さて前回のアメリカ大会、G1USA以来のアメリカ大会となったFighting Spirits Unleashed、さっそく解析していきましょう。
集計結果
大会中、専用ハッシュタグの#njpwUSAに投稿されたツイート(RTなどを除く)の時間推移が↑の図になります。 縦軸が1分ごとのツイート数、横軸が東部標準時、ESTになっています。
大会は20:00に開始され、試合自体は24:00ごろに終了しました・・・ってことはないのでちゃんと調べたら現地時間は17時~21時って感じだったみたいですね。
今シリーズの専用ハッシュタグ#njpwUSAにおけるツイート総数は5,014ツイート、RT総数は7,258RT、呟いたユーザー916人となりました。
(日本時間10月1日の新日本プロレスのハッシュタグ#njpwでは3,130ツイート、7,436RT、1,147人でした。)
ちなみにハッシュタグについては公式が#njpwusaを使ってるんですけどごく一部#njFSUとか#njpwFSUなんてのもありましたね。
その辺が統一できないから中継中に端っこに表示したらいいんでなかろうか。
※以下、大会のネタバレを含みますのでご注意ください。
全試合結果については公式HPの試合結果を参照してください。
◆アディクションとペイジ?
.@theAdamPage "The Adam's Apple"#NJPWWorld Watch now▶︎https://t.co/Tj7UBJ4PjP
— njpwworld (@njpwworld) October 1, 2018
10.1 #njpw #njpwusa pic.twitter.com/tl3ieESbfV
時刻:20:33
ツイート数:49tweet
最初のピークは新日本でもWTLに参戦経験のあるアディクション対、G1で株を上げたハングマン・ペイジとG1関係なく人気者なチェース・オーエンズのタッグマッチ。
まぁこの前にジュニアのタッグマッチなんかもあったんですけど、現地のファン的にはお馴染みであるアディクションにハングマンが出てくるとやっぱり盛り上がりやすい部分はあるんですかね。
しかし百戦錬磨のアディクションに対して全く引けを取らないハングマンの実力、そしてイケイケっぷりよ。
しかし最後はヤングバックスのメルツァードライバーの要領でダニエルズがムーンサルトの勢いでツームストンをアシストするトンデモ技、いやベテランのはずなのにすげぇんだよなぁこの人・・・
◆LIJ対鈴木軍、海を越える
#njpwUSA 大会第4試合は #LIJ VS #鈴木軍!#KES が驚異のパワーを発揮!カリスマ@s_d_naito を追いつめる!
— njpwworld (@njpwworld) October 1, 2018
視聴&登録▷https://t.co/NxJKtVK94f #njpwUSA #njpw #njpwworld pic.twitter.com/DXrrznI8WK
時刻:20:55
ツイート数:45tweet
さて続いてはDestructionシリーズでもやたらと盛り上がっていたLIJ対鈴木軍(みのるはいないけど)のタッグ戦、いや本当にこの2チームて個人戦よりユニット戦の方が盛り上がるまであるな、というかLIJは入場時が本番まである盛り上がりだ、アメリカでも。
とはいえ今回の主軸は何やら最近対抗意識がメラメラ来ているEVILとザック、まぁほとんど同い年の働き盛りなだけに意識する部分はあるんでしょう。
しかしまぁ現状では数枚ザックが上っていう印象が強いですねぇ、フィニッシュも中指を立てる余裕アリアリのレッグロールクラッチ、まぁキャリアと実績が違うといえばそれまでなんでしょうけど。
しかしそういう大きな壁であればあるほど超えることに意味がある、からこそ落ち込みつつも「やってやらぁ!」とEVILもなってるんでしょうね。
しかしKESとザックのトリオは珍しかったけどあんがい面白いトリオかもしれないですねぇ、ザックとスミスはブリティッシュつながりだしランスは良い人だし。
◆ブリティッシュ名勝負数え歌
#njpwUSA 大会第6試合はIWGPジュニアヘビー級王座決定トーナメント1回戦!@WillOspreay VS @MartyScurll !
— njpwworld (@njpwworld) October 1, 2018
オスプレイの速攻が決まり序盤から完全にオスプレイペース!マーティー・スカル絶体絶命⁉︎
視聴&登録▷https://t.co/NxJKtVK94f #njpwUSA #njpw #njpwworld pic.twitter.com/L7SOh4bSD5
時刻:22:07
ツイート数:80tweet
そして日本の興行では久しくなくなった休憩明けの試合は両国で行われるIWGPジュニア王座決定戦の予選、これまでに幾度となく激突してきたオスプレイ対マーティの一戦。
はたしてこの二人にIWGPジュニアへどの程度思い入れがあったのかは定かではないですけど、この一戦にかける思いは何となく見えましたね。
それはオスプレイのサンセットフリップパワーボムやマーティの雪崩式フランケンシュタイナーなどの普段は使わない技。
この二人に関してはRPW時代から続く因縁、日本風に言えば「名勝負数え歌」な関係ですけど、そういう関係だからこそ一戦ごとに進化しなければならない宿命も背負ってるんですよね。
そういう意味で今回一歩前に行ったのはマーティ、雪崩式のタイガースープレックスにサイド・パッケージドライバー、そしてグラジュエーションなる変形ダブルアームスープレックス?と「そんな技があったのか?!」なコンボで勝利。
いやしかしプロレス技って案外出尽くしてないんだなぁ…
◆G. O. D.
#njpwUSA 大会第7試合はIWGPタッグ選手権試合!ヤングバックス VS GOD!
— njpwworld (@njpwworld) October 1, 2018
最強の兄弟対決!世界最高峰のタッグマッチ!果たしてベルトの行方は⁉︎
視聴&登録▷https://t.co/NxJKtVK94f #njpwUSA #njpw #njpwworld pic.twitter.com/qD8rlJihOk
時刻:22:35
ツイート数:80tweet
そして続いてはアメリカのファン的には一番注目していた試合であろうBULLET CLUB内紛、theELITE対OG、ヤングバックス対GoDの一戦。
実際に試合前のにらみ合いの時点でお互いのコールが食い合うのが起きたのはこれぐらいじゃないですかね、それだけ真剣に見ている一戦ってことですかね。
試合展開としては絶対的なベビーのヤングバックス、に対するGoDも決して悪党ではなく熱い観客からの支持がある当たりが結構見ていて不思議なんですよね。
タマちゃんのこれまで苦労を知ってて、ではあるんでしょうけどそういう「苦労して虐げられてた人たちの蜂起」っていう展開が観客の琴線に触れるんですかね。
そして試合を決めたのはヤングバックスの連携を断ち切り、そして合体技にも消化したガンスタン、タマがシングルプレイヤーとして飛躍するきっかけでもあり、センパイたるアンダーソンから受け継いだ技でした。
もしかするとアメリカの観客にとってはRKOかもしれませんが、「あの技はガンスタンだ」と知っているとその分味わい深い気がするのは日本のファンの特権ですかね。
◆US and NWA
【現地時間9.30ロス大会・第8試合】
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) October 1, 2018
IWGP USヘビー級選手権試合!
ジュース・ロビンソンvs Cody!
IWGP USヘビー級王者とNWA世界ヘビー級王者の闘いの行方は……?
新日本プロレス・スマホサイトで独占詳報中!https://t.co/jIrqWb5rqP #njpw #njpwusa pic.twitter.com/SQ6u7D0nVV
時刻:23:02
ツイート数:82tweet
そしてお次はメインではなくその前、先日のALL INでNWA世界ヘビー級を獲得したCodyと、新日本のIWGPUSヘビー級を保持しているジュースの対決。
すっかり過去対戦を調べるのを忘れてましたけど、ジュースがまだ若手の一角、Codyも参戦したての時にシングルやってるはずなんですよね。
その時は場所が日本なのもあってほとんどスイングしなかった覚えがありますが、今ふぉは両者のホームともいえるアメリカでも一戦、Tシャツ脱ぐだけで大騒ぎである。
しかし今になってる見るこの二人って手が合う、というよりも動きの波長が合う感じありますね。
所謂”アメリカンプロレス”の動きというか、大会場の観客の隅から隅にまで伝わる大きくてなおかつ流れるような動きが基本になって、ボディランゲージでその陽性・卑怯さを一瞬で伝えるという。
正直言えば日本に根付いているスタイルじゃないだけにアメリカの観客の前で行われてこそ魅力がわかるスタイルって感じありますね、そういうのはU系の試合だと真逆で日本でないと…って部分もあるでしょうしそこはお国柄ですかね。
しかも最後はジュースが盛り返したかと思ったところを不意を衝く丸め込み、いやぁ~流石NWAチャンプですわぁ。
所感雑感
というわけで(メインもちゃんと見ましたけど)数か月ぶりのアメリカ大会でした。
後述の通り動員などの面で苦戦してたはずが偉い盛り上がりで見てて面白かったですね、これは観客の熱量のおかげか音響のおかげか。
ちなみに、ちなみに前回のアメリカ興行となった7.7G1スペシャルUSAではツイート各数値は19,798/21,015/3,549だったのでかなり数値的に低いですね、各数値1/3から1/4といったところ。
動員も前回は4000人超で満員だったのが今回は3000人程度、観客動員としてもネット上でも盛り上がりとしても大成功とはいかなかったみたいですね。
米国ビッグマッチという形でとらえるととてもじゃないですが成功とはいえない感じです。
しかしその一方で明らかにG1USAとかとは異なるカード編成を見るに、「このぐらいの規模でミニビッグマッチをやりたい」っていう試みの一つだったのかなぁという気がしないでもないんですよね。
それはあえてダークマッチに柴田道場ヤングライオンの試合を入れたりした当たり、いつぞや話題になっていた「アメリカでの巡業計画」の試行の一個だったという気がしないでも。
いずれにしたっていまだに試行錯誤状態の新日本inアメリカって感じがしますわ。
きょうはこれまで、それでは