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各種数値で見るNEW JAPAN CUP2019、3回戦まで

耳がタコになるほど中継最初のシリーズVTRでも言われていましたが、”史上最大”規模になったNEW JAPAN CUP2019もついに残るは長岡2連戦のみとなりました。
序盤は一戦一戦を楽しむような気分もあったんですけどここまでくるとこの後のMSGでのIWGP戦も考え始めたりしてやきもきする日々です。
それはさておき今回もこれまでと同じく準決勝突破者について色々まとめです。

 

トーナメント表

 (新日本プロレス公式サイトより引用)

最初に現段階でのトーナメント表はこちら。
1回戦2回戦と波乱が少なからずあったのに対して3回戦は比較的順当な結果が出たっていう気はしますね。

各平均値変化

平均年齢   36.9→36.5→34.6→36.8歳 (+2.2)
平均キャリア 15.7→16→14.5→16.5年 (+2.0)
平均身長   184→183.3→182.1→181.0㎝ (-1.1)
平均体重   105.5→100.0→98.4→102㎏ (+3.6㎏)

各数値について全エントリー選手(32名)→1回戦突破(16名)→2回戦突破(8名)→3回戦突破(4人)で推移を見てみるとこんな感じ。
これまで勝ち残っていた100㎏以下体重の選手(オスプレイ、ザック)が脱落したことで残ったメンツは全員がいわゆるヘビー級選手の身になりました。
同じく年齢とキャリアについては2回戦突破と比較して増加しており、その辺りも含めて”順当”な感じは強いんですかね。
対して身長は順々に低くなっている傾向があり、新日本において比較的小型な選手がトップ陣を形成していることがうかがえるかと思います。
同じトーナメントでいうと全日本の王道トーナメントとかと比べても面白いかもしれない。

各ユニット突破率

本隊      12→2→1→1人 (8%)
CHAOS     7→6→4→2人 (29%)
LIJ        3→1→1→1人 (33%)
BULLET CLUB  3→1→0→0人 (0%)
鈴木軍     5→4→1→0人 (0%)
フリーランス  2→2→1→0人 (0%)

準決勝ともなれば各ユニットの勝ち残りもかなり絞られてきており、2回戦で全滅になったBULLET CLUBに引き続き、鈴木軍とフリーランスが全滅の形に。
トーナメント表を見ると左側の山は少なくともCHAOSの一人が決勝へ進出し、右側の山ではLIJと本隊の生き残りをかけた試合という感じになりますね。
ここまでくると突破率という言い方もあまり意味をなさない感じもしますが、結果として人気ユニットがそれぞれ勝ち残ったっていう感じもしないでもないです。
そして脱落した各ユニットはそれぞれMSGもしくは長岡に向けてタイトルに絡み始めているのも興味深いというか、各ユニットになんだかんだ言いつつ見せ場が回ってきているような感覚もあります。

日本人 20→10→5→4人 (20%)
外国人 12→6→3→0人  (0%)

そしてここまで順々に半分になってきていた日本人と外国人の突破率ですが、ここに来て外国人選手が全滅、残りはMSGメインに向けての日本人代表決定戦って感じになりましたね、そういう意味でいうと外国人代表はジェイってことになるんだろうか。

準決勝過去対戦歴

準々決勝で予定される2試合はいずれも過去の対戦歴アリ。

オカダ 2-1 石井

(新日本プロレス公式サイトより引用)

オカダ対石井は同ユニットということもあって過去の対戦はいずれもG1でのみ。
初対戦は2013年のG1横浜、その2年後の2015年にも同門対決がありいずれもオカダが勝利していますが、ファンにとって記憶に新しいのは2016年G1大阪での一戦か。
2016年というと中邑の退団にLIJの台頭などもありCHAOSの弱体化があった年、その中で新たにCHAOSの2トップとなった両者の激突はこれまでの2戦以上の激闘に。
詳しい内容については映像(新日本プロレスワールド)を見ていただくのが良いとして、その激闘はG1の一公式戦、しかもその大会のセミメインで行われたにもかかわらず(メインは棚橋対丸藤)、ドイツのプロレスファンサイトCagematchでの評価は9.63の高評価、さらにWrestling Observerの星評価で満点である☆5を獲得しています。
その時とは二人を囲む状況も違いますが、その名勝負がNJC準決勝長岡で、と考えると豪華な心地です。

棚橋 1-1 SANADA

(新日本プロレス公式サイトより引用)

SANADAは上記のLIJ台頭の最中、というかそれを勢いづける形で4月の両国で登場、内藤のIWGP初戴冠のアシストをしたのもSANADAこの人、登場した時は会場も「誰?」って感じで唯一実況についた野上アナだけが「真田だ!」と言っていたのが思い出深い。
そのSANADAが”LIJの一員”というだけでなくシングルプレイヤーとして大きく一歩踏み出したその年のG1で初戦対戦したのが棚橋弘至。
結果として大エースを初戦で破ってシングルプレイヤーとしてののろしを上げたわけですが、その後11月大阪で棚橋にリベンジを許し、それ以後は2年弱にわたって対戦がなかった両者。
思えば、初対戦当時も言われてはいましたが、ともに藤波辰爾及び武藤敬司の影響を濃く受ける選手同士、奇しくも”リメンバー・マッチョドラゴン”を掲げている(いるか?)棚橋だけにそういうドラゴンの系譜を感じさせる試合になるかもしれません。

想定決勝カード過去対戦歴

冒頭で述べたようにここまでくると決勝後のことも気になるものの、決勝カード自体も4通りに絞られ、いったいどれが実現するのか、についても気になるところ。
これに関してはカクトウログさんがTwitter上で下記の通りアンケートを実施しています。

f:id:Rodyonsw:20190323005925p:plain

このアンケートについて22日23:00現在の投票結果を図にするとこんな感じ。
他の選択肢にダブルスコアをつける形で「オカダ対SANADA予想」が1位、それに次ぐのがオカダ対SANADAという形ですね。
カクトウログさんの行っているこういったアンケートについては、大会開幕前に新日本がLINE公式アカウントと同様の投票アンケートを行っていたんですが、結構違う結果になっていたんですよね。
トップ4は変わらないもののその順番が新日本公式ではオカダ内藤飯伏SANADAであったのがカクトウログさんでは飯伏SANADA内藤オカダの順番に。
そういう意味では事前のトップ4の中で勝ち残っているオカダSANADAの決勝カードを期待する声が多いのは道理かもしれません。
贅沢言えばもう一度新日本の公式アカウントに決勝カード予想でアンケート取ってほしい所だけど、それでも案外同じ結果になったりして。

というわけで場合分けも4通りなのでこの想定される予想決勝カードの過去対戦についてもまとめてみました、いずれも過去対戦アリです。

石井 1-7 棚橋

(新日本プロレス公式サイトより引用)

その実過去の対戦歴が多いのが棚橋と石井、オカダ棚橋には負けますがNJCやG1以外にも石井がシングルプレイヤーとして確立する以前にも何度か対戦経験があります。
その戦績については棚橋の圧倒的有利、ではあるんですがあんまりそういう感じがしないのは2013年の、石井の初G1エントリーの年に後楽園で組まれた1戦のインパクト故でしょうか。
当時はまだ「ベルトには縁がないものの実力者」という印象だった石井が押しも押されぬ大エースだった棚橋を相手に、聖地・後楽園で激闘を展開し、あまつさえ今現在でも奥の手となっているスタイナースクリュードライバー、石井ドリラーで劇的勝利を納めたものだからその残像が、真っ逆さまに突き刺さる棚橋の姿が脳裏を離れないんですよね。
とはいえその後何度かG1などで対戦はあるもののいずれも敗戦、石井にとっては雪辱戦、2013年の後楽園よ再び!を目指す試合になりそうです。

石井 2-1 SANADA

(新日本プロレス公式サイトより引用)

石井がシングルプレイヤーとして確立し、タイトルマッチの常連にもなった頃合いに参戦が始まったのがSANADA。
通常のタイトルマッチだとどちらかというと同ユニットの内藤が対戦の機会が多かったために対戦は多くないですがG1やNJCで対戦経験があり、去年はG1武道館で対戦。
この二人なら結構印象に残ってるはずなのになぁ・・・と思っていたら同大会のメインはゴールデン☆ラヴァーズ対決、そりゃあまぁ・・・ねぇ・・・?
とはいえこの時名勝負製造機として覚醒しつつあったSANADAと言わずと知れた名勝負製造機の石井、名勝負にならなかったら嘘ですわ。

オカダ 5-3-5 棚橋

(新日本プロレス公式サイトより引用)

言わずと知れた近代新日本、ブシロード新日本のプラチナカード、特徴としてはめっちゃ引き分けが多いんですよねこの二人。
そして同年度内での再戦が多い二人でもあり、2013年は驚くことに1月(棚橋勝利)4月(オカダ勝利)G1(引き分け)10月(オカダ勝利)と4度も対戦した二人ですが、昨年2018年も5月(オカダ勝利)G1(引き分け)9月(棚橋勝利)と3度も対戦しています。
これをもって13度の過去対戦があっても未だに勝敗は互角(と言いつつ岡田かずちか時代を含めてるのはずるい気がするけど)。
今やCHAOSと本隊が懇ろになりつつ辺りなかなか対戦が組まれがたい両者ではあれど、NJCで組まれなければきっとG1で組まれるっしょ、と思ったりもする。

オカダ 4-0 SANADA

 (新日本プロレス公式サイトより引用)

NJC2019決勝のありうるカードの中で唯一一方的な対戦歴になっているのがこのカード。
オカダはSANADAの新日本デビューの相手であり、SANADAの今のシングルプレイヤーとしての勢いの始まりの相手でもあります。
オカダファンの中で常々言われることとして「ライバル不足」が挙げられるわけですが、SANADAの新日本登場時にはそれこそ「オカダのライバル候補」として熱視線が注がれた覚えがあります。
しかしその熱視線に反してオカダに勝てない日々が2016年から続いています。
しかしそれでSANADAとファンが腐るのではなくむしろ逆に「SANADA待望論」が高まっている気がするのがSANADAのポテンシャルと期待値の高さの表れでもあります。
待望論というと一部ファンには嫌な記憶が呼び覚まされるところですけど、そのジンクスを打ち破ってほしいのは自分も思うところです。
その素質にしても実力にしても素養にしても、新日本の未来を背負う人材、ここで実現しなくてどうする?と思ったり。
まぁそれとは別に直近の対戦となった2018年2月の一戦が、オカダさんのV12ロード終盤なこともあってもにょっとする感じだったのでそのリベンジを、満を持してやってほしいなぁと思うところもあったりします。

 

所感雑感

というわけで多分大会中では最後になる各種数値まとめでした。
流石に準決勝となるともう”その後”に目が向き始めて試合どころじゃない気分になってきますね、なんかそれもそれでもったいない気はするけど。
開幕前はいろいろこねくり回した挙句に「石井ちゃん優勝!これマジ!」と宣言しておいたんですが、現状その予想が生きているのは自分でもびっくりではあります。
でもこうしてカードが揃うとオカダSANADAで頼むよーという気分になるのが不思議でもあります。
とはいえトーナメント表をつかった予想でいうと決勝はオカダ飯伏、飯伏の時点はSANADAだったのでもうこれはあっているといっても過言ではないんではないか?というか飯伏対SANADAで少し悩みもしたんですよ。
いずれにしたって今日と明日でMSGのカードが決まる、神妙に待ちたいと思います。
でもできればオカダSANADAで、頼む!新日本!

きょうはこれまで、それでは