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各種数字で振り返るNEW JAPAN CUP2019

計12回も”史上最大”!と某ドカベンのアニメみたいな動きで喧伝されていたNEW JAPAN CUPも終了し、それを踏まえたG1 Supercard、俗にいうMSG興行のカードも出そろった頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
新日本プロレスとしては、各選手で他団体への出場などはあるものの2週間近いオフになりますが、私としてはまとめるべき宿題が山のように出されたような心地だったりします、やることが…やることが多い…!

まぁやるべきことは順々にこなしていくしかなく、今回は先日終了したNJCについて各種数字で振り返っていきたいと思います。
今年のNJCに関しては事前にもいろいろ振り返ったり、大会中にもいろいろ数字をまとめたりして何が何だか・・・という感じも自分でしてきてますけど、今回はおもに「大会動員」と「各ツイート数値」についてのまとめになっています。
それ以外についてはこれまでのまとめを参照してください

NJC2019出場選手の各パラメータについてはこちら↓

www.pwanalysis.com

上記数値の2005年からの推移をまとめたのがこちら↓

www.pwanalysis.com

当たらなかった優勝ジンクスによる予想はこちら(一応オカダ優勝は予想的中に入るか?)↓

www.pwanalysis.com

その他、1回戦~3回戦までの突破者の推移についてのまとめ↓

各種数値で見るNEW JAPAN CUP2019、1回戦突破者 - プロレス統計
各種数値で見るNEW JAPAN CUP2019、2回戦まで - プロレス統計
各種数値で見るNEW JAPAN CUP2019、3回戦まで - プロレス統計

 

大会数推移

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まず初めに大会数の推移について、こちらはこの後に出てくる動員のデータと合わせて、手元にデータがあった2012年以降に限定してます(NJCは2006年以降の開催なんだけど)
全体の大会数のうち、新日本プロレスワールドの中継があった回数を濃い緑で、中継がなかった大会数を明るい緑色で示してあります。
こうしてみると2016年に一度大会数が減少したものの、その後はかなり鋭い増加傾向にあり、というか去年の時点で「大会数はもうこれが限度かなぁ」なんて言ってたら今年32人制トーナメントになったことで一気に増え、全部で12大会開催されました。
よく考えれば2016年のちょうど倍の大会数なんですよね、参戦メンバーの数もちょうど倍なので人大会当たりの密度も同じぐらいなんですかね。

で、中継に関しては、新日本プロレスワールド開始当初は全体の半分ぐらいだったのが、G1に続いて全戦中継になった形ですね

動員推移

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続いて総動員の推移。
動員については、再三言っているように2015年の後半からほぼ実数発表に切り替えたという大本営発表があるので2015年以前と2016年以後を単純に比較するのもアレなんですけど、ここではいずれも公式サイトに記載のあった数値をそのまま集計しています。
しかしそういった実数発表への切り替えがあった、とはいえ2016年の谷っぷりよ、まぁいわゆる大量離脱の余波が色濃い時期だったってことですよね、それでいて内藤さんの台頭はまさにこの後とあっては。
それはさておき、大会規模でも過去最大となった2019年のNJCの総動員は3万722人で2012年以降最多の動員となりました。

平均動員推移

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で、一大会ごとの動員の推移を見るために総動員÷大会数をしてみたのがこちら。
こうしてみるとその実そんなに一大会当たりの動員数は変化がなかったようです。
一応は2016年から2018年にかけて増加し、今年は昨年比18人増で1560人/大会となりました。

ツイート数推移

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続いて各大会におけるツイート各数値、ツイート(nonRT)/リツイート(RT)/ユーザー(user)数の推移。
基本的な推移としては開幕から中盤にかけてゆっくりと減少していき、準決勝、準々決勝で増加に転じるといった形。

で、この推移が個人的にはかなり驚きだったんですが、何を隠そうツイートとリツイート数がほぼ同じになっているという点。
これまで各月の推移を見たことがある方は知っているかもしれませんが、この数値に関しては基本的にリツイート>ツイートの関係性が成り立っていたんですよね(一応去年の#njcupについても調べましたがそこでもリツイート>ツイートになっていました)。

 これについては本当にどういうことなんだか考えましたけども、あんまりよくわからないんですよね。
とはいえ、ツイート数は大会のその場の盛り上がりリツイート数はニュース性(意外性)の指標と考えると、例年と比較すると大会自体は盛り上がった一方でニュース性には乏しかった、ということかもしれません。
今大会で最もリツイート数が多かったのはオカダ優勝を報じる公式ツイートで405RT、一方去年はそれ以上のリツイート数のツイートが3つもありました。
内訳としては名古屋での飯伏の場外ケブラーダの新日本プロレスワールドの動画ツイート(776RT)、そしてザックの優勝を報じる公式ツイート(655RT)、そして同じニュースを伝える(弊ブログも時々お世話になっている)gif作成アカウントのMrLARIATO氏のツイート(506RT)などでした。
そういう風に考えるとリング内のとんでもない技でいうとタイガードライバー91が出たぐらいですし、優勝者も2013年に優勝経験のあるオカダだった、というのもあってニュース性では一歩劣ったのかなぁと。

前年度比較

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続いて各数値の合計値について前年度との比較をしたものがこちら。
ちなみに大会の中継数が違うことからツイート(nonRT)、リツイート(RT)、日本語ツイート(JA)、英語ツイート(EN)に関してはそれぞれ平均値をとり、ユーザー数(user)とユーザー言語数(langList)については合計値をそのまま表示しています。

上述したように今年のNJCにおけるリツイート数は前年からかなり減少しています。
一方でツイート数は微増してはいるものの、ぞの簡単な内訳をみると日本語ツイートがかなり増加している一方で英語ツイートは微減といった具合。
この傾向についてはこれまでも行ってきた各大会の集計でも似たような傾向が見られましたね。
そういう意味でいうと、MSG大会に直結する大会ということで普段よりも海外からの注目度は高かったとは思うんですが、一大会ごとの盛り上がりで昨年を上回るまではいかなかった、ということみたいです。

で一方でユーザー数については大幅に増えています、そういう部分を見るとやはり注目度自体はかなり高かったということが言えると思いますね。

ユーザー言語割合

 

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そのユーザーの内訳を示すとこんな感じになっており、実はこのユーザー割合は去年と全く一緒でした。
その実数でいうと日本語ユーザーは1189→3032人英語ユーザーは776→1504人と増えていました。
つまりは国内外からの注目度は昨年以上に高かった、ということが言えると思います。
やはりそういう意味でいうと大会自体、もしくは直結するMSG大会への注目度はかなり高かったということが言えると思います。
それがツイート数に直結しないのは結構直観に反するところではあるんですけど、大会を見ての実況ではなくその結果を踏まえての「MSGではこうなるんではないか」みたいなツイートが多かったのかなぁ。

参考)各数値単純合計

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Reddit実況数/英語ツイート数比較

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というわけで動員とツイートから盛り上がりや注目度について見てみたんですが、今回はそこに加えて海外の掲示板?のようなサイト、Redditのコメント数についても調べてみました。
これについては普段から懇意にさせてもらっているホーホケキョ。プロレス海外の反応さんに色々アドバイスをいただきました、ありがとうございます。
Redditではいろんな話題でスレッドが立てられているんですが、その中で大会中継の実況のみに用いられているスレッドもあり、各大会におけるそのスレッドのコメント数を引っ張ってきたのがうえの青い点線、同様にして各大会の英語ツイート数もプロットしています。
その絶対値に関しては2倍程度の違いはありますが、その相対的な推移はかなり一致していることがわかりました。

今回はちょっと時間がなくて昨年の数値などは調べられてませんけど、この数値もツイッターと同様に大会の盛り上がりなどについて調べるのに使えるかもしれません。
ツイッターの数値とかを見るとRedditのコメントも去年と比べて減ってるんじゃなかろうか。

 

所感雑感

というわけでNEW JAPAN CUP2019について各種数値でした。
結果としては、1.4以来の各大会の数値を見てきたのと同じように「大会動員は増加」「日本語ツイートは増加」「英語ツイートは減少」の3点セットでしたね。
本来であればもう少し細かく見てもよさそうではありますが、それにかんしてはまた時間があるときにでも。
いずれにしてもtheELITE勢の離脱による海外勢の盛り上がりの減少は引き続き、という感じで、だからこそ逆にそれ以外の多くの衆目を集めうるMSG大会はある意味社運かかってるかもなぁって感じです。
MSGのカードについては、もちろんROHとの協力関係も強くみられるカードですけど、新日本としてもトップどころのカードを出し惜しみしない感じで、そういう意気込みを感じもします。
曲がりなりにも新日本ファンなのでなんとかうまくいくことを願ってますが、はたしてどうなるやら

きょうはこれまで、それでは。