プロレス統計

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3.23 新日本プロレス NEW JAPAN CUP 11日目 ツイート解析

東京からも新幹線で一本で行ける上に駅直通でアクセス最高、さらにすり鉢状で見やすい最高of最高会場と名高いアオーレ長岡に新日本が返ってきたのでさっそく見ていきましょう。

集計結果

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大会中、専用ハッシュタグの#njcupに投稿されたツイート(RTなどを除く)の時間推移が↑の図になります。
縦軸が1分ごとのツイート数、横軸が現地時間(日本標準時、JST)になっています。
大会は17:00に開始され、試合自体は20:00ごろに終了しました。
今シリーズの専用ハッシュタグ#njcupにおけるツイート総数は4,701ツイート、RT総数は3,648RT、呟いたユーザー1,266人となりました。
(新日本プロレスのハッシュタグ#njpwでは2,354ツイート、3,635RT、797人でした。)

※以下、大会のネタバレを含みますのでご注意ください。
全試合結果については公式HPの試合結果を参照してください。

 

ゴールデン☆こけし

時刻:18:17
ツイート数:32tweet

新日本プロレスにユニット制度が根付いてから早幾年、この制度のおかげでBULLET CLUBやLIJなんていう人気ユニットが生まれもしましたが一匹狼には住みづらい環境になったのも確かであります。
以前であれば柴田なんかもそうだったんですけどいまは飯伏がそれにあたっていて、復帰シリーズとなった今回は毎回のようにパートナーが変わっている印象。
まぁ居場所が定まらないとどうしたってフラフラしている印象が抜けないんですけど、この人は団体とか国規模でフラフラしてるからなぁ…しょうがないね。
ある意味でそういうのが魅力の一つなんでしょうけど、この日はパートナーの本間の得意技にかこつけて”こけし”を披露、やたらキレが良いのが流石だぁ。

CHAOS頂上対決

時刻:18:51
ツイート数:34tweet

そしてNEW JAPAN CUPで2年弱ぶりに実現となった一戦、ぶっちゃけMSGを観に行くファンの中には「こっちが見てぇよ!」なんて言う人もいたかもしれない、そんな試合がオカダ対石井。
実際この試合がセミに決まったのは驚くところだったんですけど、思い起こせば2016年G1大阪での1戦もセミファイナルでの試合、さらに言うとメインも同じく棚橋の試合だったんで、試合の状況としてもあの時の再来、オカダ石井にしては「好き放題にやれる」試合順でもあります。
そういう意味で、オカダも本来はじっくりと探り合いから入っていくところをロープブレークでブレークせずにエルボー、さらに低空ドロップキックに見せかけて頭部への挑発するかのような踏み付け。
所謂”王者らしい”試合運びを捨てて、石井をとことん怒らせた上ですべてを引き出す、そんな怖いもの見たさがそこにはありました。

Wrestle And Respect

時刻:19:17
ツイート数:118tweet

そして見せた石井の引き出しの数々よ、一歩も引かない打撃の打ち合い、エルボーを受けつつも前進するタフネスといったこれまでも見せつけてきたもの以外にもオカダのレインメーカーに対してのカウンターとしては初めてになる、掴まれた腕を使っての一本背負いからの間髪入れずの腕十字。
ただの使えるけど使わなかった技、というだけでなくその一発一発が的確なタイミング・シーンで的確に決まるのが石井の凄さですよ。
そうした凄さが引き出されたからこそ、この日のオカダはいつも以上の苦戦したように見え、試合のペースを大きく変える技として使っている各種ドロップキックもこの日は背面・正面飛び合わせて5度とここ最近ではあまり記憶にないほどの頻度で使用、それはすなわちそれだけ石井ペースに持ち込まれていたということでもあります。
石井はすべて、ではないかもしれませんが少なくともいつも以上の”石井智宏”をぶつけ、オカダもなりふり構わない連打を見せた試合、そういったお互いの限界をぶつけあうような試合だったからこそ、試合が決まったあとにはリスペクトが生まれる、という。
実際オカダさんがここまで最敬礼の姿勢を見せたのってそれこそ天龍さんの引退試合くらいなんですけど、そこまでの相手だった、もしくは特別な試合だった、ということなんですかね。
それにしても期待通りの期待以上の「オカダ対石井」で大満足でした。

ブーイングの似合う男

時刻:19:34
ツイート数:30tweet

棚橋とSANADA、この二人の歴史を紐解けば結構な共通項があって、その最たるものはともに武藤敬司に大きな影響を受けていることがあったりします。
しかしこの二人の大きな違いは経験、それも大ブーイングを浴びた経験があるか否かの違い。
そう棚橋はキャリアの浅い時期にチャンピオンとして会社を背負うことになった際には、それまでと異なる王者に対するファンの拒否反応としての大ブーイングをその身に嫌になるほど浴びてきたわけです。
しかしその結果、棚橋はそういったブーイングの中でどのようにふるまうのか、逆に観客のブーイングを引き出しつつ試合とファン心理をコントロールするすべを身に着けたのです。

それはそれこそ他団体に出たときなんかに発揮されることが多かったわけですが、この日の長岡はSANADAの地元も同然、試合開始から棚橋コールをSANADAコールが上回るのを見るや、ナルシストっぽく観客に向かって声援を媚びるアピールをし、徐々にブーイングを引き出す、この辺は本当に流石の一言。

NJC2019決勝カードは・・・

時刻:19:48
ツイート数:142tweet

セミがある種プロレスの激しさを体現した試合だとすれば、メインはプロレスの巧さを体現した試合。
それは奇しくも両者が、たまたま今志向しているわけでなく元々こういった試合をするテクニシャンへのあこがれがあり、そのための技術を培ってきたからこそできた試合だったかもしれませんね。
ある意味で勝敗を分けたのは、その技巧のせめぎ合いの象徴的攻防でもある丸め込みの攻防。
SANADAは昨年のG1あたりからオコーナーブリッジの名前でジャパニーズレッグロールクラッチホールドを使い始めていましたが、それと同系の丸め込みを棚橋も使用しており、今NJCではザック戦で勝負を決めたのもこの技でした。
とはいえ、SANADAHA後方回転から入る形、たいして棚橋は相手がうつぶせの状態で脇に足を差し込んでから入る形、所謂藤波辰爾の使う形での技で、その辺で武藤でなく藤波を師と掲げる棚橋のこだわりが見えたり。
個の攻防を最初に仕掛けたのはSANADA、しかし棚橋はそれを受け止めてSANADAを倒し、即座にレッグロールクラッチへ・・・
と行こうとしたところここで膝の不調が裏目に出、かかるのが傍目にもわかるほど手間取り、結果的にはこのトライもSANADAに受け止められ、そのままフィニッシュとなるスカルエンドに入られます。
最近の印象だと、各所の不調もあって、ハイスパートなプロレスからの決別宣言をした棚橋ではあったんですが、かといって心技体を競うプロレスにおいて、わずかな不調も足をすくう要因になりうる、そんな象徴的なシーンでした。

 

所感雑感

というわけでどう考えてもいい日本屈指の良い会場、アオーレ長岡1日目でした。
そういうわけで、ついにNJC2019も決勝のカードが決まりました。
オカダ対SANADA、事前に行ったトーナメント表の予想ともジンクス予想とも異なる結果になってしまいましたが、今となってはこれが必然にして至高のカードですよ。
個人的には2018年2月のIWGP戦を思い出すんですが、あの熱戦よもう一度、それ以上の熱戦よきたれ、そんな気分です。

きょうはこれまで、それでは