とか言う恐ろしい年齢差。
ちなみにこの二人、RPWのリングで1度(ライガー勝利)、新日本のリングで2度(いずれもオスプレイ勝利)対戦していて、前回が「ライガー最後のBOSJ」に間に合った対戦だったんですが、その延長戦となりましたね。
途中でミステリオの代名詞たる619をねらう場面なんかもありましたけど、オスプレイが、オカダ戦でも出した、掟破りのライガーボムを決めるなどしてライガーに勝利、そういえばIWGP王者対決をした二人でもありますもんねぇ。
やっぱりミステリオ対ライガーというレジェンド対決のリザーバーとあってちょっと観客も乗り切れなかった感はありましたけど、逆に試合前の「いつかNJPWのリングにまた上がる」というミステリオの発言を拾ってのミステリオへの挑戦表明なんかは「やるなぁ!」って感じですね、奇しくも次回アメリカ大会も決まりましたし、Strong Style Evolved UKなんてのも決まったので楽しみですねぇ。

オカダ対ZSJ、そしてISHIIvsSuzuki!

時刻:18:23
ツイート数:109tweet

ここまで見てくると観客としては「あの新日本選手が見たい」っていう感じも強いなぁ、と思い始めたところで第7試合。
当然IWGPヘビーオカダ対ザックの前哨戦ではあるんですけど、観客的にはあんまり意識してない感じでしたねぇ、オカダはオカダ、ザックはザックでチャントが出てましたし。
その一方で「待ってました!」感があったのが石井と鈴木が出てきた瞬間。
石井ちゃんは結構前からですけど、鈴木も去年ぐらいから海外でも結構人気が出てきてるんですよねぇ。
海外では所謂ストロングスタイルを「厳しく打撃を入れあうスタイル」と考えられてる節がある、なんて話もありますけど、そういう意味だとこの組み合わせこそストロングスタイル!って感じもあるかもしれませんね。

ジェイ対ハングマン、US王座戦

時刻:19:09
ツイート数:145tweet

そしてお次は今大会唯一の王座戦にして、今大会でも平均年齢のかなり低いセミ、US王座戦。
ジェイが25歳、ハングマンが26歳とまだまだ若者年齢なのは良く知ってたんですがキャリアもハングマンが9年、ジェイはなんと5年と若手も若手。
なんだかんだ言いつつ今回の大会だとある程度のキャリアの選手ばっかだった中、若手二人でシングルマッチ、っていうのは新日本ROH両方からの期待の現われかなぁ。
残念ながらハングマンについては来日機会も少なくてどういう選手かわかってなかったんですが、ジェイについては今回は逆水平チョップを軸に試合を組み立ててましたね。
逆水平はアメリカだと”ナイフエッジチョップ”とも言うから”スイッチブレイド”にも合うし、アメリカだと割とお手軽に歓声が沸く技でもあるんで良い部分はありますね。
序盤はじっくり行き過ぎでちょっと停滞気味でしたけど終盤はハングマンの場外弾2連発で観客も火が付いた感じでしたかね。
そしてケニー戦に引き続いて相手の必殺技であるライトオブパッセージをブレードランナーに切り替えしての勝利、使い始めて半年も経ってないのに応用性高いなぁ。

ゴールデン☆ラヴァーズ対ヤングバックス

 

時刻:20:18
ツイート数:163tweet

そしてメインは、タイトルマッチを差し置いてのスペシャル”タッグ”マッチ、この辺のマッチメークもなんだかアメリカの団体っぽいですねぇ。
この二組の因縁については一応まとめておいたので下記参照。
いずれにしたって入場時の歓声から試合への集中度から、観客がこの試合を見に来たってのはたしかですよね。

prowrestlinganalysis.hatenablog.com

G☆L勝利

時刻:21:10
ツイート数:229tweet

試合はゴールデントリガーでゴールデンラヴァーズが勝利。
とあっさり書くのもアレなんですけど、割と見ていると不思議なことに「この試合は信頼で成り立ってる」と思うような試合でしたね。
それはパートナー同士、はたまた対戦相手同士が信頼してるからこそ連携が冴え、かなりギリギリの攻防が出来るということでもありますが。
まず一つに新日本という会社がこの4人にメインを任せたという信頼、メインという場だからこそここまで「これでもか!」という試合内容になった。
もう一つは会場に集ったファンからこのメインイベンター、というよりもこのメインに至るストーリーを作ったtheELITEへの信頼、だからこそそれまでとは桁違いの集中力と歓声で答えて、試合を作った。
その4つの信頼があったからこそ出来た試合、という気がしたんですよね。
でもそれは裏を返すと、会場のファンから飯伏への信頼、言い換えれば思い入れの強さは相対的に低かった気もしましたね、言ってみれば添え物になってたというか。
この試合が出来たのはそれこそtheELITEのホームたるアメリカという場所のおかげファンのおかげ、ではありますけど、この場所が日本に変わればまた変わった信頼関係による良い試合が生まれるんじゃないかなぁ、と思ったり。

所感雑感

なんか終わってみればバレットクラブ、theELIE興行って感じもしましたが、STRONG STYLE EVOLVEDでした。
自分がツイート集計を始めてからは初のアメリカでの興行なだけにこれまでとは全然違う傾向を示したりしたのでこれについては後々比較したいです。
とりあえずきょうはここまで、それでは