実は、というほどのことでもないですけど、私は結構な時間Twitterを眺めていて普段の解析のネタとかをゲットしたりしています。
そんな中で今回「プロレス統計」でエゴサをした結果見つけたのが古城ベビーさんという方の以下のツイート
海外プロレスの新人的な扱いをされてるレスラーで本当の意味での新人って少ないよなぁ Cagematchで調べるとたいてい4年目か5年目の場合が多い
— 古城ベニー (@Furushiro_Benny) October 13, 2019
何とは言わんが某プロレス統計さんにCagematchを使ってキャリア調査してほしいなーって
— 古城ベニー (@Furushiro_Benny) October 13, 2019
(ぜ、全然隠せてねぇ…)
ということはさておき年齢の分布に関しては確かにやったことがなかったんですけど、確かにCagematchで全集計ができるようになった今となればやってみても面白いかもなぁ。
と思ったんですけど各選手のプロフィールの検索はそれはそれでまた改めてプログラム書かないといけなかったんですけどそれは別の話。
詳細にとはいきませんけど調査結果のご報告です。
これまでの国内全集計の結果
集計したデータ
今回はこれまでの国内全集計と同じく、2018年に日本国内で行われた全興行についてCagematchのデータベース上で検索し、そこに出場している全選手のプロフィールを集計しました。
なのでCagematchに掲載されていなかった興行についてや、またCagematchにプロフィールページの存在しない選手については集計されていないのでご注意ください。
レスラー男女比
まず初めに2018年に日本国内の大会に出場した選手は1073名でした。
で、Cagematchにおいて男女の情報がある選手について抜き出してみると上図のようになり、男子選手が797名(74.3%)、女子選手が276名(25.7%)となっていました。
はたしてこれが多いのかどうかは他国や他の年と比較すべきところだとは思うんですが、とりあえず2018年に日本のプロレス界で活動した全選手はこんな感じということで。
年齢分布
そんな1073名の年齢について分布を調べてみたのが上の図。
全体の分布は薄い水色で示していますが。全体の平均年齢は34歳となりましたが、全体では20代半ば、30代前半、40台前後にピークをそれぞれ持ちつつ30代半ばを中心とした分布になっていますね。
義務教育等の関係もあって20代前半以下の選手数は急激に減少する一方、40代後半以降には結構まだ活動中の選手がちょこちょこといる感じですね。
とはいえ好例側を見てみると40代後半と50代半ばできっちりとした段差が現れているのがちょっと気になったりします、その辺を区切りに引退する選手も多いってことですかね。
また参考として男女別の分布もそれぞれオレンジ・緑の枠取りで示していますが、比較的男性の方が高年齢、女性の方が低年齢に分布が偏っており、男子レスラーの平均年齢は36歳(全体+2)、女子レスラーの平均年齢は29歳(全体-5)となっています。
分布自体を見てみると男子に関しては、全体と比較的に他分布ではあるものの、最も多いのが40前後になっており、より高齢の選手が多く偏っているのが見えます。
一方で女子レスラーに関しては最も多いのが20代半ば、そして10代後半から30代前半まで分布しているんですが、30代半ばを区切りにして一気に数が減っているんですよね。かつて全日本女子プロレスは「25歳定年制」を導入してましたけどその名残なのかなんなのか。
団体別平均年齢ランキング
で、今回は各団体において平均年齢を算出し、最年少、最高齢の両方の上位10団体もまとめてみました。
低年齢の方でいえば1位は最近色んな意味で話題のStardomで平均27歳、2位にはUWWRとありますがREINA女子プロレス(28歳)、3位には東京女子プロレス(28歳)(TJP)・・・と女子団体がトップ10を占拠、これに関しては上記の分布を見ても道理ですね。
そして高齢の方でいうと無我が1位で平均44歳という感じ、最近でいうとレジェンド系のプロレスイベントも多いのでそういうのを開催する団体が高くなりがちなのはあるかもしれません(リアルジャパンや東京愚連隊もその類ですし)。
キャリア分布
続いては上述のツイートでも話題になっていたキャリアについて、ということで年齢と同様に分布を取ってみました。
全体の分布では最も多いのはデビュー数年の選手だったわけですけど、そこから徐々に減少していくかと思いきやデビュー10年の部分で1つのピークができているんですよね。
今から10年前というと2000年代も後半、新日本プロレス的には暗黒期と呼ばれている時期でしたけど結構この世代の選手が今多く活躍しているというのはちょっと意外。
で、その内訳を見てみるとこのキャリア10年前後のピークは主に男子レスラーによるもので、キャリア10年未満の選手の人数が一段と少ないのが男子レスラーの現状のようですね。
そういう意味でいうと、世間一般的にプロレスが盛り上がりつつある2010年代は若手があまり出てきていない時代だったかもしれません。
一方の女子選手はデビュー直後の選手数は男子をも上回る人数いるのですが、その後かなりの勢いで人数が減少、そういう意味でいうとデビューは多いもののなかなか長続きしないというのが現状かも知れません。
団体別平均キャリアランキング
平均年齢と同様に平均キャリアでもランキングを集計しましたが、低キャリアでいうと平均年齢でも上位だった東京女子が平均キャリア5.4年で断トツのトップ。
そして他のトップ10も平均年齢と同じく女子団体が独占している様子です。
一方長キャリアの方が平均年齢と同じく無我が平均21.9年で圧倒的だったんですが、そこにJd' Star(JDスター女子プロレス)やLLPWといった女子団体も入っており、女子でもレジェンド興行が行われている証左でしょうか。
所感雑感
というわけでまさかこんなにやるとは思わなかった国内全興行集計解析第4弾でした、いやまぁデータはまた一から集計したんですけども。
とはいえ自分の中からひねり出されたものでないアイデアが元の解析は、解析している方にとっても意外な結果が出てきたりして楽しいんですよね。
そういうわけで何か気になることがあれば気楽にコメントでもTwitterのリプライでも、もしくはエゴサに引っかかるようにエアリプしてください。
まぁ今回のようにエアリプから1か月ちかくかかるなんて言うことも大いにあり得るので気長に気長に
きょうはこれまで、それでは