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Los Ingobernables de Japon = nWoジャパン説

さて新日本プロレスとしては何やら色々きな臭いアメリカ大会と例年以上に何も決まってない・・・何も決まってなくない?という感じの両国大会が控えているわけですが、
そういった不穏さ、情報の少なさもあってそこかしこでああでもないこうでもないと憶測・推測が飛び交っている感じがしますね。
それに拍車をかけているのが、鈴木みのるをシングルマッチで下した後の内藤さんの意味深なコメント(引用ツイートは日記についてですが)

まぁ内藤さんのこういうやたらと意味深な発言はそれこそLIJを結成した時からのことではあって、「おぉまたなんかぶん投げとるのう」ぐらいに思っていたんですが、
先日新日本の過去のユニットについてまとめていた時に一つの事実に気づき、その事実から今後の内藤哲也、そしてLIJについて一つの予測が生まれました。
その事実とは・・・

Los Ingobernables de Japon、nWoジャパン説

”LIJ新説シリーズ”どころか散々言われていることのような気がしますけど、今回は自分がこの説を思いついた理由、二つのユニットの共通項についてまとめようかと思います。
またこの説を仮定として、今後のLIJに起きいる事態についても述べようかと思います。

 

共通項

結成前:一匹狼を貫く

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新日本プロレス公式サイトより引用)

まず初めに両ユニットのリーダーとなった蝶野正洋と内藤哲也の共通点について2点あげられます。
まず初めに両リーダー共に上記ユニットを結成する前に本隊内にいながらも違和感を放つ一匹狼を経験していること。

蝶野さんは1994年の2度目のG1優勝後に武闘派宣言を行いヒールターン、同じ本隊である馳浩と大流血戦を行うなどして浮いていたという。
1995年はnWoジャパンの母体となる狼群団を結成するのですが、これも当時他のユニットなどから浮いていた一匹狼たちの集まり、それ故に”軍団”ではなく”群団”と呼称していたんですね。

対する内藤さんは2013年に同じくG1優勝、その後実績面での活躍に反して低迷があったものの、2015年にCMLLの本家Los Ingobernablesに加入し、帰国後はしばらくの間本隊でありながら協調性がなく、対外組まされていた本間さんとか入って間もないジュースが被害を被っていた記憶が。

以前の記事で「裏切りなくして新ユニットなし」としていましたが、nWoやLIJのようなヒールユニットは旧来のユニットを裏切ることこそなかったですが、その代わりとして本隊の中にいながら違和感を振りまくことで観客の注目を集め、期待感を高めていた部分もあるんですかね。

由来:本家と日本版

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新日本プロレス公式サイトより引用)

二つ目の共通項はそのユニットの性質として他国のプロレス団体に元となった本家ユニットが存在し、そこに上記選手が加入し新日本に持ち帰ったことによって日本版ユニットが誕生した点。

蝶野さんの場合は1996年7月に当時新日本が提携していたWCWに遠征し、そこでそれまでのマネージャーを裏切りハルク・ホーガンが結成していたNew World OrderことnWoに加入しました。
その後新日本に帰還した蝶野はそれまで新日本でつるんでいた狼群団を母体にしてnWoに日本法人(?)nWoジャパンを結成することになります。

内藤さんの場合は上述の通り、2015年CMLL遠征中に旧知の仲であったラ・ソンブラ、ルーシュ、ラ・マスカラらの結成したユニットであるLos Ingobernablesに加入しています。
その後しばらくは上述の通り”一人制御不能群団”として活動しました。
それが大きく変動したのがその年の年末。
10月の両国大会で最初のパレハ(相棒)としてEVIL、そして12月のタッグリーグにおいてさらにBUSHIが加入し、この3人で日本版組織として末尾に「日本の de Japon」とついたLos Ingobernables de Japonが結成されました。

おそらくこの共通項が現状新日本に存在する他のユニットとLIJの大きな違いですかね。
BULLET CLUBもよくnWoに例えられることがありますが、その場合は本家のnWoと出会ってnWoジャパンとではないんですよね。

 

リング内外で増加するメンバー

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新日本プロレス公式サイトより引用)

そして3つ目はそのメンバーの増加の仕方について。
プロレスにおけるユニット抗争と言えども結局は闘いの一種、『闘いは数だよ兄貴』とはよく言ったものでメンバーの数を増やすことで勢力の拡大を増やす傾向はあります(限度はありますけども)。

nWoジャパンがそれまでのユニットと一線を画していたのはリング上で実力者をドンドン加入させていくという正攻法だけでなく、リング外で著名人をnWoの構成員として”認定”してプロレスの範囲外にも話題を波及させた点にあります。
というのは知っていつつ実際どのくらいいたんだろう、と思って調べたらWikipediaに乗っていた著名人だけで20人、そのジャンルにしても野球にサッカーに相撲に競輪にロードレーサーとまさに見境がない多岐にわたる人選。
しかしそのおかげで社会現象とも称されるブームが作られたのもあるんですよね。
ちなみにこ子から分裂してできたTEAM2000も、本家であるnWoも同様の手法を取ってましたね。

さてそれに対してLIJもまた同様の手法を取っており、今年の5月の広島大会で地元球団である広島東洋カープの選手であるジェイ・ジャクソンが新たなパレハとして同伴して入場してきたことなんかもありましたね。
まぁLIJに関してはリング外のメンバー増加はこれくらいなもので他の分野どころか球団の選手もなし。
これに関しては何を隠そうカープの大ファンである内藤さんの特例だったんですかね。

”カリスマ”

そして4つ目の共通項はどちらのユニットのリーダーも”カリスマ”と称されること。
蝶野さんは”黒のカリスマ”、内藤さんは”制御不能のカリスマ”ですね。
まぁこの二人の呼称については、蝶野さんはさておき、内藤さんについては蝶野さんのそれを参考というか元ネタにしている部分は大いにありそうな気はします。

ちなみにカリスマについてWikipediaで調べてみると

カリスマ:
一部の人々が持つ、他の人々を引きつけ感銘を与える強力な個人の性質
情動的帰依によって成り立つ支配の根拠

というような定義がされており、この性質については一つに「雄弁カリスマ」なんてのがあるので、団体の体制批判や試合後コメント、日記などで観客をひきつける両者はまさにこの雄弁カリスマを駆使している感じですね。

 

『nWoジャパンのそれから』=『LIJのこれから』?

実は上記カリスマの項には続きがあり、以下のような記述があります。

カリスマ的支配は、カリスマの不安定な性質(非日常性)のために、ただ一時的にのみ存在する。
(中略)
カリスマ的先導者の失敗はカリスマ信仰への裏切りとなり、往々にして追従集団の急速な解体が生じる

 つまり上記のようなカリスマ性によって支配している集団は永遠ではなく、変化もしくは崩壊がつきものであるということであり、実際に蝶野のカリスマ性で率いられていたnWoジャパンも、それ以外の色々な理由も重なって、崩壊の一途を辿ります。

nWoジャパンの歴史における大きなトピックとして武藤啓司の加入が挙げられます。
本家nWoが活躍したアメリカ・WCWにおいてもトップヒールのグレート・ムタとして活躍した武藤及びムタの加入によってnWoジャパンは全盛期を迎えるわけですが、
おりしもタイミングを同じくして蝶野が長期欠場に入り、その間に武藤がnWoジャパンのリーダーとして台頭してしまいそれが武藤と蝶野の対立、そしてのちにnWoジャパンを直接崩壊せしめるTEAM2000の結成に繋がります。

で、ここからが本題ですが、もしかつてのnWoジャパンと現在のLIJが同様のものであるなら、その後の経緯もnWoジャパンのそれをなぞる可能性はなくもないかなぁと思うわけですよ。
つまりは『内藤さんに並ぶ大物選手の加入』及び『それに端を発するユニット分裂・抗争』が起きるのではという。
おそらく冒頭で紹介した内藤さんの「一歩踏み出す」というのは、いろいろな人が語っているようにこれまで散々渋ってきたリング内でのメンバー増加のことだとは思います、しかもわざわざコメントでも日記でも煽るあたりかなりの大物・重要選手ではないかと勘繰るのも道理ですかね。
まぁそれに対して後者の分裂・抗争についてはただでさえBULLET CLUBもCHAOSもテンヤワンヤしてるのにここでLIJもなったら・・・って感じもあるので可能性は薄そうではありますが。

で、実際の選手については、先例である蝶野さんによる武藤さんの勧誘という事象を考えるに
・現在新日本の別ユニット所属
・同年代であり主力選手の一人
であると考えると案外オカダさんだったりしない?と思ったりしてるわけです。
まぁちょうどユニットを追い出されたとこだしちょうどいいんちゃう?というだけですけど、他にも元タッグパートナーの高橋裕二郎とかそろそろフリーになる同級生の鷹木なんていうのも大いにありそうなわけですが。
いずれにしても予想、というよりは嗜好と希望の域を出ませんね。

まぁどうなるにしろ、これがnWoジャパンに対するTEAM2000の誕生、いうなればLIJからTEAM2020の誕生につながるのか、楽しみですね

 

所感雑感

というわけで振り返りと見せかけた妄想の類でした。
まぁTEAM2000に対してTEAM2020が言いたかっただけなんですけどね。
まぁ上述の通り、ただでさえ他ユニットがすったもんだしてるのですぐにLIJも崩壊するなんてことはさすがにないと思いますが、プロレスはNever Say Neverの世界なので心構えだけはしておきましょうね。

きょうはこれまで、それでは。


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