プロレス統計

「プロレスの数字とプロレスする」をテーマにプロレスに関連する数字を調べ、まとめ、考えるブログです。

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SimilarWebで見る各プロレス関連WebサイトのPV推移

本来の大型連休が近づくにつれて、例年とは反比例するかのように「Stay Home」の声が高まっている昨今ですが、皆さんは何してHomeにStayする予定でしょうか。
こういう自粛生活が長引いてくると、家を出なくても娯楽にアクセスでき、買い物もできるネットは生活インフラの一種だなぁという感覚が深まる一方です。

それはおそらく事業者側でも同様で、プロレス業界でいうと各種サブスクリプションやネット通販に力を入れている団体も多々見られます。
とはいえメインコンテンツである試合が行えない現状ではどこまでそれも有効活用できているか気になるところ。
ということで今回はいくつかの団体のWebサイトについてPV数の推移を調べてみました。
結果としては多くの団体が苦戦する中で逆に好転を見せる団体もあったのでご報告です。

 

集計したもの

自身の管理しているサイトであればGoogle AnalyticsなどでPV数の集計は可能ですが、それ以外のページでは不可能。
ということで今回はSimilarWebというWebサービスを使用しました。
こちらはそのサイト全体の大まかなPV数を調べることができるモノになっています。
とはいえ「大まかな」数値のためにGoogle Analyticsなどで算出されたPV数と比較して過大に見積もってしまうという話もあるのであくまで参考程度にすべきですかね。

また今回は有料版でなく無料版を用いて2020年1月から3月までの各月のPV数を3団体6ページについて調べてみました。
調べた団体は新日本プロレス、スターダム、プロレスリングノアになります。
本来はDDTや全日本なども調べたかったんですがSimilarWebが使用できなかったので泣く泣く断念しています。

新日本プロレス

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新日本プロレスで調べたのは3つのWebサイト、公式サイト(njpw.co.jp)、新日本プロレスワールド(njpwworld.co.jp)、闘魂SHOP(shop.njpw.co.jp)。
各サイトの各月のPV数について100万PV(Million)を単位に示したのが上の3つの棒グラフになります。
いずれのサイトについても1月から3月にかけてサイトのPV数は減少、特に本格的に興行がストップした3月は2月と比較して大きく減少しているのが見て取れます。
特に公式サイトは50%近い減少をみせ、新日本プロレスワールド・闘魂ショップも40%近く減少を見せています。

スターダム

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続いてスターダムでは公式サイト(wwr_stardom)とスターダムワールド(stardom-world.com)の二つを調査。
同様に棒グラフで示していますが先ほどとは違い縦軸のスケールが0~0.5Mに変わっているのでご注意ください。
スターダムでも同様に1→3月にかけてPV数が減少していますが、新日本と比較すると2→3月にかけての減少割合は小さいようにも見受けられます。
おそらくスターダムの場合他団体に先んじて2月20日から興行を中止していたこともあり急減ではなかったかと。
とはいえ公式サイトでもスターダムワールドでも約40%のPV数の減少が確認されています。

プロレスリングノア

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そして最後にプロレスリングノア、3月からはDDTユニバースでの興行配信もスタートしていたのでそちらも調べたかったのですがSimilarWebで集計ができず断念し、公式サイト(noah.co.jp)のみを集計、こちらのスケールはスターダムのものと共通になっています。
驚くべきことにノアの場合は2月から3月にかけてアクセス数が逆に増加しているんですよね(2→3月は+10%の増加)。
3月というと29日の無観客後楽園大会があった月でもあり、そこで行われた試合の内容もあって話題を集めたという部分はあるかもしれません。

ノアに関しては現在も定期的に無観客試合を行っている団体な辺り3月以降、4月の推移も気になるところです(まぁただでさえ不足してる防護服使っての中継はこのご時世に同かと思いますが)

6サイトの変化まとめ

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これまで紹介した6サイトのPV数について1月分を1.0と置いた場合のその後の変化を見てみたものがこちら。
いずれにしろ1月から減少を見せているんですが、最も大きく減少したのが新日本プロレスの公式サイト、逆に最も減少幅が少なくなったのはプロレスリングノアの公式サイトということになるようです。
大きな違いはやはり興行の有無という感じもあります。

参考:ABEMAのPV推移

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同じ国内を拠点としたサービスであり、所謂巣ごもり需要を掴んで有料会員も増えた*1というABEMA(旧Abema.tv)も同様に調べてみると、上図のように3月は3500万PVを獲得、1月比でも+10%のPV数を得ており、確かにこういったネット配信サービスへの需要の高まりを感じるところではあります。
まぁきちんとした比較をするなら昨年同月のPVも調べるべきなんですがSimilarWebでは直近半年のデータしか見れないので断念。

新日本プロレスワールドやスターダムワールドといったサブスクリプションサイトも同様に伸ばすことができれば良いんですが、なかなか難しいのが現状のようです。

 

所感雑感

というわけでSimilarWebを使ってみた集計でした。
本来幅広く使えるアプリなので色んなページでやってみたいところなんですけど何故だか知らんけどうまくいかないページがあるので不思議・・・まぁちょっと色々調べてデータが増えたらまたやってみたいと思います。
まぁやっぱり全国(というか世界)的に外出が奨励されていない時期だけにネットを使った戦略っていうのはいつも以上に重要な気もする一方で、「ライブ」であることに重きが置かれるプロレスをはじめとしてエンタメ業界は単なるコンテンツ開放だけじゃ十分ではないという部分があるのは確かかもしれません。

こと新日本に関して言えば過去試合にリモート実況をして配信する取り組みなんかも始めるようで*2、疑似的とはいえやっぱり「不特定多数をタイミングを同じくして何かを鑑賞する」という経験に需要があるんだなぁと思ったり。
というかそれを既にファンレベルではやってる人がいたりする*3のは慧眼だなぁと思ったりする日々です。
個人的にこういう視聴会的催しは傍から見てて楽しそうなので新日本でもスターダムでも、勿論DDTや全日本でもやってほしいなぁと思ったりするところです。

きょうはこれまで、それでは