遂に漸く新日本のWORLD TAG LEAGUEシリーズも開幕を迎える今日この日ですが、弊ブログでもお馴染みトペブロさんで以下のような記事が
まぁ「ここまで連敗してるから流石に次は勝つだろう」という予想はよくあるとは思うんですけど、割と気にかかったのは「連敗/連勝」というもの。
著者のコバさんに話を聞くと上の記事では手動で思い当たる組み合わせの過去対戦を調べたとのことですが、この連勝/連敗をなんとかプログラムで集計できないものか?と思い立ったのでそれを集計してみた報告です。
まぁ実際メインはどう集計したのか何ですけどわかりづらいので本題が見たい方は下の目次から集計結果の方へどうぞ
用いたデータ&集計手法
今回は新日本プロレス公式サイトの試合結果のページからWebスクレイピングで集計した2012年から2019年の間の全試合結果を用い、それをPythonで読み込んで条件に合うデータを絞り出していきます。
まず初めに全試合データの内、参加人数が2人=シングルマッチの試合を抽出、その中から特定の組み合わせ(例:AvsB)の試合を抽出、その試合について時系列順に勝利た選手をリストにまとめていきます。
その結果得られるのは「A、A、A、B、A、B…」といった感じの配列、このような配列の中でいうといわゆる「連勝」と言われるのは最初から3戦目の部分、目で見れば一目瞭然なんですけどこれをプログラムでどう判別するのか・・・と少し思い悩んだわけです。
と思ったら発見したのが上のページ、簡単に説明するとAの連勝を調べるのであれば上の配列の内の「A」が出現する位置番号(index)を取得します、この場合「1,2,3,5…」という配列が取得できます。
次にこの位置番号の配列と同じ長さの等差数列を用意、今回でいうと「1,2,3,4…」という配列になります。
ここでこの位置番号の配列と等差数列の各要素で引き算をすれば、得られるのは「0,0,0,1…」という配列になり、連戦となっている部分は得られる数値が同じものになっているのが分かります。
今度はこの各数値の出現回数をそれぞれ数えることで「Aが3連勝した」という結果をプログラム的に検出することが可能になるわけです。
いや実際この等差数列を使う手法はマジで目から鱗だったので一人ですげぇー!ってなってましたわ。
実際今回はこの手法使ってみたかっただけというまである。
集計結果
結果として3連敗以上の集計結果ではヤングライオン絡みのカードなどいろんなカードが出ては来るんですけど、ここは元ネタの冒頭の記事に沿って内藤さんがらみの連勝/連敗について紹介したいと思います。
内藤哲也の連敗記録
結論から言えば、内藤さんが3連敗以上を喫したことがあるのは2012年以降2名存在します。
一人目は後藤さん、2012.8.12→2014.8.3→2016.1.4と各対戦の間に2年ごとと期間こそ開いていますけどスターダストだった時期~ロスインゴ初期にかけて3連敗を喫しています。
しかも3敗目は今回と同じく「2連敗からの3戦目」「1.4ドーム」という状況まで似ているという・・・
そしてトペブロで言って異様に飯伏が二人目、2018.8.4→2019.3.10→2019.4.6と後藤さんと比較すると比較的近年に3連敗を喫しています。
この両者でいうと7度の対戦があり、飯伏の4勝・内藤の3勝と五分に近い成績ではありますが、内藤は飯伏に連勝した経験がないというデータもあります。
内藤哲也の連勝記録
というわけで連敗記録は2名だけだったわけですが一方で連勝記録についてはより多く、主だった選手相手でも6名に対して3連勝以上を達成しています。
その一例が中邑真輔、今回集計からあぶれた2011年の抗争では勿論敗北もしているわけですけどその後、2012年以降の3戦はいずれも内藤が勝利し、3連勝を飾り、2016年の中邑の退団もあって内藤が勝ち逃げを果たしているんですよね。
何となくこの二人でいうと中邑の方が優勢な印象もあったので意外でもありましたが。
他の例でいうと、上述した後藤さんには3連敗した後は今日に至るまで4連勝を果たしていますし、他吉橋・エルガンに4連勝、石井・ジュースに3連勝と実は勝ちっぱなしの相手って結構いるんですよね、逆に。
おまけ:オカダ・カズチカの連勝記録
おまけに今回のドーム2連戦で絡む他の3人も集計しようかと思ったんですけど、飯伏に関しては上述の内藤に対する3連勝のみ、ジェイも凱旋以降に限れば試合期間も短いので該当がなかったんですよね。
その中でいうと圧倒的に連勝記録が多かったのはオカダ・カズチカ。
AJスタイルズ、EVIL、オスプレイに3連勝(オスプレイ相手は全勝)、エルガンに4連勝(全勝)、鈴木みのるに5連勝、そしてSANADAに対する6連勝は今回集計した中でも、ヤングライオン関係を除けばぶっちぎりの最多連勝記録。
これでも連勝している相手の一部ではありますが、逆に連敗記録は0、というのがオカダという選手を表しています。
所感雑感
というわけで集計のための集計記事という感じになっちゃいましたけど、思い付き集計でした。
いやしかしこうして「これどうやってやろう…」となった時に思い付きと、ネットの海の先人の功績を駆使して目的を達成するのは癖になる、だからみんなもPythonをやろう。
まぁ結局、連勝しようが連敗しようが・・・という気はしているんですけど本当の意味でその傾向を見るならもっといろんな選手について解析すべきかもしれませんけど、まぁそれはまたの機会に。
きょうはこれまで、それでは