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新日本プロレスCOVID-19対策ポリシー変化点について

気付けば年の瀬も迫ってきた昨今ですが、個人としてもブロガーとしても思い返されるのはCOVIDのてんやわんやの事ばかりという感じがします。
とんでもない有様になったのは確かですがそれでも人間って何とか生活していくんだなぁとその適応力?にも驚くことになった一念な気もしていますが、
そんな年末に新日本プロレスは興行における新型コロナウイルス感染症対策ポリシーの第2版を公開しました。

www.njpw.co.jp

まぁ大々的にアピールすることでもないんですが、やっぱりドームを前にして?とかとも考えたんですが第1版のリリースが有観客興行再開直前の6月9日で第2版公開が先日12月9日、ちょうど半年を機にアップデートしたということのようです。

上記ページにもあるように刻一刻と情勢が変わることからこのポリシーも第1、第2でそこそこ変わっていることが呼んでみてわかったので簡単に紹介しようかと思います。

参照:興行における新型コロナウイルス感染症対策ポリシー

第1版 2020.6.9制定
第2版 2020.12.9改訂

 

第2版で無くなった内容

「2.興行実施の考え方」の項目の末尾に第1版では

また、興行を行う場合には緊急事態宣言対象エリア分類に応じて
以下の対応を行うこととする。
(1) 特定警戒都道府県
・ 原則として一般の観客を入れた興行は行わない
(2) 特定警戒都道府県以外の都道府県
・ 興行を行う場合には、後述の対策を講じることとする  

(第1版より引用)

 と一部地域では有観客興行を行わないことにする旨がありましたがこの部分は削除されています。
この特定警戒都道府県というのは緊急事態宣言が発令された今年5月に特に感染者が多くなっていた東京や北海道などの事を指しており、この指定がある場合には有観客興行を行わないとしていてものです。
ですがこの緊急事態宣言自体は5月25日に解除され、それに伴い宣言で~~都道府県とされていた地域もすべて外されました。
その後感染者数自体は増えたり減ったり、というか最近は4,5月以上になりつつあるんですが政府とかでも緊急事態宣言を出さない方向性っぽく一向に特定警戒都道府県が新たに制定される様子がないために削除になったかと。
(もし出た場合には改めてv2.1で再記載されることになりそうではありますがはたして)

第2版で追加・変更になった内容

この追加部分が地味に多いという

3.選手の健康管理について

この項の内、「(1)選手自らの予防」では「会食の機会やその参加人数を最小限とするなど」という文言が追加されています。
これは昨今会食などでのクラスター発生があり問題視されていることから追加された感じですね。

またこの項では新たに「(3)その他」の節が追加され、「選手、スタッフの定期的な PCR 検査等の実施により大会を通じた感染拡大を防止する 」ことが追加されています。
この辺は再開初期から定期的に抗体・抗原検査を行っているとのことが伝えられてはいたんですが第1版に記載がなかったのがむしろ以外という感じも。
とはいえ当時は検査数がまだまだ少なかったことからポリシーで義務化する余裕が医療側になかったのが、この半年の間に大分拡充されたという証拠ですかね。

4.興行における感染防止対策について

まず初めに「(1) 選手・スタッフ・マスコミ等関係者に関する対応 」の節では「③来場に際して」の所で「・ (スマートフォン持参の場合)接触確認アプリ/COCOA もしくは各地域または施設運営者等により提供される通知サービスの利用 」とCOCOAに関する記述が追加(これは(3)観客に関する対応も同様に追加されている)。
COCOAは6月19日に所版がリリースされているので第1版のリリースには間に合っていなかったので今回追加になったという感じですかね。

続いて「(2)会場に関する対応」では、割と今後の興行に重要な変更点として「⑤観客席に関する対応」に変更があり、
第1版では「満員時の観客数が会場キャパシティの概ね半分以下となるように座席をアサインする 」とキャパシティ制限に関する要件が盛り込まれていたのに対し、
第2版では「飛沫感染の抑止に配慮して座席をアサインする 」とのみ書いてあります(「感覚を通常より広くする」という文言は共通していますが)
つまりはキャパシティ制限撤廃を見越したポリシーにしているんですが、これは11月中にキャパシティの緩和に関する機運が野球などで高まり通常の50%以上のキャパシティでの観戦実験を実際に行ったりしていたんですよね*1
とはいえその後冬の到来に伴って感染者数も増えたことからキャパ制限撤廃は棚上げ、どころか来年2月末まで据え置きになったので*2、新日本プロレスでもこの文言の効果が発揮されるのはしばらく先ですね。

また「(3)観客に関する対応」への追記が最も多かった感じがします。
まず「①来場前の協力依頼内容」として「 チケット購入代表者の連絡先を、保健所等の公的機関への提供を行うことに同意頂けない場合、また有事の際には購入代表者から同行者ヘ連絡を行うことに協力いただけない場合 」という項目が丸々追加、こういう場合は来場できないってやつです。
連絡先自体はチケットの半券裏に記入すること(電子チケットの場合は大体の書類を提出すること)自体は第1版からあるんですが、その情報を保健所に渡さないといけない場合があるため、こういうのが増えたんでしょう。
というのも実際にクラスターが発生した場合に誰が濃厚接触者に当たるのか、その濃厚接触者らにどこで検査をしてもらうのか、などの諸々の手続きは保健所がやるらしく、そのため4・5月はかなり保健所は慌ただしかったなんて言う話がありましたね(また、保健所が結構有効に働いたため感染拡大を防げた面もあったとかなんとか)
そういうわけで、事前にスクリーニングはしているけれども「もしも」の場合に被害を広げない、影響を正確に検証するために必要な措置という感じでしょう。

そして最後「④退場時・退場後の依頼内容」にはそもそも「退場後の~」だったのが「退場時」も追加されており、
「 規制退場が実施される際にはその指示に従うこと 」
「 選手に対する故意の接近、接触、声がけ、写真撮影等を行わないこと」 
「 交通機関の利用や周辺飲食店利用の際にも極力密集を避けること」
の3つが追加されています。
この辺は会場で毎度のような注意喚起していたところではありますが、改めてポリシーにも載せたということでしょう。
まぁ2番目に関してはちょくちょく選手から苦言もあったりしたので一層強く戒めたいところでしょう。
3つ目に関してはまぁ「帰宅するまでが遠足」とも言いますし、こういったシチュエーションでクラスターになっても影響は興行にも及ぶでしょうし、注意したいところでしょうね。

 

所感雑感

ということで簡単にですが、新日本のポリシーの変更点についてでした。
6月時点では見ている側としても「会場で見れるだけでありがたい」という感じもあったんですけど半年もすれば、声を出さないことにも慣れつつ当たり前になって注意が緩んできがちな時期でもあります。
そんな時期に感染傾向が悪化した上に年間最大ビッグマッチが控えているのでこのポリシーを一度目をかっぽじって読んで挑むようにしたいとこですね。

きょうはこれまで、それでは