晩夏と言えども中々に熱い夏を皆様いかがお過ごしでしょうか。
さてつい先日のことですがプロレスオタクの中で最注目と言っても過言ではない大会がありました。
それがタイトルにもなっているように大日本プロレスの後楽園ホール大会。
つい先日日本に初上陸しカルト的な熱狂を巻き起こしたというアメリカの団体GameChangerWrestling(GCW)勢とのデスマッチ対抗戦があるというのも目玉の一つだったんですが、何と言っても注目だったのはメインにラインナップされた関本大介vsマイケル・エルガン!
カードが決定したときにはすでに下記のように記事を書いていましたが、日が近づくにつれてやはりどうしても見たい気持ちが募って、数年ぶりの後楽園立ち見観戦をしてきました。
その感想をば、と思いつつどうせならいつものフォーマットで大会中継(当日はサムライTVで生中継だった)中のツイート解析もしたいと思います。
とはいえまぁ普通に観戦記と思って読んでください。
集計結果
大会は18:30に開始され、試合自体は21:00ごろに終了しました。
※以下、大会のネタバレを含みますのでご注意ください。
全試合結果については公式HPの試合結果を参照してください。
◆小鹿会長、TAJIRIのBJWジュニアヘビー級に挑戦表明
時刻:18:56
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大日本プロレスの会長であるグレート小鹿会長は御年77歳にして現役バリバリのレスラーというシルバー人材センターも真っ青なお方なんですが、それがあまつさえロープワークをし、ジュニア王者のTAJIRIに勝利し、マイクで啖呵を切って挑戦表明をするというなんともすさまじいものを見た心地がします。
そもそも、大日本でデビューし、WWEを含む様々な団体を渡り歩いていたTAJIRIさんが大日本に今参戦していてジュニア王者になっているというのもそれはそれでビックリしたとこだったりもするんですけどね。
◆オルカ宇藤にブーイングの雨
時刻:19:32
ツイート数:15.0 tweet/min
上述のとおり、2013年ごろは結構観戦にも行っていた気がしますが最近の動向には疎い筆者ですが、いちおう宇藤選手がデビューしたころはちょこっと見ていた気がする。
その時の印象はデカいし器用な選手が入ってきたなぁなんてもんだったんですが、なにやら最近は苦戦が続いているよう、それは勝敗的な意味ではなくレスラーとして。
大日本プロレスの一つの特徴はいわゆるヒールだのベビーだのという要素が薄く、デスマッチもストロングも真っ向勝負が中心ということ。
そこが根強いファンを作る所以ではありますけど、逆に言えば選手によっちゃ延々と伸び悩み続けることになるということでもある気はします。
特に大日本でいうとストロングは関本岡林、デスマッチは伊東竜二にヤンキー二丁拳銃とファンの心をがっちりつかんで離さない先輩がいるだけに、中々それを実力で超えられず苦しんでいる選手も多いなぁと。
という私もこの日も出場していた河上選手を熱烈に応援していた時期があったんですけど、ケガもあって伸び悩む中でやきもきしっぱなしだった記憶もあります。
そういう中で名前を変えたり。コスチュームを変えたり、デスマッチに転向したり、という試行錯誤が続いているらしい宇藤選手。
上述のようにベビーヒール意識の薄い大日本ではめずらしく試合後に王者を襲撃したり憎々しいマイクをしたりといわゆる「ヒールっぽい」ことをしていまいした。
けどそれもそれで難しいわけで、何よりもそのブーイングの発生点が蛍光灯束を破壊しそこなったシーンからなのがよくない。
奇しくも試合中にも宮本裕向選手がテーブルを破壊しそこなうシーンがあったんですが、そこは即座にパートナーの木高イサミ選手が別の技でテーブルを破壊するというリカバリーを見せていたんですが、
対する宇藤選手は蛍光灯が破壊できなかったと見るや、技でなく叩きつけることで蛍光灯を破壊、そういうリカバリーの意味でも経験の浅さが見えたのがなおよくない(どうしたらいいか、なんてのは言いませんけど)
こういう経験も糧になる、と良いのだけどなぁ…
◆最”侠”タッグリーグエントリーチーム発表
時刻:19:57
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読みは全日本のタッグリーグ(世界最強タッグリーグ)と同じですがなんだか極道な感じがするリーグ名ですが、大日本は結構前から名タッグが数々生まれている印象もあるんですよね。
そういう意味でシングルのリーグ戦に負けず劣らずタッグへの注目度も高い、んですがこの日発表になったストロングブロック(ストロング部門とデスマッチ部門でそれぞれ総当たりし、トップが決勝で戦う)の選手の中で会場でも反応が大きかったのはやはり、OWE・#STRONGHEARTSからの刺客T-HAWK&エル・リンダマン組と岡林・入江の越境タッグでしたかね。
というか入江選手もいつのまにOWE所属になってたんだろう・・・。
◆GCW!GCW!
時刻:20:40
ツイート数:20.0 tweet/min
そしてセミではつい先日初来日を果たした米国のデスマッチ団体GCWと大日本のデスマッチファイターの対抗戦の構図、といいつつGCW側に大日本の佐久田選手もいたりしたけど。
選手とファンの構造は宗教的だなぁと思うこともあるんですが、この試合はまさにそれを実感するところがありました。
試合開始時は、既にGCWの興行で熱狂的ファンになったと思われる一部の観客(少数ではないけど過半数もいなかったと思う)が先導でGCWコールを始めてましたけど、その歓声に気をよくした選手も思い切りのよいファイトを見せ、それに乗せられるようにどんどんと歓声とGCWコールが大きくなっていった感じが。
そういう意味でやはり会場においては”信仰”は素早く拡散する、というのを実感しましたね、そしてその信仰は対象となる選手に神通力を与える。
そんななかですげぇなーとみていたわけなんですけど、記憶に残ったのはGCW勢よりも日本人の若手、植木選手と佐久田選手でした。
この二人はデビューしたて、デスマッチ参戦したての時の映像をちょこっとみていたはずですが、その時と比較すると思い切りの良さ、そしてデスマッチに必須といわれる閃きの鋭さが凄く良くなっている気がしたんですよね。
やはり若手が光る試合はただそれだけで心が温まるよな。
◆世紀の肉弾対決い
時刻:21:09
ツイート数:24.0 tweet/min
というわけで本題、まさに「これを見に来たんやで」という奴(実際そうつぶやいたし)。
実際のところそういう人も多かったのかこの日はバルコニーも南から客席後ろ(私はここ)も立ち見の人でいっぱいいっぱい。
勿論指定席は全部埋まり切っていてかなり壮観な光景でしたね。
ちょっと調べてみればここ数か月は後楽園大会も1000人前後が多かったようで、このカードがいかに”ドリームマッチ”なのかが思い知らされますね。
こういう初物の対決、しかもパワー型同士は得てして意外に凡戦になることもあるんですが、この両者に限ってはそれはないだろうと確信して会場に向かい、その確信は現実になりました。
ただパワーがある、筋肉が凄いだけでなくて器用でプロレス頭も冴える、まさにベストバウトマシンとなる二人による対戦なのだからそりゃもう「これが見たかった!」となりますよ。
もちろんいろんな事情がそこに挟まって不完全燃焼に終わることもあるんですが、そこは全くなく、試合後には少し放心するぐらいの激選・熱戦を繰り広げた両選手に、そしてそういうことができる場を用意してくれた大日本(とインパクト?)に感謝ですね。
その後エルガンが大日本の名古屋大会にも参戦したとのことですけど願わくば今後も不定期で言いから参戦してほしいよなぁ・・・関本さんのリマッチもだけど岡林戦も見たいんだ私。
所感雑感
というわけで解析という名を借りた観戦記でした。
この大会を前後して「新日本ファンは新日本だけでなく他の団体も見るべき」という言説がチラホラ見受けられたんですよね。
まぁ他団体も見ることでまた違う面白さ、違う楽しみ方、もちろん違う選手を知れるという意味で得ですし、そうしてくれると各団体もありがたいとは思うんですよね。
実際自分も(そうしたいと思ったわけではないですけど)大日本やら全日本やらを見にいったりもしましたしね。
とはいえそれが自分に合うか・馴染むかはまた別、「井の中の蛙大海を知らず」っていうけど蛙は海水中だと死にますしいおすし。
まぁとはいえ他団体見に行ったって死ぬこたないので皆さんもぜひとも。
きょうはこれまで、それでは