今年もプロレス統計では日本国内で開催されたプロレス興行データ*1を集計し、その結果を報告します。
正直に言いますと、筆者がすっかりプロレス観戦とその情報収集から離れてしまった結果あまりにも2025年のプロレス界に疎いため、今回はこれまでよりも一層結果のみを提供し、その解釈については読者の皆様にお任せいたします。いや本当に新日本の棚橋選手が引退することとAEWでオカダさんが中指立てまくってることとノアのOZAWAさんがおもろいくらいしか知らないのだ・・・。
動員・大会数推移

2018年から2025年にかけて、日本国内で開催されたプロレス興行の合計動員と大会数を示したのがうえの図になります。2025年の大会数は3196大会(+326、+11%)、総動員は92万7788人(+1万6586人、+1.8%)となりました。大会数の増加が著しい一方で動員の伸びが鈍い印象もありますが、これまでの集計結果をご覧になった方はお察しがついたと思いますが、そもそも観衆を発表していない興行やもとになったデータベースに観衆が記載されていないケースもあったりするのでここにはある程度の乖離が生じるのがコロナ以後の傾向です。

それを示すのが上の図で、大会数の推移を示した棒グラフですが「観衆発表あり」を青、「観衆発表なしor不明」をグレーに示したものになっています。事情は不明ですが2025年は例年に比べてより一層観衆発表の割合が減って52%にまで下がっています。
この問題について「一体なんでやろなぁ…」と思って調べていたところ、驚愕の事実が判明する。なんとDDTプロレスリングが2025年から観衆未発表の方針に切り替えているのだ。驚きのあまり集計元のCAGEMATCHはもちろんDDTプロレスリングの公式サイトの試合結果も確認したが、きれいに2025年1月からほぼすべての大会で動員の項目がなくなっていた(なぜか11/16のUTANフェスタ2025だけ動員の記載がある、なぜ)。統計屋としてはビッグニュースなはずなのに今年1年気づいていなかったのは痛恨の極みではあるが、そもそも公式からのニュースも見当たらず(X上で少し話題に上がったことはあるようだが)なので気づけなかった感もある。後述もしますが、DDTというと2024年時点だと動員数は6位、総動員の6%を占める団体だったわけでそれだけの規模の団体の動向がわからなくなるのは一統計屋として寂しいというのはあります。加えて同じCyberFight傘下でもノアや東京女子は今年も動員公表してる当たりが不思議なところではあります。
それはさておきこの感じを見るに総動員数に関しては実態では昨年比でもう少し増加したとみてもいいかもしれません。
平均・中央動員数

上述のように団体によって動員の公開非公開があるので、プロレスの盛況度測る指標としては平均や中央値を見た方が良い、ということでそちらも上の図にまとめています。平均では548.3人、中央値では305人といずれも昨年から増加した傾向になりました。
動員上位10団体

最後に団体別の結果として2018~2025年の団体別の上位10団体をまとめたのが上図になり、2025年の上位5団体については色付けをしています。1位は新日本プロレスで25万523人、2位はスターダムで10万4033人、3位はドラゴンゲートで7万8445人、4位はプロレスリングノアで6万9006人、5位は全日本プロレスで6万946人でした。変動があったのは2位・3位のスターダムとドラゴンゲートで、ドラゴンゲートは昨年から1.5万人ほどの減少、スターダムは逆に2万人弱の増加を経て(おそらく)団体初の10万人超えの動員を達成しています。スターダムに関しては昨年、新団体・マリーゴールドの設立もあって動員が凹んだ節がありましたが、今年はV字回復してました。その対抗となったマリーゴールドに関しては5月からの活動開始だった2024年と比較して通年の活動となった2025年は動員を増やして6位にランクアップしています(平均動員についてはあまり変わらず)。

一応参考として2025年の団体別の動員割合を示したグラフを出しておきます。
備考:新日本プロレスの月別動員比較

なんとなくの参考として新日本プロレスの各月の動員を昨年と比較してみた図を出しておきます。新日本プロレスについては2025年は前年からは微増で着地したものの2023年の動員には届かず、もちろんコロナ以前の状態にはなかなか戻れない状態が続いています。その原因について各月動員から見てみると、まず1月の動員が余りふるっていない点、これは=ドーム大会の動員が振るっていないということでもありますが2024年は2.7万人、2025年は2.4万人と減っていたことも影響しているとは思います、そういう面では2026年は札止め確定という話なので良いスタートになりそうな予感があります。続いては2月の動員の落ち込みが酷い点、前年比-42%はかなり大きい。これに関しては2024年は札幌2連戦などビッグマッチがあったのもあるので興行スケジュールのせいというのもあります。

そして気になるのは稼ぎ時と言える7,8月のG1CLIMAXの動員が凹んでいる点。これについては平均及び最大動員(つまり決勝戦での動員)の推移にも表れており、2023年をピークにどちらも下がっていることがわかります。古いファンのひいき目で言えば2024年からはオカダ選手が、2025年からは内藤選手がともに退団して参加しなくなっていることの影響があったりするんじゃないでしょうか。傍から見ていてもベテランの遅咲きや若手の活躍も見られはするものの、そこが動員面で効果が出てきていないという状態な気もします。そここそが引退後の棚橋社長の頑張るところだとは思いますが。
ちなみに、月別動員の話に戻ると昨年よりも良かった点として、例年しりすぼみになっていた部分の下半期の動員が結構いいのは、棚橋選手の引退が間近に迫って注目度が上がった影響もあったりする気はします。それこそ2026年ドームの札止めなんていうのはその注目度の最たるものでもありますし。
まとめ
- 総動員は昨年比微増だが、今年から一部団体が観衆未発表に切り替えた影響も考えられる。
- スターダムがV字回復で初の10万人の動員達成。