プロレス統計

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国内全試合で見る日本のプロレスラーたち

先日主に興行面で日本国内の全興行についてまとめた記事を出したわけですが、その集計の際には各大会だけでなくそこで行われた各試合についても集計していたのでそれについても集計しようといろいろ試行錯誤していました。
その結果1週間もかかってしまいましたが、なんとなく目新しい集計結果を作れたのでご報告です。
今回は主に国内のプロレス興行に参戦したプロレスラーについて注目した解析になっています。
データの集計手法などに関しては前回のまとめを参照してください。

前回の集計
www.pwanalysis.com

 

選手数推移

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まず初めに2012年から2018年にかけて、国内大会に参戦していたレスラー数の推移ですが、2018年は1833名のレスラーが57の団体に参戦していたようです。
ちなみにこの際のレスラー数は名前で分類しているので同じ選手でも違う名前・ギミックの場合は別として集計されていますのであしからず。
推移を見てみると団体数は2016年から頭打ちになった一方でレスラー数は2016→2017年に200人近く増加、2018年はわずかに減少していますが依然として1800人超のレスラーがいるようですね。

団体別選手数、分布

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続いて2018年の1833人のレスラーが57の団体にどの程度分布しているのか、というのも調べてみました。
とはいえ、もちろん複数の団体に参戦している選手も多々いるので重複がありの集計です。
上図の左は参戦選手が多かったトップ10の団体で、ゲスト参戦も多いDDTが圧倒的に多い373人が参戦、続いて全日本が189人、W-1が162人とトップ3は結構ゲストが多い印象がある団体がそろいましたね。
右図は各団体の参戦選手数の分布になっており、50人程度参戦の団体が最も多いようです。
一応平均値(mean)と中央値(median)も示していますけど、それぞれ72人、58人という数値になっています。
平均値については今回圧倒的に参戦選手が多いDDTがいるあたり大きい数値に偏りがちなので中央値の方が分布のピークに近い数値になってますね。

各選手の出場団体数

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今度は逆に各選手の出場団体数について集計。
左は同様にそのトップ10ですがトップになったのは真琴選手で18団体、フリーランスの女子プロレスラーらしいですね(あまり詳しくない)。
実はきれいに男子・女子選手で半分半分になっているのが興味深かったりします。
で、一方の分布を見てみると、こちらはあまりにも偏っていたので縦軸がlogスケールになってますが、ほとんどの選手が1~2団体の参戦にとどまっており、平均値が2、中央値が1となっています。
そして団体が増えるにつれ指数関数的に減少していくので、やはり他団体をまたにかけるような選手(フリーランスを含む)は未だ結構少ないようですね。

選手行き来による団体間関連性

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続いて、ここ最近よくやってる解析な気がしますが、共起ネットワーク図を用いて、各団体の選手数をノード(円)の大きさ、団体間に共通する選手の多さをエッジ(線)の太さ及びノード間の近さで示しています。
こうしてみると参戦選手が多かったDDTは他団体との共通選手も多いのか、中央に他団体を引き付けての一大集団を作っているようで、これらの団体には結構似た選手がよく出ているようです。
その中で最も集団から離れているのがDDT系列の東京女子プロレスというのが興味深かったりします。

選手ごと試合数

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続いて各選手の年間試合数のまとめですが、左図をみてわかるようにトップ10はほぼほぼドラゴンゲートの所属選手が独占、わずかに10位に全日本などに参戦している佐藤光留選手がランクインしているぐらいです。
しかもドラゲーは全員が170試合弱なのでどれだけ試合数があるのか、そしてどれだけ出ずっぱりな選手が多いのかって感じですね。
とはいえ分布は少ない試合数に偏った形になっており、平均値は24試合、中央値はわずか4試合という結果にも。

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とはいえ上記のドラゲーの独占具合にはちょっと気になったので、今度は各団体において参戦した選手の平均試合数のトップ10を調べました、つまり各団体にずっと参戦した選手やゲスト選手も込みでの平均試合数ですね。
そこでもやはりドラゴンゲートが1位となる平均試合数51試合弱を記録、新日本は平均46試合でそれに続く形で、3位のNOAH以降とは10ポイント以上の差がありますね。
この各団体の平均試合数の多さは「団体の大会数の多さ」及び「ゲスト選手の少なさ」の影響が大きく出そうなので、ドラゲー及び新日本はそれらが推し進められているようですね。

シングル数

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続いては各選手のシングル数について集計。
最もシングルが多かったのはノアの新人である宮脇純太選手で60試合、他の選手も新人が多いかな~と思ったら3位に丸山敦選手や4位にアントーニオ本多選手がいるのでこれよくわかんねぇな。
とはいえ新人には挑戦的な意味でのシングルマッチが、独特な世界観がある選手はそれを堪能する用のシングルを、っていう感じですかね。
一方で分布でいえば、やはり少ない方に偏った分布になっており、平均値は8試合、中央値は4試合となっていました。

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で、視点を変えて、各団体について集計。
左の図は各団体で行われたシングル試合の数、右は参戦した選手の平均シングル数になっています。
シングル数でいえば圧倒的にDDTが多く、2位のノアの2倍近い1477試合のシングルが行われていたようです。
一方で選手の数があまりにも多いからか平均シングル数だとトップ10にも入っていないのが不思議でもあります。
一方でノアは平均シングル数ではトップのようです。

平均試合時間

続いて平均試合時間についてですが、ちょっといろんな見方ができるなぁと思ったので色んな試合形式についてそれぞれトップ10と分布を示しています。

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 まず初めに全試合の平均試合時間(Total)といわゆるタイトルマッチのみに限った平均試合時間(Title)についてのトップ10になってます、Totalは年10試合、Titleは年5試合以上した選手に限っています。
試合全体では宮崎有妃選手(フリーの女子プロレスラー)、がダントツでトップ、他のランクイン選手も比較的女子選手が多い印象がありますね。
一方でTitleでは新日本のオカダ、ノアの杉浦、全日本のゼウスがトップ3になったのはなんとも印象的な感じありますね。
Titleでは打って変わっていずれも男子団体のチャンピオンクラスが並んでいるあたり、男子団体の王座戦はかなり長時間になる傾向があるようですね。

そして分布を見てみると、母数が違うので山の高さこそ違いますが、Totalの中央値は701秒、Titleの中央値は930秒と200秒近い有意な差が生まれていることが分かります。
道理ではありますけど全体の試合の中でもタイトルマッチは比較的長時間になる傾向があるようですね。

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続いて試合の形式としてシングルマッチ(Single)と多人数タッグマッチ(Tag)それぞれについてみてみましたが、
こちらでも宮崎選手が1位になってますがその平均値実に7000秒(100分以上!!)とかなってますけどいったいこの人何やったんや・・・・
そして分布では、個人的には驚くことにSingleの方がより低い数値に分布ができており平均値が598秒、タッグでは平均値が747秒となっていました。

試合人数に対する試合数分布

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つづいてちょっと興味があったので試合人数別の試合数の分布を調べてみました。
シングルマッチであれば2人、通常のタッグマッチであれば4人、といった感じになっています。
で、上図では試合人数が偶数の場合と奇数の場合で分けていますが、偶数の場合は通常の試合形式だと思いますが、奇数の場合はまず確実にn-WAYの試合形式で行われた試合と考えられます。
こうしてみると圧倒的に多いのはシングルマッチで5000試合超、タッグマッチで4000試合超、それ以降順に選手数が増えるにつれて試合数が下がっていくのが分かります。
新日本だと結構日常風景な印象のある8人、10人タッグ形式の試合も案外多くはないんですね。
奇数人数の試合(n-WAY戦)は年間でも数十試合程度行われているようです。
あまりに多い人数はランブル戦とかですかね。

タイトル数

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続いては各選手のタイトルへの挑戦・防衛回数のまとめ。
トップ2になったのは大日本でタッグも組んでいる中上&浜選手コンビ、大日本は比較的タイトルマッチ数自体が多い傾向にあったのでその影響ですかね。
というか10位の渡辺選手以外は全員大日本関連の選手なあたり、大日本内でかなり頻繁にタイトルマッチが行われているようです。
とはいえ全体でいうと平均・中間値は3回程度がタイトル挑戦数のようです。

タイトルを争った人数ランキング

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続いて逆に各タイトル別に挑戦した選手数を集計。
トップ3になったのはいずれもDDT関連のベルト、アイアンマンはかなりでたらめな王座変遷してるんでこれでもかなり漏れがあるような気はします(多分きちんと試合として組まれたもののみ集計してる)
というか通常のタイトルマッチとバトルロイヤルの2枠でランクインしてるのでアイアンマンだけで最大50人弱が参戦してるのか。
そういった特殊形式以外ではやはりタッグタイトルが多いようです、スターダムのアーティスト、ゴッデス両王座もタッグベルトのようですし。

 

所感雑感

というわけで想像以上に盛りだくさんになってしまった各選手集計でした。
とはいえ自分で解析しながらうんうん悩みながらやってたのでもっと別の手法もあるかもしれないので追い解析するかもしれません。
もしよければリクエストお待ちしています。

きょうはこれまで、それでは