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「何かが起こる」で振り返るイッテンゴ【2020年版】

新日本プロレスにおいて1.4東京ドーム大会、通称「イッテンヨン」は新年最初の興行であると同時に前年の因縁が決着する集大成でもあります。
またその性質もあって例年その翌日に開催されるNEW YEAR DASH、通称「イッテンゴ」は新年の新たな因縁がスタートすることが多く、そんなこともあってファンの中には「イッテンゴは何かが起こる」という都市伝説じみた噂があったりします。

2020年はNEW YEAR DASH自体は1.6に開催だったんですがこの年もイッテンゴには大事件が起きていますし、やはり「何かが起こるイッテンゴ」は健在かなぁと思ったりしました。

ということで今回はWRESTLE KINGDOM明けのNEW YEAR DASH、イッテンゴが開始された2014年から2020年までのイッテンゴについて振り返っていきたいと思います。

【この記事は昨年初めに投稿した何かが起きた?で振り返るNEW YEAR DASHのリメイクです】

 

2014年 エル・デスペラード、デビュー戦

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新日本プロレス公式サイトより引用

イッテンゴことNEW YEAR DASHの最初の開催となったのは2014年のこと。
それまでは1.4東京ドームからCMLLとのコラボ興行ファンタスティカマニアまでの間は興行がないオフの期間になっていたので、個人的には「ドームの翌日に試合やって動員とか選手のコンディションとか大丈夫か?」なんてことを考えていた記憶があります。
それがいまや毎年恒例どころか1年でも有数のチケット争奪戦が起きる人気興行になるんだからわからないもんですね。
WRESTLE KINGDOMを「新日本版WRESTLEMANIA」に例えるきらいもあるのでこのNEW YEAR DASHも「新日本版MANIA明けのRAW」に例えられたりもしますが。

初めての試みということもあって対戦カードも試行錯誤という感じ、でしたが一つサプライズらしいサプライズを上げるとするとエル・デスペラードのデビュー戦が開催されました(田口監督の復帰挨拶なんかもありましたけど)。
今や鈴木軍ジュニアをけん引する荒々しいトップルード(≒ヒール)のデスペですけど、当時は真っ白いコスチュームのテクニコ(≒べビーフェイス)風だったのは今から思うと違和感しかねぇなとか。
しかし今でもこのデビュー戦で見せたギターラ・デ・アンヘルの垂直落下っぷりは凄かったと思い出したりします。

2015年 永田さんの挑戦表明

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新日本プロレス公式サイトより引用

翌2015年も開催されたイッテンゴ、ここでは前日1.4の第0試合で行われた第1回ニュージャパンランボーに優勝した永田さんがその実績を引っ提げて、中邑のICに挑戦表明をしました。
たしか1.4を前にして永田さんはついにドームの本戦から外れ、第0試合出場になったことを嘆くようなコメントを出していたんですけど、そこからの久々のタイトル挑戦はまさに「逆転の永田裕志」と言っても過言ではないでしょう。
最初に述べた「新年の新たな因縁の始まり」という意味だとこの永田さんの挑戦表明の盛り上がりがあったからこそ、この年以降も「イッテンゴには何かが起こる」という印象が強くなったのかなぁと思いますね。

2016年 theELITEの誕生

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新日本プロレス公式サイトより引用

2016年のイッテンゴはより一層の”事件”感を強めるような大サプライズがあった年でもあります。
この日の第6試合、AJスタイルズとのタッグで中邑と対戦した前日までIWGPジュニアヘビー級王者だったケニー・オメガがなんと中邑から直接のピンフォール奪取、それだけで十分なインパクトがあったんですがその後勢いのままパートナーだったAJをも襲撃、そこに旧友であるヤングバックスや他のBULLET CLUBのメンバーも加わり、結果的にBULLET CLUBからAJスタイルズが追放される形に。
当時BULLET CLUBのリーダーとはいえ棚橋中邑オカダに並ぶ人気だったAJを蹴落としての造反劇は、その後のWWEへの選手の大量移籍の始まりになった感もあって衝撃でしたね・・・。
これ以降ケニーはBULLET CLUBの新リーダーとなり、その中でもヤングバックスとはtheELITEというユニット内ユニットを結成することになり、昨年アメリカで誕生した新団体All Elite Wrestling(AEW)の起こりになったという意味でも重要な一日ですね。

2017年 鈴木軍襲来

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新日本プロレス公式サイトより引用

2017年も前年と同じく新日本の闘いの主軸となっているユニット抗争の構造が大きく変わることに、
2015,2016年とプロレスリング・ノアへ参戦していた鈴木軍の一団が登場し、セミの試合後のオカダらを襲撃しリング上でアジテーションを行い、新日本への復帰を宣言。
鈴木軍はこの前年末にノアでのベルトをすべて失い、その後千葉ブルーフィールドで行ったTAKAタイチ興行*1において次の場所をほのめかしこそしていたんですが、その場所が古巣である新日本だった、と。
この「大会のメインにユニット全員で大挙して乱入して宣戦布告する」ってのは鈴木軍が2015年1月10日にノアに登場した際と同じなので、今思えばセルフオマージュだったのかなぁと思ったり。

2018年 ジェリコ襲撃

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新日本プロレス公式サイトより引用

2018年はそれこそサプライズに次ぐサプライズで、ケニーが凱旋帰国したジェイを勧誘したかと思えば返り討ちにされ・・・なんてシーンもありました。
しかし何といっても度肝抜かれたのはメイン終了後のジェリコの襲撃でしょうね。
前日の1.4ではケニーとの対戦を終え既にアメリカにトンボ帰りしていたかと思っていたところでの再襲撃に後楽園も蜂の巣をつついたような騒ぎになったのを覚えています。
しかしよく考えればこの時も内藤さんは「メイン終了後のdeJaponコールを妨害」されてるんだなぁ…内藤さんと抗争する上でdeJaponコール妨害はド定番らしい。
しかしこの抗争がまさか翌年の1.4まで続くとは思いもしなかったですわ。

2019年 吉橋復帰

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新日本プロレス公式サイトより引用

・・・ノーサプライズだ!

2020年 KENTAの乱

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度肝を抜く乱入劇だった (2020.1.5)

(新日本プロレス公式サイトより引用)

2020年は例年と異なりドーム大会が1.4&1.5の二連戦となり、NEW YEAR DASHは1.6にずれ込みました。
しかし「何かが起こる」という意味では今年もまた1.5がそのジンクスを継承したのは間違いなさそうです。
大会途中IWGP US王座戦後に鈴木みのるが乱入、というか堂々と入場してきて挑戦表明&乱闘したりもありましたけど、なんといってもメイン終了後2年ぶり2度目の「1.5でのdeJaponコールの妨害」をKENTAが実行
これが2年前の後楽園だったらまだあれでしたけど、色々積み上げてきて集大成(と現時点では思われる)場所でのコールだったんでその時の衝撃と反響と言ったら・・・
今年のドームのキャッチフレーズは「人生変えるイッテンヨン」「伝説作るイッテンゴ」でしたけど、この襲撃一発で両方達成しちゃった感もあるのがすごい、無論「人生変える」も「伝説作る」も良い意味と悪い意味がありますが。

 

所感雑感

というわけで「何かが起こる」イッテンゴの振り返りでした。
こうして振り返ってみるとファンが何かしらのサプライズを殊更に期待するようになったのは2016年の衝撃を踏まえて2017年以降かなぁという感じはします。
例年でいうとこれに加えて、契約更改の結果もあっていろんな選手が退団したりする季節になってハラハラするんですけど、現状では中西選手の現役引退のみが発表、もちろんシュン・・・となる発表ですけど少なくとも2016年や2019年の時のようなことは現状起きてはいないですね。
まぁ油断は大敵ではありますが。今後も「良い意味・方向性で」サプライズがあると良いなぁと軽い期待はしています。

きょうはこれまで、それでは