プロレス統計

「プロレスの数字とプロレスする」をテーマにプロレスに関連する数字を調べ、まとめ、考えるブログです。

MENU

ジェイとジェリコのシンクロニシティ

レスリングどんたくは、東京ドームに次ぐ年間最大級のビッグマッチである大阪城ホール大会前の最後のビッグマッチとあって、例年もいろいろなサプライズが起きる大会なのですが、今年もいくつものサプライズがありました。
プロレスブログの界隈ではそれを紹介したり深堀したり妄想したり、かと思えば次期シリーズBOSJも迫っているとあってなかなか忙しい時期です。

弊ブログでもジェリコの久しぶりの参戦やBOSJの新鋭ELPについてまとめたりしていますが、今回はそのジェリコとジェイについてのまとめになります。
クリス・ジェリコはメイン終了後にビデオメッセージを送付し、IWGPヘビー級への挑戦を表明したわけですが、
同日の大会中盤においてジェイ・ホワイトは復帰宣言及びIWGPヘビーへの挑戦を表明した棚橋を襲撃しています。

で、よく考えるとこの二人って同時に何かを動きを見せることが多いな、ということに気づいたのでそのシンクロニシティ(同時性)についてまとめです。

 

2017.11.5 Alpha & Switchblade登場

セミメインイベントのUS王座戦後にビデオメッセージが流された
(新日本プロレス公式サイトより引用)

この両者のシンクロニシティが最初に生じたのは2017年11月5日、恒例となっている下半期の大阪ビッグマッチの日ですね。
最初に行動を起こしたのはクリス・ジェリコで、IWGP US王座を防衛したケニー・オメガに対してビデオメッセージを通して挑戦表明を行っています。
当時もひっそりと「ジェリコ新日本参戦か?」という噂は流れていたものの誰もが半信半疑だっただけに非常に反響の大きなサプライズでした。

メインイベント登場後新バージョンのVTRと共についに姿を現した
(新日本プロレス公式サイトより引用)

同大会のメインは棚橋対飯伏のIWGP IC戦でしたが、タイトルマッチを防衛で終え、大会も締めた棚橋の前に現れたのがジェイ・ホワイト。
前年の髙橋ヒロムの凱旋時から恒例になっている、凱旋帰国予告VTRがG1の後頃から流れていたわけですが、そこで予告されていたSwitchbladeジェイ・ホワイトがついに帰国し、棚橋に挑戦表明をします。

このように同日同大会でサプライズな登場と挑戦表明を行った両者。
とはいえ当時はジェリコの強烈すぎるインパクトにそれまで温めてきたSwitchbladeのインパクトが薄まって、「ジェリコに”喰われた”」なんて表現なんかもされてましたね。

2018.1.4 新日本”再”上陸

f:id:Rodyonsw:20190508014656p:plain

(新日本プロレス公式サイトより引用)

こうして挑戦表明した両者のタイトルマッチは共に新日本プロレス最大のビッグマッチたる1.4東京ドームで行われることに。
ジェイは勿論新日本プロレスのヤングライオン経験者で、1年弱の海外遠征を経ての再上陸だったわけですが、
クリス・ジェリコも1990年代後半に新日本プロレスと提携していたアメリカの団体WCWに所属しており、そのルートで新日本に参戦経験もあり、実に20年弱ぶりの再上陸だったわけです。

その試合内容については明暗がある感じですが両者ともにタイトルへの挑戦は失敗しています。

2018.1.5 何かが起こるイッテンゴ

ケニー・オメガ直々の勧誘を強烈に拒否
(新日本プロレス公式サイトより引用)

そして1.4明けの1.5で両者ともに新年早々の新日本プロレスを引っ掻き回すことに。
第5試合では当時ケニー派とコーディ派で内紛中だったBULLET CLUBのいざこざが表面化し、それを収めるべくニューメンバーとしてケニーがジェイを勧誘。
その出で立ちからしてBULLET CLUB入りは確実と思われていたジェイだけに収まるべきところに収まったかな?と思っていたらまさかの意表を突くブレードランナー葬。
最後は首を掻っ切るポーズでケニーに対して強烈なNOを表明したわけです。

まさかの襲撃
(新日本プロレス公式サイトより引用)

その後メインイベントは1.4でIWGPヘビーを争ったオカダと内藤、CHAOSとLIJの後哨戦、だったんですが、なんとその試合後にジェリコが乱入し、その試合の勝者だった内藤を襲撃。
前日に「もう二度と来ない」と捨てセリフを吐いていたことに加え、前日にタイトルマッチに敗れた内藤相手とあって「なぜジェリコが内藤を?」という意味でも意外性の大きな襲撃でしたね。

結果としてジェイとジェリコは、ケニーと内藤という、当時新日本の2大人気レスラーに共に唾を吐き、インパクトを残すことに成功したともいえます。

2018.10.8 忘れたころのジェリコ、BULLET CLUB再編

文字通りEVILの”足を掬った”
(新日本プロレス公式サイトより引用)

その後内藤の再襲撃からのIWGP IC戴冠などを成し遂げたジェリコでしたが、再登場はG1とDestructionシリーズを挟んだKing of Pro-wrestling大会。
しかも入場中のEVILをおつきの者に変装して入場前に襲撃、ザック・セイバーJrとの試合も向こう試合にしてしまうという”制御不能”っぷりを見せる。
なんだかんだと言いつつ試合そのものの成立は重要視するファンが多い新日本だけにこの反響もこれまでの襲撃とはまた異なる大きさでしたね。

(新日本プロレス公式サイトより引用)

そして同大会の第8試合は棚橋とジェイのIWGPヘビー級挑戦権利書争奪戦。
ジェイは試合に負けこそすれ棚橋を反則殺法で散々苦しめ、丸め込みで敗れた後も追い打ちをかける非道っぷり。
それを見かねてオカダが棚橋の救出に現れたわけですけど、ここにケニー率いるBULLET CLUB ELITEから分離したBCOGの面々が現れ、ジェイをサポート。
これにより、この年1.5でのケニーの勧誘拒否から9か月たってジェイが改めてBULLET CLUBに加入し、BULLET CLUBの内紛騒動にも、BCOGのBULLET CLUBの正式襲名を経て、一応の決着を見ます。

この際の行動について共通項はありませんが、試合というよりも試合外で、その後に向けた伏線を張る行動をとったという点では共通していますかね。

2019.5.4 IWGPへの”順番”

IWGPヘビー挑戦に向けての”順番”を説いたジェイ
(新日本プロレス公式サイトより引用)

そして先日5.4では復帰宣言を行った棚橋の前に現れたジェイ。
棚橋自身も宣言の中で、自分の不調のきっかけとしてジェイを挙げていただけにそれを挑発と受け取っての登場ではありました。
その場でジェイはIWGPヘビーの”挑戦順”について言及し棚橋をこき下ろしました。
言ってみれば自分が次期挑戦者にふさわしく、お前はふさわしくない、というヒールレスラーにありがちな挑発文句、いちゃもんのつけ方ではあるんですが、まさかそれがその後への伏線になるとは。

「”順番”など知ったことか」なジェリコの挑戦
(新日本プロレス公式サイトより引用)

そして、ある意味ジェイと棚橋が次期挑戦権を狙うIWGPヘビー級はメインで争われ、オカダが防衛を果たします。
そこまでの流れでいえば、ジェイと棚橋の試合の結果を待って試合が決定・・・なんですがここでまさかのジェリコからのビデオメッセージが公開。
動画中で”Painmaker”というキーワードを使っているあたりオカダ勝利を予想していたようですが、この行為はある意味でジェイの提唱?した”挑戦順”をはなから無視するような行動。
まぁこれをオカダが「上等」と許諾したので実際に大阪城でのタイトルマッチも決定しているんですが

 

所感雑感

というわけで「ジェイとジェリコのシンクロニシティ」と題して両者が同日に何かを起こしたことについてまとめでした。
まぁご覧になってわかるようにいずれもビッグマッチや普段より注目が集まるようなタイミングで両者がほぼ同時に動きを見せているあたり、そういった「何かを起こす好機」に対する嗅覚が似ているなのか、それともなにかつながりが両者の間にあるのか…ということを考えちゃいますね。
よく考えればジェリコはWARへの参戦経験もあり、そこで外道との交流もあったはず、そしてその外道は現在ジェイのマネージャーである、つまり外道を通じてジェイとジェリコはつながっていてもおかしくはないんですよね。

とはいえ同じようなタイミングで行動を起こす、だけでなく5.4に関してはジェイの言い分とジェリコの行動が真っ向から対立する形、これが何かの因縁につながってもおかしくはないよなぁと思ったりもします。
現状だとジェリコはオカダ以外だと鈴木みのるや棚橋との対戦を希望しているらしいですけど果たしてそこにジェイが食い込めることはあるのか・・・気になります。

きょうはこれまで、それでは