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試合成績で振り返る2020年の新日本プロレスのレスラー達

先日は一足早く2020年の新日本プロレスの興行的数値についてまとめたところですが、今回は各選手の試合数値についてまとめです。

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全体試合数

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まず最初に1年間の総試合数。
2020年の総試合数は822試合、内40%の333試合がシングルマッチでした。
御覧の通り、休業期間が3か月ほどあったのもあって試合数は昨年の1387試合から大幅に減、割合としては昨年の59%となりました。
一方でシングルマッチの試合数は前年比78%と減少幅は比較的小さめ。
新日本においてはリーグ戦で大半のシングル戦を消化し、その他の大会では中々シングルマッチが組まれない傾向にありますが、2020年も主なシングルリーグ・トーナメントはいずれも開催されているため、減少幅は限定的だったと考えられます。

タイトルマッチ数

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続いてタイトルマッチ数ですが、2020年は全部で41試合、内シングルタイトルは26試合行われました。
こちらも前年比でいうと57%と減り具合としては同程度で休止期間の長さがそのままタイトルマッチ数の減少に影響したようです。
一方でシングル・タッグタイトルの割合は例年と変化なくおおよそ6:4という感じでした。

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また2020年に行われた各タイトルのタイトルマッチ数が上記(IWGPUSは2つにわかれちゃってますが)
今年最も行われたのはNEVER無差別級で7回、なのですが所謂二冠王座が6回開催で、それぞれ1.4に1試合ずつ行っているため、IWGPヘビー級・ICもタイトル戦の回数自体は7回のカウントになる、ハズ。
とはいえ昨年はタイトルマッチ回数でいうと7番目だったNEVER無差別級が一気に1番になった辺り、一気に存在感を増した年だったと言えるでしょう。

選手数

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続いて新日本プロレスで試合をした選手数、こちらは新日本プロレスワールドで配信したNJPW STRONGで試合をした選手も含めています。
2020年に試合をしたのは126人で、2019年の187人からは大幅に減少していますが。一昨年2018年や2017年とはあまり変化がないようですね。
上図を見てわかるように、試合をした人数に関しては数年ごとに一気に増える年があり、それ以外の年は結構決まったメンバーが参戦しているという感じなようで、今年コロナがあったとしてもそこは変化がないようでした。

しかしその内、10試合以上をした選手に限るとその人数は61人で人数としては2016年以降最少の人数になりました。
これに関してはやはり外国人選手の入国が難しくなっていたことも関係があるかもしれません。

 

選手別総試合数

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個々からは選手別の数値をまとめています。
まず最初は総試合数で、試合数が最も多かったのは鷹木信悟選手で88試合
新日本プロレスの総試合数が140試合だったので約6割の大会に出場していた計算になりますね。
ちなみに鷹木選手は2019年も総試合数1位(172大会中156試合出場)で今新日本で一番試合をしている選手の名を不動のものにしている感はありますね。
ちなみに2019年はなんと9割近い大会に出場していたのですが、それが今年は6割まで下がっている辺り、選手の出場大会数自体が2020年はかなり抑えられているようですね。

シングルマッチ数

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続いてシングルマッチ数の上位で、2020年シングルマッチ数が最も多かったのはヤングライオン上村優也選手で40試合
元々シングルマッチ数はヤングライオンが多くなりがちではあります*1が、今年はG1のオープニングマッチで連戦を行っていたのもありますし、上村選手に関してはその後BOSJにも参戦しているのでダントツになったのは納得ですね。
そういったのを除けばシングル数が最も多かったのはジェフ・コブ選手、ジェフコブ選手についてはNJPW STRONGでの試合もあったので他の選手を一歩上回ったかな?という感じですかね。

メインイベント数

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続いてメインイベント数。
2020年最もメインイベントに登場したのは内藤哲也選手でダントツ42回、出場大会当たりのメインイベント数は53.85%とこちらもダントツでした。
ちなみに全興行でいうと140大会中43大会なので3割の大会でメインに登場した計算になりますかね。
これに関しては昨年との比較が興味深く、昨年3位・36回だった内藤選手が1位に、昨年1位65回だったオカダ選手が今年は7位・18回と入れ替わっており、ここもまた政権交代が起きた感がありますね。

 

合計勝利数・勝率

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続いてここからは勝率関係として全試合に対する勝率、こちらは総試合数が10試合以上の選手に限定しています。
勝利数が最も多かったのは鷹木選手で65勝、その後もSANADA、内藤、ヒロムと続く辺りやはり昨年に引き続きLIJはかなり勝利数が多い、”勝ち組”ユニット状態が続いているようです(とはいえBUSHIがランクインしとらんが…)

一方勝率面で見てみると勝率が最も高かったのはエル・ファンタズモ選手で実に勝率92%超え。
ファンタズモ選手に関してはNJPW STRONGでの登場が主だったと記憶してますが、試合数こそ少ないですがダントツで勝っている辺り、STRONG内だと格が違う選手だった感じでしょうかね。
それに続くのが新鋭グレート・O・カーン選手(83%)とウィル・オスプレイ選手(80%)とTHE EMPIRE勢が続きます。
両者についてはG1以降が主な参戦だったというのもありますが、その後の=THE EMPIRE結成以後の勢いを表す結果でもありますかね。

シングルマッチ勝利数・勝率

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続いてはシングルマッチにおける勝利数と勝率について、こちらもシングルマッチ数10試合以上の選手に限定しています。
シングルマッチの勝利数が最も多かったのはオカダ選手を差し置いての辻陽太選手で15勝を記録。
例年ヤングライオンはシングルマッチ数こそ多いものの、ヤングライオン同士で引き分けが多かったり、先輩相手で負けが込んだりするパターンが多いのですが、今年に関してはG1のオープニングマッチでの連戦が効いたのか辻選手が1位になった感じですかね。

一方勝率でいうとトップは石森太二選手で81%と高い勝率。
一瞬「IWGP Jr王者としての防衛ロードで・・・」とも考えたんですが、よく考えたらIWGP Jr戦自体は8月のヒロムから奪った試合以外やってないんですよね。
それ以外だとBOSJでは勝ち数自体はトップだったヒロム・デスペと並んでいたんですが、やはりそれ以外の場面で取りこぼさなかった、というのが強かったんですかね。

メインイベント勝利数・勝率

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続いてはメインイベントでの勝利数・勝率。
メインイベント登場数ではダントツだった内藤選手を抑えて勝利数勝率共に1位になったのが同LIJ所属のSANADA選手で15勝、54%
思えSANADA選手は昨年もメイン勝利数はオカダ選手に次ぐ2位であり、かなり「メインイベントに強い男」だったんですが、今年はそれが如実に表れたのかなぁと。
メインでの勝率でいうとそれに次ぐのが棚橋選手でこちらも50%超えなので、何か近しいものを両者に感じたりもします。

 

総試合時間・平均試合時間

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続いて総試合時間と平均試合時間について、平均試合時間に関しては10試合以上した選手に限っています。
試合時間で最長だったのは内藤選手で21時間9分20秒となり、内藤戦湯は平均試合時間でも16分16秒で1位でした。
2019年と比べるとそもそもの大会数が少ないので単純比較はできませんが、平均試合時間でいうと昨年の1位だったオカダ選手とほぼ同程度で、それに負けない活躍?をしていたとも言えますかね。

合計・平均シングル時間

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続いてはシングルマッチに限った場合ですが、こちらも内藤選手が合計・平均共に1位。
こうしてみると2020年はかなり内藤選手がリング上で頑張った年という感じはしますね。
昨年の平均シングル時間の一位がオカダ選手の24分弱だったのに対し、今年の内藤選手は平均27分超えというのもあり、寄り長時間の試合に振れていたという感はアリます*2

 

所感雑感

ということで各種選手の成績でした。
こうしてみると内藤さん、鷹木、SANADAの3名が各部門(各数値)で結構目立つ活躍をしていた感じがし、そういう意味ではLIJが中心に据えられた1年だったという感じがします。
まぁいずれにしても今年は例年とは何もかもが異なるということもあって単純比較はできず、多少工夫が必要になるのでちょっと面倒くさい部分はあります。
実際今回の試合成績に関してはほぼ例年と同フォーマットで、興行成績については別フォーマットでやっていますがどちらの方が分かりやすいのかはまだ判断付きかねますね。
この辺を踏まえて、年始にはプロレス界全体Verで集計をするつもりですが果たしてどうしたものか…

きょうはこれまで、それでは

*1:2019年も1位はヤングライオン成田蓮選手でした 各種数値で振り返る2019年の新日本プロレス:選手戦績編 - プロレス統計

*2:そういえばG1の時もかなり試合時間が長いと話題になっていましたね 2020年の内藤さんが頑張っているという話 - プロレス統計