プロレス統計

「プロレスの数字とプロレスする」をテーマにプロレスに関連する数字を調べ、まとめ、考えるブログです。

MENU

3.10 新日本プロレス NEW JAPAN CUP 3日目 ツイート解析

開幕前から「この日はヤバい」と話題になっていた尼崎大会、日曜開催というのもあってか注目カードが集まった今大会もさっそく見ていきましょう。

集計結果

f:id:Rodyonsw:20190310234048p:plain

大会中、専用ハッシュタグの#njcupに投稿されたツイート(RTなどを除く)の時間推移が↑の図になります。
縦軸が1分ごとのツイート数、横軸が現地時間(日本標準時、JST)になっています。
大会は16:00に開始され、試合自体は19:00ごろに終了しました。
今シリーズの専用ハッシュタグ#njcupにおけるツイート総数は4,905ツイート、RT総数は4,957RT、呟いたユーザー1,328人となりました。
(新日本プロレスのハッシュタグ#njpwでは3,132ツイート、5,957RT、1,011人でした。)

※以下、大会のネタバレを含みますのでご注意ください。
全試合結果については公式HPの試合結果を参照してください。

 

NJC2019の「時の運」代表

時刻:17:28
ツイート数:22tweet

今回のNJCにおいて毎大会の初めに流れるVTR、中々に気合の入ったボリューミーな映像なんですけどその中で毎回笑っちゃうのはNJCを勝ち抜くのに必要な3つの要素として挙げられる知力・体力・時の運の時の運のところでドアップで田口監督が映されるシーン。
とはいえ実際今回のNJCへの参戦に関してもフィンレーの負傷というアクシデントを好機ととらえてアピールしまくっての参戦、まさしく「時の運」としか言いようがないという(実力・人気もあったから選ばれたっていうのはあるんですけど)。
思えば今のキャラクターになったのも第”69”代王者になったという偶然を巧くとらえたため、そして田口ジャパンも「本隊も団結力を」と求められていたシチュエーションのおかげでもあったり。
そういう意味で、もちろん実力派折り紙付きですけど、まさしく「時の運」を持っている男が監督、そういう意味で期待値は誰よりも高い、そんなNJC本戦がついに始まるわけです。

木戸(クラッチっぽい)クラッチ

時刻:17:43
ツイート数:76tweet

しかしどんな相手であっても気づけば監督の試合の空気感になってしまうのはすごいを通り越してずるいまである監督。
今回は特に上記のような経緯もあって押せ押せな雰囲気もあったので、普段であれば会場の空気を圧倒的に味方につける天山であってもヒールっぽい立ち位置になってる当たり、田口監督がいかに超ベビーフェイスなのかっちゅう感じですね。
しかし体重面、一発一発の重さでは天山が圧倒的有利で次第に追い込まれるものの天山がとどめのTTDの体勢に入ったかと思うと木戸クラッチ、っぽいクラッチでくるりと3カウント!
ここが監督の巧い所であり怖い所、まさに時の運を味方にした男が2回戦進出です。

棚橋対海野

時刻:18:07
ツイート数:54tweet

棚橋対海野、気づけば現トップと将来のトップというような雰囲気すら漂う一戦で、少し前の話でいうとオカダさんの壮行試合になった棚橋対岡田かずちかの一戦みたいな雰囲気ありますね。
最近でいうとそういう壮行試合もすっかりなくなりましたけど、こうしてシングルマッチで、しかもNJCの一戦としてなんていうのはこうして32人制の大規模トーナメントになったおかげでもありそう。
海野に関していうと、父親がレフリーとしてプロレスという仕事にかかわっていたのもあってか、すごく「わかっている」という印象で、この試合でも観客が求めているものが「がむしゃらに格上へ立ち向かう姿」そして「跳ね返されて悔しがりつつも眼光鋭くにらみつける姿」ということをよくわかってる感じがあって、そういう面で天性というよりはこれまで20年弱の人生で培われたセンスを感じます(逆エビからのテキサスクローバーとか)、そして目がギョロっとしていて眼光が力強いのも良い。
勿論キャリアの差はセンスで覆されるわけもなく、敗退。
それでもその有望な将来を感じさせるいい試合でした。

Everythig is Hurrah! Another Year, Surely This One Will(以下略)

時刻:18:28
ツイート数:70tweet

思えば「ジェリコの乱入によって対戦が流れた」というめったにない、しかも試合外のことで因縁ができた両者、それがいつの間にや「因縁の両者」みたいになってるのはなんか面白いような不思議なような。
とはいえ年齢的にも近い相手、そして全く異なるタイプの両者だけに興味深い対決なのは確かなんです。
と言いつつ、一見してテクニック対パワーみたいな感じがする両者ですけど、ともに試合を決める際には相手の動きに合わせたカウンターで決めることも多くて、そういう意味では共通点もあるのが面白い所。
逆にいえばそういうカウンターの取り合いで巧く一枚上を取ったものが勝つ、というのがこの両者の試合で、今回に関してはEVILがEVILで決まりか、と思ったところに卍で絡みつき、そこでバランスを崩して倒れてしまったのが運の尽きか、変形のグラウンド卍で搾り上げての勝利。
ザックとしちゃ二月の借りを返した形ですかね。

襲い掛かる”タイガー”殺法

時刻:18:56
ツイート数:116tweet

おそらくはNJC1回戦16試合の中で注目度はダントツだったであろうこの一戦、というか内藤飯伏って去年も(Bブロックの)開幕戦で当たったりして初っ端に「まさか最初にこの対戦とは?!」みたいなシチュエーション多いっすね。
それはもちろん観客が楽しみにし、期待する対決だからこそ「外れ無し」という意味もあって組まれているわけですが、その期待に応えることに加えてお互いへの意識の強さもあってか今回も序盤から普段はあまり見ない特別仕様アレンジで内藤さんは攻めている感じ。
しかし相手がきつい攻めをすればするほど「あっやっていいんだ」とばかりにタガが外れていくのが飯伏、内藤の頭部一点攻めを受けてマスキュラーボム、所謂人でなしドライバーだけならまだしも、少し古いプロレスオタクにはなじみ深く背筋が震える技、タイガードライバー’91まで繰り出すヒトデナシっぷり。
飯伏とタイガー(といっても2代目だけど)というと特別な縁を感じざるを得ませんけど、なんだかここに来てさらにヤバい持ち技作ったな、という感じがひしひしと感じられる一戦でしたわ、ヒトデナシ健在。

 

所感雑感

というわけで期待通りといっても過言ではない尼崎大会でした。
強豪ひしめくブロック、ということは逆にいえば1回戦を超すとかなりの本命が消えるということでもありますが、そういうところがトーナメント特有の残酷さというか惜しさでもありますね、リーグ戦以上に「優勝しなきゃ印象に残らない」みたいな。

きょうはこれまで、それでは