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3.24 新日本プロレス NEW JAPAN CUP 優勝決定戦 ツイート解析

 新日本史上最大トーナメントもついに最終優勝決定戦、さっそく見ていきましょう。

集計結果

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大会中、専用ハッシュタグの#njcupに投稿されたツイート(RTなどを除く)の時間推移が↑の図になります。
縦軸が1分ごとのツイート数、横軸が現地時間(日本標準時、JST)になっています。
大会は18:30に開始され、試合自体は21:30ごろに終了しました。
今シリーズの専用ハッシュタグ#njcupにおけるツイート総数は7,088ツイート、RT総数は5,094RT、呟いたユーザー1,869人となりました。
(新日本プロレスのハッシュタグ#njpwでは3,644ツイート、4,704RT、1,151人でした。)

※以下、大会のネタバレを含みますのでご注意ください。
全試合結果については公式HPの試合結果を参照してください。

 

オスプレイ対タイチはどこへ

時刻:16:23
ツイート数:38tweet

32人参加トーナメントとなったNJCも決勝とあって、勝ち残った2人以外の30人は早くもNEXTに目を向けているわけですが、そのうちの一人がタイチ。
「ベルトを締めているのが気に食わねぇ」というわりと理不尽なチンピラの因縁じみた因縁で付きまとっている感じなんですが、少なくとも計画性もなく因縁を吹っかけているわけでなく、オスプレイがすでにMSGでコブとのシングルマッチ(オスプレイのNEVERやコブのROHTV王座をかけるかどうかはわからんですけど)が決定しているだけに「ここでうまいこと言いがかりをつければMSG出場もできるかも?」という算段も少なからずあるか。
まぁそれに関しちゃ昨日の時点、そしてこの試合後でも「コブとシングルやった後」「どんたくシリーズで」とオスプレイが主張してるわけですけど、果たしてどうなるやら。
いずれにしても曲りなりとも、金的からの外道クラッチという世界一こずるい男の面目躍如にもなる戦法で一本取ってる当たり対戦は不可避、問題は「いったいどこで?」
ぶっちゃけ言うとどんたくのどっかがいいんだけどなぁ・・・オスプレイ対コブは普通にシングルで見たいんや。

柴田インザハウス

時刻:17:13
ツイート数:149tweet

この長岡2連戦を前にして突如発表された柴田勝頼サイン会のお知らせ。
普段はロサンゼルスで後進の指導に当たっている柴田がなぜ…これは棚橋のセコンドか?とかいう噂もあったりもしましたが、その役割は最終日のメインイベントの解説につくことでした。
思えば2017年、たしか初めてこのアオーレ長岡でNJC決勝戦が行われた時の優勝者が柴田、そういう意味で柴田にとって思い出深い会場でもあります。
これまでサイン会やセコンドという形で人前に立つ時間が伸びていた柴田ですけどこの日は結果として30分超の試合の解説につくことになり、着実にその肉体の恢復が進んでいることを感じさせますね。

オカダ・イン・パラダイス

時刻:17:29
ツイート数:37tweet

そして始まるNJC2019優勝決定戦、オカダ対SANADA。
事前の下馬評でいえばオカダ、しかし地の利と勢いそして判官贔屓でいうとSANADAという状況で、自身のルーチンワークを欠かさないのがSANADA。
このNJCの決勝という大舞台でも自分の代名詞でありTシャツにもなった(そして売れに売れた)パラダイスロックをオカダに敢行、この辺のこだわりは一体どこで育てられたんや…
とはいえパラダイスロックもお互いの技術を確かめ合う攻防の中に落とし込んでいるあたりは流石。

Road To MSGの始まり

時刻:17:55
ツイート数:165tweet

この試合を見るときに、冒頭でもミラノ先生が前回の一戦、2018年2月のIWGP戦について言及してたんですけど、確かにあの試合がSANADAの(新日本プロレスでの)シングルプレイヤーとしての萌芽につながって、G1での名勝負、そしてこのNJC決勝へつながったのは確かだとは思います。
確かに柴田も(シングルでの対戦経験がなかったのもあって)「あまり印象になかった」と言いつつその技量や身体能力について褒める場面も多々ありました。
実際に会場も、最初見ていた自分も大いに盛り上がった一戦、好試合だったわけですけど改めてみてみると、また違った印象も受けて、それはオカダの盤石すぎるほど盤石な戦い方、それこそIWGP王者時代に確立した王者の戦い方そのものでしたね。
それは序盤の関節の取り合いから始まってじっくりとした立ち上がりから、のらりくらりとしつつペースを握っておき、相手の奮起と停滞反撃を食らいながらもドロップキックを中心にした一発でペースを崩す、そして相手のフィニッシャーは何が何でも防ぐ、という。
これは終盤にラウンディングボディプレスを狙ったSANADAに対して恥も外聞もなく縋り付いてその動きを止めるシーンもそうで、その行動によってSANADAがラウンディングをあきらめてフェノメノン式スカルエンドに切り替えたことが結果としてオカダの勝利にもつながったあたり、まさにオカダの作戦勝ちだった、というようにも見えたと思います。
そういう意味ではオカダにコントロールされてしまったSANADA、と思うと実力素養は十分ながら、そういった+αの部分が今後、または次回の対戦までには必要かなぁとおもったり。

いずれにしたって史上最多の32人参加トーナメント、その頂点に立ったのは2013年以来6年ぶりの優勝になったオカダ・カズチカ。
これはけしてNJCの”終わり”ではなくRoadTo MSGの始まりであります。

SAKURAの季節の再会

時刻:18:07
ツイート数:76tweet

そうして熱戦で幕を閉じたNJCですが、その後に思わぬボーナストラックが。
観客へのリング上でのアピールを終えたオカダが解説席にやって来るや柴田と向かい合い、笑顔を見せての握手。
この二人の関係については、詳しい所はもっと詳しいんでしょうけど、2017年のNJCで優勝した柴田が翌4月の両国でオカダにIWGPヘビーを賭けて挑戦するも敗北、その試合のダメージによって試合後緊急搬送され、それ以降命に別状こそないもののリング復帰がなかなかできない日々が続いています。
今でも思い出すのはその大会後に行われた会見で目をはらしたオカダの姿、そしてその次のビッグマッチとなったどんたくのメインで行った柴田へのエールとも取れるマイク。
その後何度か会う機会はあったといいますが、こうした中継の中で、同じ画面内に収まり、あまつさえ笑顔で言葉を交わす、なんてシーンはこれまでなく、そして想像だにしてなかったです。
正直言えば柴田の負傷は、それ以降のオカダさんの試合スタイルが大きく変わったことも含め、オカダさんにとって少なからぬ影響、言い方を選ばなければ重荷になっていたようにも思います。
その2年弱にわたる重荷を背負った日々、それが報われたような、重荷を下ろせたような心地が、その後の会見のオカダさんの姿にも見えました。
それはオカダファンにとっても同じ心地で、だからこそありがとう柴田、と言いたいですね、わざわざロサンゼルスからきてくれたし。
こうなってくると、もちろん戦う前から負けること考えるバカはいないんですけど、オカダさんには勝ってもらわねば。

 

所感雑感

というわけで史上最大、12日間にわたるトーナメントも終了です。
このトーナメントについては一ファンとして普通に面白かったなぁって感じですわ、単純に規模が増えただけでなく体格やキャリア、年齢が多様な選手がエントリーしたおかげでいろんな試合が見れたわけですし。
しかし新日本は早くも次のビッグマッチ、重要度としてもかなり高いであろうMSG大会に向けて本格的に動いていくわけで、今日まさに一夜明け会見もあるのでその報を楽しみにしたいと思います。

きょうはこれまで、それでは