プロレス統計

「プロレスの数字とプロレスする」をテーマにプロレスに関連する数字を調べ、まとめ、考えるブログです。

MENU

各種数値で見る新日本プロレスの海外進出

さてつい先日は日本プロレス界に大きな影響を及ぼしそうなブシロードのスターダム買収報道などがあったところですが、週を空けて今週は、今度は太平洋をはさんでアメリカにおいて大きな影響がありそうな出来事が新日本プロレスから発表。

自分は先日のこともあったんで「スターダムとの提携・連携に関することかしら…」と身構えていたんですが、杞憂でしたね。
とはいえ新日本プロレスのアメリカ法人設立、という話は厳密な時期はさておき結構前から、それこそ海外でのビッグマッチをぼちぼちやり始めた時期からよく出ていた話な気がするんですよね。
だからこそ冒頭のVTRでも柴田が「ついに」という言葉をつかっていたとは思います。
まぁ実際今年の海外興行では変な乱入者があったり、ビザ問題があったり、救急車がキャンセルされたりと問題があったので、ここで向こうの興行を一括でサポートする現地法人ができたのは単純に、海外興行を見る側にしても、向こうで観戦する側にも+なんじゃないかな、と。

まぁそれはさておき、今後一層力が入るであろう新日本の海外展開について、これまでの海外興行について簡単にまとめです。

 

海外興行大会数・動員推移

f:id:Rodyonsw:20191021234751p:plain

まず初めに2014年(新日本の共同開催での海外興行をやり始めた年)からの日本以外での大会数及び観客動員の推移を示したのがこちら。
所謂”海外”なので台湾やイギリス、オーストラリアなんかも含まれているので注意。
しかしこうしてみると、2019年は9月までのデータしかないのに大会数では例年の3倍以上、動員も3倍弱の動員があるので、2019年こそ新日本の海外進出が始まった年とも言えそうですね。
ちなみに2019年の動員は4万1597人の動員がありました、過去のデータを見てみるとそれだけで2018年の大日本の年間動員ぐらいあるようなので凄いやってるな・・・という感じあります。
4月のMSGや9月のRoyal Questなんかの海外で数千人規模のビッグマッチもあったので体感としても海外の大会が増えたなという感じはありますね。

参考:

www.pwanalysis.com

国内/国外大会数変化

f:id:Rodyonsw:20191022000457p:plain

次に海外進出となると度々出てくる話題が「国内の興行が減るんでないか」という心配。
ということで前述のように2019年は特に海外興行が増えたようなので実際に国内大会数が減ってるかどうかを調べてみることに。
ちなみに9月のデータを見てみると国内興行は据え置きで国内興行だけが増えたようにはなっていました。
で、各年の9月までの大会数をそれぞれまとめたのが上の棒グラフで、それぞれ2014年の大会数を基準に何大会増えたか減ったかを表示しています。
先ほど示したように海外大会は2019年に入って9大会も増加しているのですが、国内大会を見てみると2015年から2018年にかけて増加していたのが2019年には前年比で2大会の減少が見られます。
そういう意味で海外大会が増加し、国内大会が減少している、とは言えるものの、海外大会の増加分と比べるとその減少幅自体は小さいとも言えますかね。

f:id:Rodyonsw:20191022000832p:plain

同様に国内/国外の大会の動員の変化について、2014年比で何%の増減があったのかを示した図ですが、驚くべきは国外大会の+383%の動員増。
国内大会も着実に動員は増えてはいるんですがこの図では微々たるものになってしまうのが恐ろしいところではあります。
こういうのを見ると、国内ではスケジュール的にもあとは徐々に会場を大きくしていく方向でしか動員増が見込めないのに対して、国外はどんどんと進出していける余地があるとも見えて、そりゃ海外子会社も作るよな、という気分になります。
(大会数の増加も%で示すと+200%なので大会数も結構増えてるんですが)

 

所感雑感

というわけでここ最近やりがちな、とりあえず最近話題になったことを手持ちのデータで調べてみようのコーナーでした。
まぁ現状は国内興行が微減なわけですが、一応会見では「国内大会を減らすことなく」とは言っていたので今後はどうなるのかは気になるところです。
ちょっとまだ数か月2019年も残っているので今度は2019年が終わった後にしっかり調べてみたいところではあります。

きょうはこれまで、それでは