プロレス統計

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各種数値で振り返るBest of the Super Jr. 26-大会動員/試合時間/ツイート編

日数及び参戦選手数の両方においてまごうことなぐ最大規模で開催されたBest of the Super Jr. 26も先日をもって閉幕しました。
新日本プロレスのリング上としては早くも6.9大阪 Dominionに向けて流れが進んでいるような心地もありますが、その前に一度今年のBOSJの各数値を振り返ることでその余韻に浸りたいと思います。

 

BOSJ大会数・動員数推移

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BOSJ26の大会数は15大会動員数は2万7898人となりました。
上図では2012年以降の大会・動員数も表示していますが、大会数は昨年比+1大会、動員は6107人の増加(+28%)になりました。
一方で、上図では今年の最終戦になった両国大会の動員(7650人)分(7650人)のみを赤く表示していますが、両国を除いた大会の動員は2万248人で、昨年のBOSJ25と同じ大会数ですが動員は1543人の減少(‐2.0%)となっています。

このことに関してより詳細に検討すべく、今年と去年の各大会の動員を見てみるといわゆる満員マーク(満員、超満員、札止め)を調べてみると、
2018年は開幕戦と優勝決定戦を含む後楽園4大会、大阪大会、群馬大会の6大会で札止め、
残り一つの後楽園大会と愛知大会2連戦の3大会で満員マークがついており、
一方2019年は後楽園2大会と大阪大会の3大会で札止め、
残る後楽園1大会で満員マーク、にとどまっています。
「満員」以上に限れば2018年が9大会/14大会、2019年は4大会/15大会と満員マークの付いた大会が半減していることがわかります。

動員数に関する私見

この結果に関して説明しうる理由を考えはしたんですが、まず一つは大会日程でしょうか。
2018年のBOSJ25は5月18日~6月4日にかけて開催され、その間休日に開催された大会数は6日間、すべての週末に大会が開催されています。
そして5月20日(日)の静岡大会を除いていずれもが満員マークをつけ、静岡大会にしても1550人を動員しています。
一方2019年は5月13日~6月5日まで開催されており、その間に休日は同じく6日間あるものの大会が開催されたのは5月18,19,25日の3日間のみ
中継の視聴と違い会場での観戦の場合、その会場への移動時間なども考慮に入れざるを得ないもの、平日の夕方からの開催であったとしても会場へ向かうのにハードルが低いと言っては嘘でしょう。

もちろん参戦選手に関する影響も全くなかった、とは言えないんでしょうけどそれがどこまで影響があったのかは定かではありません。
とはいえ、ここ数年の新日本ジュニアの中心人物であったKUSHIDAやヒロムの不在、またそれに準じて期待されていたデスペラードの急遽欠場なんかもあったのは確かですし。

 

各選手試合時間

続いて、Twitter上で春n番という方が各選手の試合時間を比較していましたね。
まさにオスプレイの独壇場というか段違いの結果というか・・・
で、自分もちょっと気になったので同様に平均試合時間を集計、ついでに昨年出場していた選手は昨年のものも併せて比較してみました。
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というわけで春n番さんの結果と同じくオスプレイが圧倒的試合時間、2番目になった鷹木信悟の約3割増しという結果になっています。
で、昨年の平均試合時間を見てみるとオスプレイは922秒(約15分半)で、短くはないものの今年ほど長くなくその伸び率たるや+40%弱ですわ。
ちなみに2019年のオスプレイの平均試合時間は2012年以降で最長平均試合時間となっています(ちなみに2位は2018年の髙橋ヒロムで1255秒)。

またほかの選手を見てみると目まぐるしく増えたのは田口監督、昨年が全体でも下から2番目と短かったのもあるんですが3分近く増えています。
思えば田口監督は今年Bブロックのメインを実に5回も努める頑張りっぷりを見せてましたね。
同じくオスプレイもセミ数は断トツの6回、比較的長時間の試合になりやすいセミメインにこれだけ出場していればこうもなるか・・・

 

ツイート各数値

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続いてはツイート各数値に関してですが、上図では昨年と今年の#njbosjに投稿されたツイートの各数値に関して日数当たりの平均値で表示しています。
これを見てみると全体のツイート(nonRT)数は微減に対して、日本語ツイート(JA)は増加、英語ツイート(EN)は減少と今年おこなった各月のツイート数値でも見られた現象が見えています。
どこぞの情報でイギリスからの新日本プロレスワールド入会者が多いとも聞いたんですが、時差や平日開催の関係もあってなかなか英語ツイートが増えないのは引き続きですね。

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全体の合計数値、RTのみ微減しているのがわかる

一方で大きな現象を見せたのがリツイート(RT)数。
ほかの数値はシリーズ全体の総和を見るといずれも去年の数値を大きく上回っていたのですが、リツイート数に関しては総数でも微減という結果になりました。

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BOSJ26各大会のツイート数値

その答えになるものではありませんがBOSJ26の全大会における#njbosjに投稿された各ツイート数値の推移。
ほとんどの大会でツイート数がRT数を上回っており、RT数が上回っているのが開幕戦と5月29日、5月31日の3日のみ。
リツイート数に関しては「ニュース性の多寡」に関連しているのではと考えると、今回のBOSJは全体としてニュース性、サプライズに乏しかったといえるかもしれません。
その一方でユーザー数及び日本語ツイート数に関しては微増であり、日本語ユーザーを中心とした盛り上がり、注目度が高いシリーズだったといえるかもしれません。
ちなみにNEW JAPAN CUPの時も話した気がしますが、こうしたリーグ戦・トーナメント戦においては、時差の関係で海外勢は試合を追いかけていくのが難しいような気もします。

 

ツイート速度トップ10

#njbosjに投稿されたツイートの中でツイート速度の上位10点ですが、
2018年はヒロムの優勝決定時の1件のみ(144ツイート/分)でしたが今年はなんと9つも100ツイート以上の点が観測されました。

1.BOSJ26、優勝はウィル・オスプレイ
06-05 21:47 349tweets

2.ジョン・モクスリー、IWGP US王座獲得
06-05 21:01 212tweets

3.ジョン・モクスリー、両国に現る
06-05 20:36 138tweets

4.オスプレイ、帯刀で登場
06-05 21:11 133tweets

5.鷹木、SHOを下す
05-13 21:05 128tweets

6.ニホンニ、ヒッコシマス
06-05 21:56 113tweets

7.Bブロック代表はオスプレイ
06-03 21:14 108tweets

8.オスプレイ、ロメロを下す
05-16 21:23 107tweets

9.ロッキー・ロメロ、エルファンタズモを下す
05-24 21:15 107tweets

10.鷹木慎吾、ドラゴン・リーを下す
05-23 21:14 96tweets

まぁごらんのとおり上位10のうち2つはスペシャル参戦となったジョン・モクスリーに関するものなんですが、1位はオスプレイが鷹木との優勝決定戦を制したシーンでなんと349ツイート/分!
昨年のG1における最高数値が318ツイート/分だったのでなんとそれを上回る数値なんですよね、こりゃすごい。

で、トップ10の内訳を見てみるとモクスリーが2件、鷹木が2件、そしてオスプレイが5件、実に半数を占めてます。
そうして考えるとBOSJ26はまさにオスプレイが主役だったといえるかもしれません。

 

所感雑感

というわけでBOSJ26の各種数値についてでした。
史上最大規模だったBOSJとあって各数値もその解析も史上最大規模でしたわ・・・疲れた。
一時はそれそれ分割して投稿しようかとも考えましたけど、如何せん大阪城大会ももうすぐなので一気に投稿することに、果たして最後まで読んでくれる人はどれくらいいるんだろうか…
そういう状況なので何となくキャッチーな話題であろう大会動員の話>試合時間の話>ツイート集計の話としましたけどどれくらい効果があるだろうか。

きょうはこれまで、それでは