2019年のNEW JAPAN CUP(以下NJC)は事前から「優勝者はマジソン・スクエア・ガーデンにおけるビッグマッチ、G1スーパーカードでIWGPヘビー級(王者:ジェイ・ホワイト)に挑戦する」ということが発表されていましたが、昨日ついにその実態についての発表が、下記の通りありました。
【『NEW JAPAN CUP』の組み合わせが決定!】
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) February 25, 2019
今年は史上最多の32選手が出場!
3.10尼崎で飯伏vs内藤!
W・オスプレイ、M・ニコルズ、C・オーエンズ、C・カバナ、D・フィンレー、ヒクレオ、海野らが初エントリー!https://t.co/gYgimhyJoP #njpw #njcup pic.twitter.com/IhA0zCbUiw
まさかの32人制トーナメント!
この人数はNJC史上でも最大ですが、歴代のG1クライマックスと比較してもかなり人数が多い、まさに最大規模のトーナメントとなりました。
ちなみに格闘マンガグラップラー刃牙において行われた最大トーナメントの出場者数も(リザーバー4人などを除いて)32人だったりするので、実際に新日本最大トーナメントと銘打っても良い規模ではあります。
今回はNJC2019出場の32名について各種数値を調べましたのでその報告をしていこうかと思います。
全体平均値など
平均身長 184.3㎝
平均体重 105.6㎏
平均年齢 36.47歳
平均キャリア 15.4年
平均値はこんな感じ、この数値だけでは何とも言い難いのですが参考として。
今回のトーナメントの特徴として門戸が倍になったことで若手の参戦も多いのですが、第三世代を筆頭にベテラン勢も参戦しており、平均年齢及び平均キャリアは高すぎず低すぎずといった感じですかね。
一応今後平均値推移を調べようとは思っているんですが如何せん人数も多いのでもうしばらくお待ちください。
上記のトーナメント表を見た際に気になった人もいるとは思うんですが、今回はかなり外国人選手が多いように見えます。
実際に外国人選手数は13人で全体の40.6%にも上ります。
なのですが、実は2018年のNJCでは外国人選手が7人で43.8%と今年よりも多かったんですよね。
優勝者はMSG大会のメインに参戦、とあって外国人選手の割合が増えるかと思いきやそうでもないようです。
また今回初出場となったのはチェース・オーエンズ、マイキー・ニコルス、ヒクレオ、ウィル・オスプレイ、トーア・ヘナーレ、海野翔太、デヴィッド・フィンレー、コルト・カバナの8人になりました。
内訳としては外国人選手が7人とほぼ大半で、参戦選手全体としては割合として減少していた外国人選手ですが、初出場選手には海外志向がかすかに見えますかね。
そうしてみると日本人のヤングライオンである海野がこうしてエントリーしたのはホープとしての期待の高さが見て取れます。
簡易ブロック分け
今回は上記ツイートのように今回のトーナメント表を見てみると、心なしか左と右、そして上側と下側でなんとなく傾向が分かれていた気がしたので、上図のように左上から8選手ずつのブロックに分け、それぞれA,B,C,Dとわけそれぞれで比較していこうと思います。
身長 | 体重 | 年齢 | キャリア | 出場回数 | 初出場者数 | 制覇者数 | 外国人数 | |
A | 181.6 | 102.6 | 39.9 | 18.0 | 6.1 | 1 | 1 | 2 |
B | 190.0 | 113.1 | 31.8 | 11.0 | 3.5 | 4 | 1 | 7 |
C | 181.4 | 98.8 | 33.8 | 12.6 | 4.8 | 2 | 4 | 2 |
D | 184.1 | 108.0 | 40.5 | 19.9 | 6.9 | 1 | 1 | 2 |
各ブロックごとに集計したものが上の表になります。
各項目で最大値を赤、最小値を水色で示しています。
まず身長・体重、所謂体格についてですがいずれもBブロックが最大値となっています。
これに関しては外国人選手数も関係があって、なんとブロック8人中7人が外国人選手であり、名前だけ見たら全員カタカナというブロックになっています。
その陣容を見てもエルガンやファレ、アーチャーといった新日本内ではスーパーヘビー級が揃っており、それ以外でも対角に比較的恵まれた選手が揃っている印象ですね。
対して最も体格面で小さいのは右上のCブロック、ヤングライオンの海野や元ジュニアからの転向組(フィンレー、飯伏、ザック、広義では内藤さんも)が大半を占めていますしね。
続いて年齢・キャリアを見てみるといずれも右下のDブロックが最高齢・最長キャリアになっていますが、最高齢のみのるや真壁、小島といったベテラン勢が固まっている関係ですかね。
転じて最年少・最短キャリアになったのは左下Bブロック、オカダやエルガン、マイキーのような30前後の働き盛りが多い感じですかね。
初出場者数についても年齢・キャリアに相関があるようで、初出場者数はBブロックが4人で最多になっています。
最後に過去のNJC制覇者数はダントツでCブロックが最多その内訳は棚橋(2005、2008)、飯伏(2015)、内藤(2016)、ザック(2018)の4人になります。
一応各ブロックに一人ずつ過去優勝経験者がいるのですが、4人も固まってるという意味ではCブロックが一番の混戦ブロックという感じがしますね。
過去対戦歴
永田 | 7 | 3 | 石井 |
本間 | 4 | 0 | タイチ |
オカダ | 3 | 0 | エルガン |
飯伏 | 3 | 2 | 内藤 |
EVIL | 1 | 0 | ザック |
矢野 | 2 | 0 | スミスJr |
小島 | 4 | 5 | みのる |
後藤 | 1 | 1 | SANADA |
続いて、2回戦以降の対戦カードについては1回戦の結果次第ではありますが、1回戦で組まれたカードについての過去の対戦歴について調べた結果がこちら。
1回戦16試合の内過去に対戦があるのは半分の8試合。
割と驚いたのは本間とタイチについては階級の差とかがあった関係もあってか本間の4連勝だったという。
また矢野とスミスについては実はスミスのリングネームが今のものになる前、ハリー・スミスだったときに1度対戦があったようです。
いずれにしたって初対戦がかなり多い今回のNJC、どういった試合展開になるのかも楽しみですね。
所感雑感
というわけで取り急ぎNEW JAPAN CUP2019について各数値まとめでした。
まず初めに謝りたいのは日程が発表されたときに「こうやれば16人制で日程を消化できるな!」と皮算用してたことです、まさか32人トーナメントでみっちり公式戦をやってくるとは思わなかった・・・
まぁ今回ここまで大規模なトーナメントにしてきたのは、その先がMSGという大会場、しかも仮想外敵であるWWEの年間最大のイベントレッスルマニアにぶつけるような形で開催される大会であるがゆえに、それに向けたシリーズから盛り上げていこうという意思の表れですかね。
こういうトーナメント・リーグだと毎年エントリー選手に文句が出るんですが若手もベテランも、外国人も日本人もほぼ軒並み出ている上にIWGP王者以外の王者も出ているとあってそういう声もあまり見受けられず、そういう意味で今回のトーナメントの概要発表についてはまず成功っていう感じですかね。
勿論本番は開幕して以降、試合内容で期待感を高めていけるのか(そもそもその前に旗揚げ記念日もあるけど)ですけど、ここで上がった期待感を損なわず、どころかさらに上げていけるか、見守っていきたいですね。
ちなみに今回の32人制トーナメント、試合数は全部で31試合なのでトーナメントの場合分けは2の31乗、21億4748万3648通りあります。
一応下記のように予想はしてみたんですが果たして当たるのかどうか・・・割と”天文学的”の域に入る確率なのでは?
取り急ぎこんな感じで予想
— ロージャ🦈 (@Rodyondr) February 25, 2019
予想してると「うまいこと組んであるなぁこのトーナメント表」ってなるやつ #njpw #njcup pic.twitter.com/al47Tbc9Ec
きょうはこれまでそれでは