「近年まれにみるROHっぽさ」という話題で始まり「実はRoad to MSGだった・・・?」という後味で終わったHONOR RISING。
余り海外のプロレスに慣れ親しんでいない身としては、日本で開催されていたとしても見える日本のプロレスとの違いとか、日本に寄せている部分とかがちょこちょこ見えて面白かったりもします。
それはさておき、今回はいつものように各種数値でこれまでのHONOR RISING:JAPANについて振り返っていきたいと思います。
各年・各大会における試合結果は以下公式サイトを参照してください。
2016(DAY1,DAY2)
2017(DAY1,DAY2)
2018(DAY1,DAY2)
2019(DAY1,DAY2)
動員推移
まずは動員についてですが、HONOR RISINGは2016年から始まったシリーズで、新日本とROHの本格提携を機にして始まった感じですね。
それ以降の4年にわたっていずれも後楽園ホールにおける2連戦という形で開催されているので、大会の規模としては一定、つまりは純粋に動員数の推移が動員力の推移・変化として受け取れると思います。
ここ4年間の動員推移はこちら。
2019年の動員数は2大会合計で3345人となりました、前年が過去最多の3414人だったのでそこから69人減、割合にして2%減なのでまぁ微減というか誤差というか。
ちなみに今年のチケット売り上げの推移を見てみると土曜日開催となった2日目の大会は早々に前売り券が売り切れていたのに対して、1日目は当日券が発売され、満員マークがついた形でしたね。
これに関しては1日目の前日も飯塚さんの引退記念大会で後楽園大会があったので、連戦による動員の減少の影響もあったとは思います(ちなみに去年は2連戦のみ)。
そう考えると後述するメンバーの変化を踏まえても善戦だったんじゃないかなぁと思うところもあります。
昨年のチケット推移についてはあまり覚えていないのですが、ゴールデン☆ラヴァーズの復活なんて言う(ROH上での出来事では全然ないですが)注目イベントのおかげもあってどちらも1700人オーバーの札止めだったので、会場の規模さえ出かければもっと・・・という動員だった可能性もありますけどね。
レスラー内訳推移
続いてはCMLLとのコラボであるFANTASTICA MANIAでも行った参戦選手の内訳についてです。
今年のシリーズでは全部で37人の選手が参戦し、そのうち20人が新日本の選手、17人がROHの選手でした。
ちなみにこの集計ではLIFEBLOODやケニーを除くtheELITEなどROHの大会に一定回数出場している選手はROH側としてカウントしています(ザックやオスプレイもROHとして換算)。
ご覧になってわかるように非ROH(新日本など)の選手は年々減少しているんですが、それに対して今年はROH参戦選手が17人と過去最多に。
しかも新日本にもよく参戦していたtheELITEの面々がほぼいなくなってこれなので、このROH選手の大幅な増加が今年の「ROHっぽさ」の要因だったかもしれません。
ちなみにFANTASTICA MANIAでは新日本の選手とCMLLの選手がほぼ同数なのでそれにかなり近づいてきたという感じはあります。
とはいえCMLLとROHでは団体の運営の仕方も規模もかなり違うので全く同じとはいかないでしょうけども。
参考として参戦選手中のROH選手の割合について割合で調べてのがこちら。
割合としても今年は過去最多の45%を記録しており、リング状の人員の面でも過去最大にROHっぽかった気はします。
ツイート数値
2018 | 2019 | |
ツイート | 8785 | 4250 |
(日本語) | 4198 | 2883 |
(英語) | 3873 | 1175 |
リツイート | 19239 | 4755 |
ユーザー | 1213 | 713 |
続いて簡単にですが各種ツイート数値についてまとめ。
やはり2018年はゴールデン☆ラヴァーズ云々に加えてBULLET CLUBの内紛にもかかわりのある大会だっただけに各種数値いずれにしても大きかったようです。
今年に関してはそれと符威嚇して大幅減になりました、とはいえ数値だけ見るといつもの後楽園大会と同じぐらいなんですけどね。
各種ツイート解析は以下を参照してください。
2018(DAY1,DAY2)
2019(DAY1,DAY2)
所感雑感
というわけで各種数値でHONOR RISINGについてでした。
まぁ結果としてはROH濃度を高めつつも後楽園2連戦は確実に埋まるようにはなってきた、という感じですね。
とはいえ色々調べてみると問題点もあって、今年参戦したROHの選手の内、ザックやオスプレイなんかを除くと、去年も参戦したのはジェイ・リーサルとデリリアスにチーズバーガー、そしてダルトン・キャッスルの4人のみなんですよね。
ちなみにこの内チーズバーガーを除く3人は過去4年すべてに参戦していますけども。
元々、WWEという人材を集めまくる団体の影響もあって毎年のように人員が入れ替わるROHですけどその影響もあって「お馴染みの選手」というのが少ないのが難点って感じも見えてくるんですよね。
実際今年の大会でも一番大盛り上がりしたのがIWGPタッグ戦だったという元も子もないこともありましたし、人員の入れ替わりがどうしようもないとすると、今後大会数の拡大や地方巡業を考えるとまた何か工夫が必要かもなぁと思ったりもしました。
きょうはこれまで、それでは