プロレス統計

「プロレスの数字とプロレスする」をテーマにプロレスに関連する数字を調べ、まとめ、考えるブログです。

MENU

Cagematchで調べる各プロレス団体:試合数値編

少し旅行沙汰が積み重なって中々集計なり解析なりする時間がなかったのでだいぶお久しぶりになってしまいましたが、今回は久々に解析事です。
つい先日新日本プロレスにおいて今年5度目になるリマッチなんかがあったりして少し話題になってたのを見て以下のようにリマッチについて調べたりしました。

www.pwanalysis.com

で、これに関しての感想としてBlackeyeさんで以下のように取り上げてもらいまして

まぁ新日本であれば毎月公式サイトから試合結果を集計しているのでサクッとできたんですが、他団体となると・・・となっていたわけですけど最近になってCagematchの集計を再開したのもあってそのついでにいくつかの団体の試合結果も集計することができたので、それを使って日本国内の他団体についても集計してみました。
とはいえそれだけだと味気ないのでついでに調べられる色んな試合に関する数値も集計したのでご紹介です。

 

集計手法

今回集計したのはいつもお馴染みCagematchで集計。
各団体のページには大会のまとめページがあり、そこから各大会の詳細についてのページに移行することができます。
そこには大会中の試合について記載があるのでそれをいつものごとくスクレイピングで集計しました。
集計したのは2012~2018の新日本、全日本、ノア、ドラゲー、DDT、大日本についてです。
Cagematchで検索しているのでいつものごとくデータベースに抜けがあるので今回もまたあくまで参考までに。

試合数推移

f:id:Rodyonsw:20190916155549p:plain

まず初めに年間の試合数についてですが、2012年以降ほぼ維持なのがドラゴンゲートにノア、増加傾向にあるのが新日本とDDT、全日本も近年は増加傾向にある感じですね。
2018年の時点では新日本、DDT、ドラゴンゲートが年間1000試合超え、その他の団体が900試合未満という感じで2極に分かれている感じもあります。
これに関しては選手数だったり大会数自体の違いもあるんでしょうけど。

シングルマッチ数、割合

f:id:Rodyonsw:20190916155604p:plain
f:id:Rodyonsw:20190916155617p:plain
シングルマッチ数(左)、割合(右)

その内のシングルマッチ数と割合の推移がこちら。
実数でいうと面白いのはほとんどの団体が300試合前後でほとんど一定である一方で、DDTはここ数年間でシングル数は右肩上がりに増えているんですよね。

これと上述の総試合数から、試合全体の中におけるシングル割合を算出したのが右。
試合数自体はどんどん増えているのが全体的な傾向なので、シングル数が一定なためにシングルの割合は全体として減少傾向にある感じですね。
逆に言うとDDTは全体の試合数の増加に応じてシングル数も増やしているため、割合としては一定なんですね。
2018年の割合でいうと大日本や新日本、ドラゴンゲートなどが少なく、全日本やノアDDTが元々多い上に近年増加傾向にもあるという。
大きい変化でいうと2014~2016にかけて大きくシングル率が下がったノアが2017年から実数でも割合でもシングルを増やしているのが方針の変化が見えますね。

平均試合時間

f:id:Rodyonsw:20190916155647p:plain

続いては各団体の平均試合時間、こちらはすべての試合の平均時間です。
こちらに関してもドラゴンゲートはあまり大きな変化はないんですよね、何という安定した団体。
傾向的に言うと新日本は2012年以降減少傾向にあった新日本が2018年になってかなり増加、ノアは2016年を境にかなり時間が延びていて傾向が大きく変化しています。
対して全日本は2013年ごろはもっとも平均時間が長かったんが2017年からがっくり試合時間が減少、短期決戦型に移ったんですかね?

f:id:Rodyonsw:20190916155629p:plain
f:id:Rodyonsw:20190916155702p:plain
シングル(左)、それ以外のタッグ(右)の平均試合時間

で、今度はシングルマッチ、全体でいうと団体間の大きな違いが見えなかったんですが、ことシングルに限ると一目瞭然で、
2016年以降新日本のシングルマッチの試合時間が右肩上がりという。
その他の団体についてはそれと比較するとほぼ変化がないのでこれはそれこそ新日本の独自の現象なんですけどいったいなぜなんだろうか・・・
他の団体でいうと、ドラゴンゲートがかなり試合数が短いのは意外でもありますけど、結構スピーディな試合が多いから短期決戦が多いんだろうか。

対するそれ以外の試合時間(右)を見てみると、シングルほど大きな変化はないものの全体としては減少傾向にある感じですかね。
こちらでは逆に新日本が最も試合時間が短く、ドラゴンゲートが試合時間が長い、そうしてみると対極な団体なのかもしれません。

タイトルマッチ数

f:id:Rodyonsw:20190916155740p:plain
f:id:Rodyonsw:20190916155722p:plain
タイトルマッチ数(左)、割合(右)

つづいてタイトルマッチ数について。
実数及び、全試合に対するタイトルマッチの割合に関してもDDTが頭一つ抜けている感じですね、まぁタイトルの多さもあったりアイアンマンヘビー級なんかもあったりなのでそりゃあ多いのかもしれない。
近年のタイトル戦数でいうと新日本がそれに次いていますが、こちらもやはりヘビー級のシングルが4種類あったりとベルトが多い丘がもありますかね。
一方でここ数年タイトル戦数が一気に増えているのが大日本プロレス、一応6人タッグだったりジュニアヘビー級も増えたりしたおかげなんですかね?

リマッチ数

で、本題であるリマッチ数、いつぞや新日本プロレスの公式データをつかって集計しましたけど今回は新日本も併せてCagematchのデータを使って行いました。
手法としては単純に「1年で4回以上再戦があった」「シングルマッチ」の組み合わせの数を調べました。
前回は逐一調べてヤングライオン絡みの組み合わせを除外したりしましたけど、他団体についてはちょっと詳しくないので今回はそれも含む試合数で計算しています。

f:id:Rodyonsw:20190915160048p:plain

推移としてはこちら、これまでと比較すると結構サンプル数が少ないのもあってごちゃごちゃっとしている感じあります。
大まかな傾向でいうとDDTがかなりリマッチが少なく、ない年もあるほどな当たり意図的にリマッチを避けたマッチメイクを心掛けている感じもありますね。
一方で他の団体についてはまぁ似たような感じで、新日本について調べた時に「選手数が少ない団体はリマッチが多いんじゃ?」とも思ったんですがそこまで有意な差はないようですね(というより近年はむしろ少なめ?)。

その中でも10個以上のリマッチの組み合わせがあったのはわずかに3件で、 
2012年のドラゴンゲート(ドラゴンキッドvsジミー神田、Kzy対スーパーシェンロンなど)、
2013年のノア(マイバッハ谷口対マイキーニコルス、石森太二対平柳現場など)、
2015年の全日本(鈴木鼓太郎vs青木篤、秋山準対曙など)で、必ずしも若手同士だけでなくいわゆるトップ選手同士の対戦でもリマッチはそこそこ組まれているという感じですかね。

 

所感雑感

というわけで最近よくやっているCagematch調べでした。
旅行の移動中の時間なんかに解析なんかはしていたんですけど記事を書いたり集計するのは移動中じゃできないのが難点でもあったり、でもこうしてじっくり解析できたのは良かった点でもあります。
いずれにしろいろんな団体の試合データが手に入ったのでいろいろ解析したいとこです。

きょうはこれまで、それでは