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破壊なくして創造なし、裏切りなくして新ユニットなし

さてつい先日のことですが、新日本プロレスでは大きな変化が起きました。
メインイベント後にジェイがオカダを裏切り、さらにはそれを止めるかと思われた外道もそれに続き、オカダとの決別を宣言しました。
ここまで大きな裏切り行為は久しぶり・・・とか思っていたらよく考えたら近年は結構こういうの多かったな、と思い出したので新日本における裏切り、そしてそれに伴う新ユニット結成について振り返りです。

 

GBH → CHAOS

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タッグパートナーでもあった矢野に裏切られたリーダー・真壁(新日本プロレス公式サイトより引用)

まず最初は2009年の出来事、当時極悪外道のヒールと化していたGBHは中邑率いるRISEと抗争中、というよりはGBH以外の全員と敵対するドヒール軍団だったって感じですかね。
この年4月の両国国技館では両ユニットのトップである真壁と中邑のシングルマッチが行われていたのですが、その終盤に矢野が乱入。
GBHの十八番の介入攻撃かと思いきや、矢野が真壁の持っていた椅子を奪うやまさかの真壁の、文字通りの顔面に向かっての椅子殴打。
これを機に真壁と本間を除くほとんどのGBHメンバーが離脱し、離脱メンバーは中邑を擁してCHAOSを設立することになります。

Apollo 55(本隊)→ BULLET CLUB

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IWGPジュニアタッグに輝き、東スポプロレス大賞ベストバウトも獲得した名タッグも決裂(新日本プロレス公式サイトより引用)

続いては2013年のこれまた4月の出来事。
当時新日本のジュニアヘビーのトップに君臨していたプリンス・デヴィットがその年の初めから試合中に荒々しい動きを見せたり、Twitterで他の選手に雑コラを送りつけたりと荒ぶるようになっていました。
既にジュニアとしてできることはやりつくしたデヴィットではあったんですけど、当時はやはりヘビーとジュニアの壁、そして日本人と外国人の間の壁というものが今よりもはるかに大きかった時代で、それに対する憤りもこの行動の理由だったみたいですね。
その憤りが爆発したのは4月の両国、第1試合に組まれたIWGPジュニアタッグ選手権に敗れたデヴィット・田口のApollo55、デヴィットはピンフォールを取られた田口に試合後背後から急襲し、さらにはダイビングフットスタンプまでお見舞い。
この裏切りに続く形で乱入したバッドラック・ファレと組むことで、今も新日本を牛耳るBULLET CLUBがスタートしたのでした。

BULLET CLUB → theELITE

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怒涛の展開だった2016.1.5(新日本プロレス公式サイトより引用)

そんなBULLET CLUBですが裏切りによって生まれたユニットだけに裏切りは付きまとうのか、2016年にまた一波乱。
2014年から新リーダーとしてそれまで以上にBULLET CLUBを盛り上げていたAJスタイルズでしたが、2016年の1月5日のタッグマッチ後、タッグを組んでいたケニー・オメガに突如襲撃され、片翼の天使でノックアウトされることに。
この直後AJは新日本を去り、ケニーが事実上のリーダーになったことで事実上のリーダーの交代劇だったわけですが、これ以後ケニーは自分とヤングバックスの二人を中心としてtheELITEというユニット内ユニットを強調するようになったこともあり、
AJからリーダーを受け継いだ、というよりはtheELITEを新たに結成し、それに旧BULLET CLUBの面々が渋々従ったって感じですかね。
その証拠に翌年のG1においてBULLET CLUBの”オリジナルメンバー”の一人でもあったタマ・トンガはお互いに技を競い合うだけでない、なんとも不穏な一戦を繰り広げたりしています。
また、別件としてケニーのリーダー就任後にBULLET CLUBに参加したCodyもまた新リーダー就任を目論んでかケニーと抗争を繰り広げることもあったりしました。

BULLET CLUB → BCOG

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2年がかりの復讐劇(新日本プロレス公式サイトより引用)

ある意味でケニーのリーダー就任からずっとくすぶり続けていた火種が発火したのが2018年。
上述のようにCodyとのいざこざが起きていたケニーが、新日本所属になってから3年半がかりで戴冠したIWGPヘビーを争い、結果何とか防衛に成功。
その争いをもってお互いの齟齬もなくなったのか試合後には握手し、これでBULLET CLUBの内紛も沈静化か・・・と安心したのもつかの間
花道を下がっていくケニーを湛えるかのようにタマ、弟のタンガ・ロア、そして養父であるキング・ハクが現れ、そして背後からの襲撃。
その後リング上で好きなだけケニーを始めtheELITEの面々、そしてケニーを助けに入ったCodyも甚振り決別をアピール。
これをもってキング・ハク ファミリー及びバッドラック・ファレに直前のBOSJから参加していた石森太二もBULLET CLUB、特にtheELITE派から決別し、BCOGもしくはFiring Squadを結成しました。
この裏切り劇に関しては、中心となったタマが長年新日本で活動してきた苦労人だっただけに「よくぞ行動した!」っていう声も聞こえてきた辺りなかなか複雑ですね。
その一方でG1では全戦ほぼ反則裁定強行で最終日は強制退去となかなかのヒールっぷり。

CHAOS → 外道軍(仮)

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これは”外道”の目ですわ・・・(新日本プロレス公式サイトより引用)

 最新の裏切り劇は2018年の9月。
棚橋の持つIWGPヘビー級挑戦権利書争奪戦に挑んだオカダ、膝がボロボロの棚橋相手に徹底した膝攻めで客席から悲鳴とブーイングを引き出す徹底したヒールファイトを繰り広げるものの、3年9か月振りに棚橋弘至に敗北。
その試合後に現れたのは先のG1でオカダ棚橋の両者に勝ちを収めていたジェイ、事前からの怪しい行動そのままに棚橋にはブレードランナーを決め、敗者のオカダには追い打ちに攻撃を。
それを止めるべく出てきたかに思われた、オカダの凱旋帰国以来6年9か月間”名マネージャー”であった外道でしたが、ジェイから奪った椅子を手にオカダの背中に一撃。
そして最近は中々聞く機会のなかったドスの効いた”外道節”で観客をアジって「New ERA」の到来を宣言するのでした。
現状では来るロス大会で外道・ジェイ組で棚橋KUSHIDAと対戦する他の続報はなし、果たしてこの動きに続くものはいるのか、そしてユニット名は外道軍(仮)になるのか?

 

所感雑感

というわけで裏切りとユニット結成の振り返りでした、○○軍っていう名前でいうと小島軍(仮)を裏切っての鈴木軍結成なんてのもありましたね。
まぁタイトルでは「裏切りなくして新ユニットなし」としてますけど、お察しの通りLIJは裏切りに端を発してないんですよね。
厳密には本間さんや本隊に入りたてだったジュースに酷いことしてたんですけど裏切りというとどうだろうな。
まぁ歴史をさかのぼればもっと色々裏切り→新ユニットの前例はあるんでしょうけど、歴史は繰り返すって本当ね。

きょうはこれまで、それでは。


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