プロレス統計

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各種数値で見るG1 CLIMAX 28

先日の後楽園3連戦において、参戦選手・ブロック分け・主要対戦カードと今年のG1 CLIMAXに関する情報が一挙に解禁されましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか。
これでほぼほぼ出そろったから情報まとめるか~と思ってたら「主要対戦カードで紹介されたのがメインとは限らないんじゃ?」というツイートを見かけたり「一体G1Cブロックエントリー選手は誰だ?」なんていうツイートもあったりで同じシリーズでも楽しみ方は十人十色すなぁ、となる日々です。

とはいえプロレス統計的にはとりあえずこれまでのところ出そろったデータについて一旦まとめです。

 

 身長/体重/年齢/キャリア/タイトル数

まず初めに身長体重などのデータですが、これに先駆けて新日本プロレス公式サイトの選手プロフィールの集計をしたんですが
獲得タイトル数などについては結構穴があったりしたのでそこは手動で補正しております。

名前 身長 体重 年齢 キャリア タイトル数
棚橋 弘至 181 101 41 18 11
真壁 刀義 181 110 45 21 11
マイケル・エルガン 180 111 31 14 13
オカダ・カズチカ 191 107 30 13 4
ジェイ・ホワイト 186 100 25 5 1
YOSHI-HASHI 180 102 36 9 0
バッドラック・ファレ 193 156 36 8 3
ハングマン・ペイジ 182 97 26 10 4
EVIL 178 106 31 7 5
鈴木 みのる 178 102 50 29 13

 Aブロックの各データはこんな感じ、知ってはいましたけどAブロック参戦者の中ではYOSHI-HASHIのみ対還暦なし。
また年齢としてはジェイに並ぶ最年少のハングマンですけどキャリアは10年と結構長いんですね。
そしてキャリア10年未満が10人中4人いる一方で、みのるや棚橋、真壁といったキャリア20年近くのベテランがいるあたり、ベテランと若手で2極化している感じ。

名前 身長 体重 年齢 キャリア タイトル数
ジュース・ロビンソン 191 100 29 10 1
後藤 洋央紀 182 103 38 14 10
石井 智宏 170 100 42 21 9
矢野 通 186 115 40 16 7
ケニー・オメガ 183 92 34 18 24
飯伏 幸太 181 93 36 13 11
タマ・トンガ 183 95 35 10 6
内藤 哲也 180 102 35 12 7
SANADA 182 100 30 11 8
ザック・セイバーJr. 183 85 30 14 18

続いてBブロックの各数値、こちらは全員タイトル歴あり、全員キャリア10年越えと中堅以上、働き盛りががそろったって感じですね。

ブロック 身長 体重 年齢 キャリア タイトル数
A 183.0 109.2 35.1 13.4 6.5
B 182.1 98.5 34.9 13.9 10.1

各ブロックの平均値は上記の通り。
体格としては身長・体重共にAブロックが上(といってもファレが大分平均を引きあげてる気がしますが)、年齢はAが上な一方で、キャリアはBの方が長くタイトル数はBブロックのほうが上という結果に。
まぁ身長・年齢・キャリアについては誤差みたいなものだとしてもタイトル数の違いは結構大きい感じですね、とはいえケニーとザックがめちゃめちゃ引き上げてるんですがこれも。

平均世代・年齢推移

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G1およびBOSJの世代平均・平均年齢推移

上で各ブロックの平均年齢も出したのでお次は初開催からそれ以降の平均年齢および年代の推移をBOSJと一緒に。
今年のG1は永田さんの卒業、コジの負傷欠場の影響とそれに代わってジェイとハングマンという若手が参入したことで平均年齢を1歳近く下げることに。
一方でBOSJは昨年から2歳近く平均年齢が下がっているので平均年齢差は2歳→2.5歳と拡大。

平均年齢 2017 2018
G1 36.89 35.63
BOSJ 34.96 32.96

外国人率

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続いてちょっと気になっていた外国人選手率。
去年比でも日本人選手が2人抜け、外国人選手が2人増えたため、少なくともここ数年では最多の8人が外国人選手に
それに伴って外国人率も40%の大台に乗り、ここ7年では初めて同年開催のBOSJの外国人率を上回る結果に。

つい先日の大阪城ホール大会においては「ほとんどの王者が外国人王者に」と話題になりましたが、それG1にも国際化・海外戦略の波が着実にやってきている感じではありますね。
というか2016年以降は右肩上がりなんだなこれ。

過去試合

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続いて各ブロックの各対戦における過去戦歴のまとめ、これ手動だからすっげぇ疲れたゾ…
それはさておき、まとめた表が上の画像のごとく。
Aブロックは全45試合中32試合が過去戦歴あり13試合が初対戦
過去戦数は合計で125試合、特に棚橋対真壁だけで36試合もやってるんですよね、これも二人のキャリアを物語るか。

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一方Bブロックは37試合が過去戦歴あり8試合が初対戦
過去戦数は合計で102試合で、一番多いのは後藤対石井の組み合わせで12試合、たぶん本隊対CHAOSの構図がほとんどかな。

こうしてみるとジェイにハングマンという新顔のおかげでAブロックのほうが初対戦が多い一方で、過去に対戦経験が多い相手も多いというのが面白いですね。

 

メインセミ数主要カード数

先日のVTRで発表されたメインセミ数、かと思いきや本当にメインとセミだったかわからなかったのでVTRで発表された主要カード1(メイン?)と2(セミ?)の数のまとめです。

A メイン セミ その他
棚橋 2 4 3
真壁 1 3 5
エルガン 1 1 7
オカダ 8   1
ジェイ 2 1 6
吉橋 1   8
ファレ   1 8
ハングマン 1   8
EVIL 1 5 3
みのる 1 3 5

 Aブロックはメイン(主要カード1)数ではぶっちぎりでオカダさんが多いですね、唯一メインでもセミでもないのは札幌でのファレ戦だけという。
これに関しちゃオカダさんが主役、というよりも「オカダさん以外にメイン(仮)を締められる選手がいない」ってことなんじゃ疑惑もあったり。
少し前ならオカダと棚橋で半々なところなんでしょうけど、今回棚橋のメインは上記の札幌と最終戦の武道館の2回のみ。
ある意味でベテランと若手に二極化しているAブロックの弊害って感じですかね。

B メイン セミ その他
ジュース   1 8
後藤 3   6
石井 3 1 5
矢野   1 8
ケニー 4 5 0
飯伏 4 2 3
タマ   1 8
内藤 2 3 4
SANADA 2 1 6
ZSJ   3 6

 一方Bブロックはケニー飯伏がメインが4つ、後藤石井が3つ、内藤SANADAが2つとなんとなく分担ができている形に、そういう意味ではAとの比較では群雄割拠っていう感じですかね。
とはいえこの中ではケニーはメイン・セミ以外の登場が無いという辺りで別格さをみせてますね
一方でAではファレのみメイン登場が無いのに対し、Bではジュース、矢野、タマ、ザックの4人がメイン登場なしという結果に。
ザックは両国メインも務めたのになぁ(セミはそこそこあるけど)

Cagematch評価

続いて上記過去対戦数を調べる際に毎回大変お世話になっている、ドイツのプロレスデータベースサイト、Cagematchにおける各選手の評価。
実際Cagematchは非常に便利なので何か調べごとをするときは重宝しますよ。
Cagematchでは各選手のキャリアや過去の試合結果以外にも、ユーザーに選手及び試合の10点満点評価ができるのでそちらの2018年の数値を引っ張ってきています。
勿論この数値は海外のファンが主になって投票したものであり、日本のファンの評価と乖離がある可能性はあるのですが、この「海外ファンからの評価」というのが結構肝で今回は何となく両ブロック合わせて平均点が大きい順に並べてみました。

名前 Cagematch
オカダ 9.85
飯伏 9.84
棚橋 9.81
石井 9.78
ケニー 9.77
内藤 9.71
みのる 9.49
SANADA 8.93
ZSJ 8.82
後藤 8.54
EVIL 8.29
ジェイ 8.13
真壁 8
ハングマン 7.78
ジュース 7.57
エルガン 7.48
矢野 7.33
タマ 7.14
ファレ 6.38
吉橋 6.28


こうしてみると9.5オーバーはオカダ、飯伏、棚橋、石井、ケニー、内藤の6人、
9オーバーのみのるを加えてこの7人が今G1でのトップ7と言っても過言ではないでしょうね。
この7人に続いて、8点台のSANADA、ザック、後藤、EVIL、ジェイ、真壁
7点台のハングマン、ジュース、エルガン、矢野、タマと続いて
ファレと吉橋は6点台という感じ。

上記の通りG1の面子的にも新日本が海外向け戦略を進めているのが明らかな中で、こういった海外からの評価って結構重要視されてるんじゃ?と思ったんですよね。
で、意地悪な調べものではありますが、今回のエントリー選手発表時に名前が出ていた何人かの選手の各数値を調べてみると以下の通り。

タイチ 7.14
裕二郎 6.38
ヘナーレ 6.5

結果としては裕二郎およびヘナーレは6点台だったもののタイチは7点台と下から3番目には入る数値。
とはいえ、今回の新規参戦の二枠を争ったジェイ(8.13)とハングマン(7.78)と比較すると低い数値なので「ジェイ、ハングマン、タイチの三人で枠を争った結果タイチが落選した」という見方もできますね。

とはいえ「数値的にはエントリーしてるファレや吉橋よりも上じゃないか!」という意見もあるとは思いますし、実際数値的に上なら入れ替えて出した方が良くない?とも思う部分はあるんですよね。
しかし、ここ数年の傾向でいうと「それまで参戦していた選手が参加しなくなる」ケースは退団(AJや中邑など)、怪我による欠場(コジ、本間、柴田など)、もしくは卒業(永田さん天山など)ぐらいで一応例外的に裕二郎もG1メンバーから外れてはいますがたしか結構コンディション面で苦戦してたんじゃなかったっけか。
こういう傾向を見るに「基本的に一度G1に選ばれた選手は上記のようなよっぽどのことがない限り継続参戦する」という縛りがある感じはありますね。

とはいえ、現実に吉橋はテーピングが絶えない状況が続いてますし、真壁も年齢やコンディションは厳しいあたり来年はどうなるかわからない感じはあるので、
「そのような欠員が出た場合」に、「候補となる選手の中で評価が上位であれば」現在出場していない選手にも可能性は・・・という感じですかね。

 

所感雑感

ということでとりあえず思いついた各種数値についてまとめでした。
簡単にまとめてしまえば全体としてはやはり海外戦略に向けた外国人選手の増加が見られたのと、Aはベテランと若手の2極化Bは働き盛りブロックという色分けがなされているって感じですかね。
というとなんとなく「果たしてそれっていいことか?」という感じもしますが、全体としての更なる若返りがなされた面もあるのでそういう意味では良い傾向なんですかね?
それはさておき次回はこれらの数値を使っての各種予想の予定です。

きょうはこれまで、それでは


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