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プロレス統計式”勝利指数”+過去対戦で予想するG1 CLIMAX28

 さて先日の記事ではG1 CLIMAX 28の参戦選手+αについて各種数値を調べたわけですが、今回は以前BOSJ25でも行ったように各数値を使ってG1の勝敗予想、優勝予想をしようかと思います。

前回のG1の数値まとめはこちら

www.pwanalysis.com

BOSJでの予想はこちら

www.pwanalysis.com

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過去対戦

過去の対戦数については前回の数値まとめですでにまとめてありますがこちらでは過去の勝敗をもとにしてこれまでの戦績の有利・不利・初対戦を各カードごとにまとめておきます。

Aブロック

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Aブロックでは初対戦となるのは13カード
真壁エルガン、真壁ジェイ、真壁ハングマン、真壁EVIL、エルガンハングマン、オカダジェイ、オカダハングマン、ジェイファレ、ジェイEVIL、ジェイみのる、吉橋ハングマン、ファレハングマン、ハングマンみのる
当たり前ですけど初参戦となったジェイ、ハングマンがらみのカードは初対戦尽くしですね。

すでに対戦経験のある組み合わせのみでいうとオカダが5勝越1負越1互角でAブロックでも断トツの戦績、勝ち点風に言えば11点になります。
それに続くのは棚橋エルガンみのるの9点、ということでAブロックについては
本命:オカダ
対抗:棚橋エルガンみのる
という感じですかね。
一方でハングマンは初対戦の顔合わせが多く、だからこその大番狂わせが期待できることから
大穴:ハングマン
という感じに予想しておきます。

Bブロック

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続いてBブロックは初対戦はジュース石井、ジュース飯伏、石井矢野、矢野ZSJ、飯伏タマ、飯伏SANADA、タマZSJ、内藤SANADAの8試合。
Aと比較して過去に対戦経験の多い選手が集まっているわけですけど石井矢野とか参戦歴長いのにやったことなかったんか。

Aと同様に予想をするなら
本命:ケニー(7勝越1負越1互角、15点)
対抗:後藤(5勝越3負越1互角、13点)
大穴:飯伏(初対戦3試合)
って感じでしょうか。

勝利指数

続いてBOSJの時に考案したリーグ戦での勝率をそれまでの1年間の各数値で推測するプロレス統計式”勝利指数”。
基本的には手法は前回と全く同じですがデータとしては過去のG1のデータを用いての推測になります。

集計結果

名前 前回勝率 試合数 シングル数 総合勝率 シングル勝率 平均試合時間 平均試合順
内藤 哲也 80.0 116 7 73.3 57.1 810.1 6.3
ケニー・オメガ 70.0 23 6 65.2 83.3 1181.8 6.7
オカダ・カズチカ 66.7 105 7 30.5 85.7 924.2 7.0
棚橋 弘至 66.7 83 9 59.0 66.7 855.7 5.8
バッドラック・ファレ 66.7 53 3 47.2 66.7 557.8 4.1
EVIL 66.7 88 2 71.6 0.0 825.1 6.4
ザック・セイバーJr. 55.6 24 6 58.3 66.7 966.5 5.8
後藤 洋央紀 55.6 102 4 66.7 100.0 721.0 4.9
飯伏 幸太 55.6 42 4 50.0 25.0 852.8 5.7
石井 智宏 44.4 101 3 66.3 33.3 698.0 4.9
ジュース・ロビンソン 44.4 97 6 56.7 50.0 699.0 4.7
矢野 通 44.4 101 3 75.2 33.3 649.2 4.6
タマ・トンガ 44.4 45 0 44.4 0.0 624.1 4.7
鈴木 みのる 44.4 105 6 39.0 66.7 746.4 5.0
マイケル・エルガン 44.4 75 4 48.0 50.0 711.4 4.7
真壁 刀義 44.4 91 1 41.8 0.0 632.1 4.5
SANADA 44.4 103 5 73.8 60.0 814.1 6.3
YOSHI-HASHI 22.2 112 3 58.9 0.0 715.5 4.9
ジェイ・ホワイト 0.0 37 6 56.8 83.3 818.1 5.4
ハングマン・ペイジ 0.0 28 2 60.7 0.0 683.3 5.0

今回G1CLIMAX 28に参戦する20選手の各データのまとめが上記の通り。
集計したのはそれぞれ
・前回のG1での勝率
・前回のG1以後の試合数
・前回のG1以後のシングル数
・前回のG1以後の総合勝率
・前回のG1以後のシングル勝率
・前回のG1以後の平均試合時間
・前回のG1以後の平均試合順
になっています。

これらの数値を2012~2018年においても集計し、これらの数値とその年のG1の実際の勝率の間の関係を多重回帰分析を用いて解析し、その比例定数を用いて今年の勝率を計算するのが勝利指数になります。

直接勝利指数

名前 勝利指数
ケニー・オメガ 76.33
SANADA 67.76
オカダ・カズチカ 67.72
“キング・オブ・ダークネス”EVIL 66.9
内藤 哲也 66.57
ザック・セイバーJr. 63.63
棚橋 弘至 59.37
ジェイ・ホワイト 58.44
飯伏 幸太 58.14
後藤 洋央紀 55.23
ハングマン・ペイジ 51.1
石井 智宏 51.04
矢野 通 49.47
YOSHI-HASHI 48.06
鈴木 みのる 47.8
マイケル・エルガン 46.7
ジュース・ロビンソン 46.62
タマ・トンガ 45.07
真壁 刀義 41.51
バッドラック・ファレ 41.05

まず初めに直接今年の勝率を計算する直接勝利指数。
この場合ケニーが直接勝利指数76で1位、リーグ戦で6勝3敗、決勝で勝利でこんぐらいの数値になるので結構ありそうな数値ではあります。

数値 係数
試合数 -0.016
シングル -0.0004
総合勝率 0.06
シングル勝率 0.235
試合時間 0.699
試合順 7.81

ちなみに各係数はこのように、試合順・試合時間の係数が大きく、これらの数値が勝利指数に大きく影響するということがわかりますね。
そういう意味だとメインでの起用が多く、平均試合時間も長いケニーが確かに有利か。

差分勝利指数

名前 前年度 勝利指数
ケニー・オメガ 22.31 70.0 92.31
内藤 哲也 5.81 80.0 85.81
“キング・オブ・ダークネス”EVIL 6.41 66.67 73.08
オカダ・カズチカ 5.92 66.67 72.59
棚橋 弘至 4.81 66.67 71.48
ザック・セイバーJr. 12.9 55.56 68.46
バッドラック・ファレ -1.72 66.67 64.95
後藤 洋央紀 6.38 55.56 61.94
飯伏 幸太 5.57 55.56 61.13
SANADA 8.29 44.44 52.73
石井 智宏 0.9 44.44 45.34
矢野 通 0.6 44.44 45.04
マイケル・エルガン 0.0 44.44 44.45
ジュース・ロビンソン -1.57 44.44 42.88
鈴木 みのる -1.67 44.44 42.77
タマ・トンガ -2.3 44.44 42.15
真壁 刀義 -6.13 44.44 38.32
YOSHI-HASHI -3.16 22.22 19.07
ジェイ・ホワイト 8.89 0.0 8.89
ハングマン・ペイジ 1.87 0.0 1.87

続いて前回の大会からの勝率の増加率を計算する差型勝利指数での計算結果、上の表ではそれぞれ前回のリーグ戦での勝率を足した値で降順に並べています。
ここでも伸び率および最終的な予想勝率でケニーが1位、伸び率でいうとザックも2桁の増加率でそれに追随しますが如何せん前回の勝率が足を引っ張るか。

数値 係数
試合数 -0.01
シングル 0.13
総合勝率 0.017
シングル勝率 0.016
試合時間 0.04
試合順 0.624

各係数はこちら、実際には各数値の桁数が違うのであれですけどそれも踏まえると試合時間および試合順の影響がやっぱり大きいんですかね。

比率勝利指数

名前 前年度 勝利指数
ケニー・オメガ 1.4 70.0 97.86
内藤 哲也 1.12 80.0 89.61
オカダ・カズチカ 1.2 66.67 79.8
“キング・オブ・ダークネス”EVIL 1.19 66.67 79.0
棚橋 弘至 1.11 66.67 73.97
ザック・セイバーJr. 1.22 55.56 67.62
飯伏 幸太 1.15 55.56 64.02
バッドラック・ファレ 0.88 66.67 58.64
後藤 洋央紀 1.01 55.56 56.38
SANADA 1.14 44.44 50.56
石井 智宏 1.02 44.44 45.23
鈴木 みのる 1.01 44.44 44.94
マイケル・エルガン 1.0 44.44 44.52
タマ・トンガ 0.99 44.44 43.81
ジュース・ロビンソン 0.98 44.44 43.52
矢野 通 0.98 44.44 43.45
真壁 刀義 0.97 44.44 43.04
YOSHI-HASHI 1.03 22.22 22.95
ジェイ・ホワイト 1.09 0.0 0.0
ハングマン・ペイジ 1.03 0.0 0.0

続いて前回のリーグ戦から何倍になるのかを考える比型、こちらも最終的な予想勝率でソート。
ここでもやっぱりケニーが比及び最終勝率で1位、でもそれに次ぐ伸び率がザックに加えてEVIL持っていうのが興味深い。

数値 係数
試合数 0.0069
シングル 0.01
総合勝率 0.0023
シングル勝率 -0.0008
試合時間 0.0005
試合順

0.013

こちらも係数を見てみるとこんな感じ、単純な比較はできないものの比型のみ試合数に正の相関(試合数が増えると勝率が上がる傾向)があるというのは興味深い。

勝利指数まとめ

というわけで見ての通り直接・差型・比型すべての勝利指数でケニー・オメガ選手が一位でした。
全体の傾向として「試合数はあまり影響が大きくなく」「試合時間が長く」「試合順が大きい」ほど勝利指数が大きくなる傾向が見受けられるのでそりゃケニーが強いか。

2位以下を見ると
直接:SANADA-オカダ-EVIL
差型:内藤-EVIL-オカダ
比型:内藤-オカダ-EVIL
という感じに。
内藤オカダはまぁ筆頭の候補ではあるんでしょうけどそこにSANADAやEVILが食い込んできてるのは面白いですかね。

 

 

所感雑感

というわけでプロレス統計式”勝利指数”などでした。
ちなみにカクトウログさんのほうで両ブロックの応援する選手のアンケートを行っていますが現状はAブロックが棚橋、Bブロックが飯伏になってますね。
棚橋は各勝利指数的に7位-5位-5位、飯伏は9位-9位-7位って感じで数値的にはあんまりふるってない感じ。

それはさておきG1 CLIMAX28はケニー・オメガの外国人IWGP王者として初のG1制覇と予想しておきます。
とはいえ前回のBOSJ25の時の結果も結構散々でしたからねぇ、果たして今回は的中なるか?!

参考:カクトウログさんのアンケート記事

kakutolog.info

 

きょうはこれまで、それでは


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