プロレス統計

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フォロワー重複度でみる所属選手関連度:各プロレス団体編

先日いくつかの国内のプロレス団体について、Twitter上でのフォロワーを集計し、報告しました。
その際は単純にフォロワーの数や、団体間の重複度などについて検証を行いましたが今回は各団体の内部について、集計したアカウント間のフォロワーの重複度などを見ることで選手(アカウント)間の関連性などを調べてみました。
言ってみれば同じフォロワーがフォローしている選手は似通っている、逆にあまり他の選手のフォロワーにをフォローされていなければ独自の世界観・支持層を持っているという証拠にもなります。

 

共起ネットワーク

今回の解析には依然集計したフォロワー情報を解析して作成した共起ネットワーク図を用いました。
共起ネットワークはノード(円)とエッジ(線)からなる図で、今回は
各ノードの大きさを各選手(アカウント)のフォロワーの多さから設定し、
エッジの太さ・重みをノード(アカウント)間の重複フォロワー数から計算しました。
共起ネットワークではエッジの重みが大きいほど近くに配置されるため、近くに固まっているノードほどより共通したフォロワーを持っており、遠く離れているほど共通したフォロワーが少ないということが直感的に見れると思います。

また一部の団体では選手・アカウント数が多すぎるため、フォロワーが少なかった一部のアカウント(最も多かったフォロワー数に対して1~10%のフォロワー数のアカウント)は取り除いています。

新日本プロレス

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まず最初に新日本のもの、最も大きいノードとなったのは公式アカウントであるnjpw1972で、そのまわり(図中央あたり)に所属選手のアカウントの塊があることが分かります。
この集団では公式アカウントとともにこれらの選手もフォローしているフォロワーが多く、新日本プロレスでの活動を通してフォロワーになった人が多いアカウントたちの集まりですね。
簡単に見てみるとオカダrainmakerXokadaや棚橋tanahashi1_100などいわゆる所属選手がこの集団を形成している感じ。

それに対して外延部にいるのはオスプレイWillOspreayや鷹木Takagi__Shingoといった最近所属になった選手が多い辺り、新日本での活動を通してというよりはそれ以外(他団体やリング外での活動)の経路からフォローした人も多いってことですかね。
オスプレイでいえばイギリスでの活動も多いですし、ご存じのように鷹木は昨年までドラゴンゲートに所属していました。
なんですけど、その一方で外延部には矢野YTR_CHAOSや吉橋YOSHIHASHICHAOS、そして髙橋ヒロムTIMEBOMB1105といった所属選手もいるあたり不思議ではあります。
独特の世界観があるおかげかそれとも。

全日本プロレス

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続いては全日本ですが、以前の解析でもあったようにヨシタツYoshiTatsuIsmの存在がすべてを狂わせ、もといわかりにくくさせている心地がしないでもありません。
実際にそのサイズは他と比べて圧倒的で、なおかつ他の集団からかなり離れた位置に存在しているのが分かります。
その他のアカウントでいうと元々大阪プロレスのゼウスzeusmatsuriが外延部にいるのはわかるんですが、同じく最近所属になった石川選手g0925unionが結構中心部にいるのは意外でもあります。

プロレスリング・ノア

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続いてはノア、公式アカウントであるnoah_ghcと丸藤noah_marufuji_がこの中だとかなり大きいノードであるのが分かりますね。
新日本と同じく公式アカウントを中心に一つの集団ができており、主な所属選手(杉浦選手や潮崎選手など)が固まっている一方で谷口選手noah_taniguchiだけかなり離れたところにいるのは不思議、独特の世界観があるのは確かにわかる。
一方外延部でいうと比較的最近参戦し始めたYO-HEY選手yo_hey0206やタダスケ選手td777sk、テレビでの出演も多いクワイエット・ストーム選手qstormprowresなどが外延部にいるのは割と納得。

大日本プロレス

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つづいて大日本、中央の公式アカウントBJWOfficialを中心とした密集した集団ができていることが分かりますが、
団体の顔でもある関本選手sekimotodaisukeやアブドーラ小林選手pinpinkobaが比較的離れた位置にいるのが、独自のフォロワーを獲得している証拠ですかね。
アブ小選手はあれですけど関本選手は他団体での参戦も多いのでそこからフォロワーを獲得する経路は多そうですね。

DDT

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つづいてはDDT、中心には公式アカウントddtproを中心とした集団があるものの、あまり密集度が高くない感じがしますね。
中央には男色ディーノ選手dandienoやスーパーササダンゴマシンabulasumasiや高木大社長t346fire、HARASHIMA選手HARASHIMA_DDTなどがいるあたり、これらの選手がDDTにとって象徴的、というか「DDTと言えば」な選手かもしれません。
最もフォロワーが多かったレディベアード選手laybeard_japanは勿論、舞台での活躍もある赤井沙希選手SakiAkaiやKO-D王者の竹下選手takesoupも比較的外延部に所属しており、各選手が独自のフォロワーを持っている傾向はありそう。

ドラゴンゲート

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そしてドラゴンゲート、選手数が多い印象があるDGですが、特筆すべきはその中心部ので密集度の高さですね。
最もフォロワーが多かったYAMATO選手yamato_oldtypeが少し離れた位置にいるあたり独自のフォロワーがいる証拠ですかね。

 

所感雑感

というわけでちょっとまえからやってみたかった共起ネットワーク解析でした。
実は途中までエッジの重み設定を忘れていて全然うまくいってなかったりもしたんですけどなんとか気づいてよかった。
とはいえとりあえずは図示しただけなのでもう少しこれを使って解析したいなぁと思わないでもないけどどうしたものか。

きょうはこれまで、それでは