9月を間近に控えて空気も秋らしくなってきましたが、9月といえば新日本の民的には関西を中心としたDestructionシリーズの季節であります。
このシリーズに関しては2年ぶりになるヤングライオン杯の開催が一つの話題になりましたが、もう一つ主軸となるのがIWGPインターコンチネンタル戦線。
【9月22日(日)神戸大会の主要カードが決定!】
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) August 26, 2019
内藤哲也vsジェイ・ホワイトのインターコンチネンタル選手権が実現!
YL杯は海野vsフレドリックス! 成田vsコナーズ!https://t.co/y8NkKCinOC#njdest #njpw pic.twitter.com/Cmytn3bpwV
G1 CLIMAX 29のBブロック最終公式戦での因縁から、そこで勝利したジェイ・ホワイトが内藤哲也の持つIWGP IC王座に挑戦が決定。
この両者はBULLET CLUBとLos Ingobernables de Japonという2大ヒールユニットのリーダーでもあり、そのトップ対決という面もありますね(鈴木軍もいるけど)。
で、ふと考えると、これまでLIJとBCのユニットリーダー同士の対戦自体はあったんですけど地味にユニットリーダー同士のIWGP戦って珍しいどころか、このLIJ対BCの構図だと実は初めてのタイトル戦なんですよね。
しかもその対戦も通常シリーズではなくG1でのものにほとんど限られていたという。
ということでこれまでのLIJのリーダー=内藤さんと歴代BCリーダーとのG1での対戦について振り返りです。
ジェイ・ホワイト(4代目リーダー)
両者の初対戦は記憶にも新しい今年のG1、Bブロックの最終公式戦で対戦、これが両者の初対戦だったはず。
のらりくらりの”トランキーロ”殺法は一昔前だと内藤さんの専売特許みたいなとこがありましたが、それとはまた別方向にのらりくらりに振り切っているのがジェイ・ホワイトでもあります。
ある意味相手を焦らせたもの勝ち、という勝負でいうと会場中を敵に回してもペースを崩さないという意味ではジェイの方が有利だったんですかね。
そういうわけで、内藤さんの「初物外国人に不利」というジンクスも手伝ってか敗戦。
ケニー・オメガ(3代目リーダー)
ケニーと内藤さんは都合3度対戦、そのいずれもがG1での対戦になっており、しかも2016年にケニーがヘビー級転向してから新日本を離脱する2018年までいずれも対戦しており、2016~2018年のG1における名物勝負的な感じもあります。
特に2016年は、内藤さんは初めてIWGPヘビー級を獲得、ケニーもIWGPICを獲得と一気にヘビー級戦線に躍り出たまさにブレイクの年。
その両者が最終公式戦でぶつかった時の会場の期待感の高さは今でも覚えています(会場観戦ではなかったけど)。
注目の初対決は、時間切れかと思われたところをケニーが勝ち切って決勝進出、そのままの勢いで外国人としてG1初優勝を飾っています。
翌年は別ブロックに分かれた両者ですが、前年の活躍から勢いそのままにブロックをそれぞれ1位通過し優勝決定戦での再戦。
昨年と同じカード、奇しくも同日、そして舞台は一個先の優勝決定戦とあって試合はヒートアップ、写真を見るだけでひやっとする部分もありますわ。
それも気合に表れでもありますが、その気合のおかげもあったか、昨年は優勝を逃した内藤さんがケニーに勝利し、2013年以来になる4年ぶりの優勝、両者の戦績の1-1に。
そして3年目、両者の最後の対戦ですが最終公式戦→優勝決定戦と来たところで一周回って開幕戦での対戦になりました、そういえば近いものでいうとオカダ棚橋も最終公式戦→開幕戦になってましたね。
しかしこの時のケニーはある種絶好調、飯伏とも復縁()し、G1に先んじて念願のIWGPヘビー級も獲得。
対する内藤さんはというとこの年のドームで満を持しての挑戦も失敗していたのでそういう意味でいうと2016年の対戦からある種明暗分かれた感じですかね。
試合はケニーが勝利、何となく試合の印象よりも試合後のケニーの言いたい放題の方が印象がのこってたり。
AJスタイルズ(2代目リーダー)
時はさかのぼって2015年、まだLIJというユニット自体は始まっていませんでしたが内藤さんはこの年のG1から今につながる黒と赤を基調としたコスチュームに変え、所謂制御不能スタイルに変わっていました。
で、このG1において内藤さんは当時のBULLET CLUBのリーダーであったAJと対戦。
ちなみにこの年の東京ドームで初対戦し敗北していたのでリベンジマッチでもあったのですが、見事にAJを翻弄した上での勝利は百点満点のリベンジだったんではないでしょうか。
おまけ:プリンス・デヴィット(初代リーダー)
BULLET CLUBの初代リーダーのプリンス・デヴィットは2013年にBULLET CLUBを創設したわけですが、それに先駆けた2010年にデヴィットはG1に出場、そこで内藤さんとの対戦があったので、実質的にBULLET CLUBの歴代リーダーとG1での対戦経験があるんですよね。
デヴィットは当時まだジュニアヘビー級、一足早くヘビー転向を果たしていた内藤さん的には一歩抜きんでたかったところなんでしょうけどデヴィットが勝利しています。
所感雑感
というわけで実へ結構因縁深い内藤さんとBULLET CLUBのリーダーたちについてでした。
因縁深いといいつつタイトル戦は初めてっていうのは中々不思議なところではありますが、ICを取ってすぐのころは鈴木軍と抗争してたりしたので機会が巡ってこなかったんですかね。
いずれにしろDestructionでの一戦がLIJとBULLET CLUBの抗争の始まりになるような気もしつつ、そういう意味でいうとやっぱりタッグでもまた対戦も今シリーズあるのかなぁとも。
きょうはこれまで、それでは