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決勝進出者でみるG1 CLIMAX:年齢編

日本ではWWE Live2daysで行われ、オーストラリアでは新日本が同じく2Days、そしてアメリカ・フロリダではAEWがチャリティ興行を打つというなんとも不思議な6月末ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
AEWの興行はそれこそFITE限定だと思うんですが、新日本のは一応後日配信とのことでそれ待ちなのですが、その間に少し解析をしようと思います。

つい先日公開した各種数値で機運を高めるG1 CLIMAX 29:全体数値編でも紹介しましたがプロレススクエアさんが公開した下記記事が結構興味深い。

pwsq.anitas.work

出場者全体の平均年齢とかなんとかはこれまでも調べていたものの、決勝進出者に限ったデータというのは確かに取っていなかった、というまさに目から鱗のもの。
ということでこちらからインスピレーションを受けて弊ブログでも、すこし体裁と視点を変えて、決勝進出者に注目して調べてみました。

 

各年決勝進出者年齢まとめ

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まず簡単なまとめとして各年のG1の優勝者()、準優勝者()の年齢及びその年の平均年齢について示したのがこちら。
平均年齢がわずかな揺らぎでやや高齢化傾向にある一方で、優勝者と準優勝者については大まかな傾向のようなものは見えず大きく揺らいでいるのが見えます。
そういう意味で優勝、準優勝の年齢の変化の傾向なんかはここからは見えませんね。

とはいえこれらのデータから大まかな優勝/準優勝者の傾向はいくつかあるようです。
まず初めに平均値ですが優勝者の平均年齢が33.32歳準優勝者は32.79歳となり、わずかながら優勝者の方が年齢が高めに。
これは優勝者と準優勝者の年齢関係を比べたときにも明らかで、優勝者が準優勝者よりも年上だったのが15大会、準優勝者が年上だったのが12大会と優勝者が年上のケースの方が多いようです(同年齢は第16回のテンコジ対決のみ)。

また、平均年齢との比較でいうと決勝進出した両者の年齢が平均年齢よりも下となったのは13大会と多数派な一方で両者ともに平均年齢以上となったのはわずか3大会となっています(12大会はどちらかが上でどちらかが下)。

また別の情報として外国人選手についての話でいうと、ご存じのとおり外国人優勝は第26回のケニー・オメガが唯一になっていますが、準優勝者となったのは第2回大会のリック・ルード(相手は蝶野正洋)、第22回のカール・アンダーソン(相手はオカダ・カズチカ)、第27回のケニー・オメガ(相手は内藤哲也)と3名のみ、こちらもまた狭き門。

また初出場者に関するデータでいうと、第1回大会を除くとして、
優勝は第22回のオカダと第26回のケニーの2回のみといずれもIWGPヘビーを獲得するメインイベンターとなっており、
一方で初出場準優勝となったのは第2回のリック・ルード、第12回の高山善廣、第13回の秋山準、第15回の藤田和之といずれも新日本においては外敵として存在感を放った選手がそろっています。
ちなみにその相手はいずれも蝶野もしくは天山となっており、外敵を迎え撃つ役割を担っていたようです。

年齢分布

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次が本題として、プロレススクエアさんの該当記事と同じく年齢の分布をヒストグラムでとってみました。
違いとしてはそれぞれ5年ずつに分割して数を数えていること(15~19=10代後半、20~24=20代前半なぞ)と優勝/準優勝をそれぞれ別に集計していること、そしてそれに加えてエントリー者全体も集計しています。
それぞれの母数がそもそも違うので全体の割合を縦軸として表記しているのが上の図で、半透明になっているのがエントリー者全体の分布、赤及び青の折れ線で示しているのが優勝者及び準優勝者の分布です。

まずエントリー者全体の分布をみると、流石に10代のエントリーがいないものの30代を中心になだらかな分布をつくっており、若年層と比較すると40代後半以上の高齢層にむけてなだらかな分布になっていることがわかります。
そういう意味で出場するまでが大変な一方で、一度出場すれば結構長期にわたって出場ができるというようにも見えますね。

それと決勝進出者を比較した場合、準優勝者の分布は高齢者側の分布がより小さくなった分布になっており、優勝者の分布となるとさらに分布が狭く、30代前半にかなり偏っていることがわかります。
とはいえ細かく見れば、20代前半と40代前半では準優勝者がいない一方で優勝者が存在していたりとなかなか興味深かったりもします。
また準優勝者の分布も年齢の高低で均等な分布というわけでなく、わずかながら30代後半の方に偏っているようにも見える気はします。

ちなみに、今回の出場者の中で、最も優勝者の多い30代前半に該当するのは
オカダ(31)、SANADA(31)、EVIL(32)、ザック(31)、ジュース(30)そしてモクスリー(33)の6名になっています。
はたしてこの中から優勝者は出るのか…?

 

所感雑感

というわけでパクリインスパイアドまとめでした。
まぁすでに集計してあるデータに加えて優勝・準優勝者の名前だけ調べればよかったのでお手軽った一方で、全体の分布と優勝者の分布に露骨な相違があったのはなかなかやりがいがあったというか、やってよかったって感じです(小並感)。
とはいえ、G1開幕までもうすぐ、ということは多分Twitterでの予想開始ももうすぐ(オーストラリア大会後ぐらいに始まりそうな気がする)ということでそれに向けた準備をしたい今日この頃でした。

きょうはこれまで、それでは