さてついに開幕したWednesday Night War、アメリカの現地時間10月2日19:00からUSAネットワークではWWEの第3のブランド・NXTのテレビ放送が、TNTネットワークでは数年来の「WWEの対抗馬」とも期待を受ける新団体AEWのテレビ番組・Dynamiteがスタートしました。
ピッタリ同じ時間にライバル団体の番組が、という構図もあってかつてWWEとWCWの間で行われた視聴率戦争、Monday Night WarsになぞらえてWednesday~と呼ばれているみたいですね。
NXTは二日後にWWE Networkで、AEWDynamiteは少なくとも今回はFITE TVでも配信されたようでいずれも日本でも見ることができるっていうのは当時を知るファンにとったら隔世の感があるんじゃないでしょうか。
いずれにしてもアメリカプロレス業界の歴史の1ページなり得るこの視聴率戦争を弊ブログでも追いかけていく予定なのですが、今回はこの視聴率戦争の第1戦をTwitterの各種数値で比較していきたいと思います。
多分この記事が出るころには番組の視聴者数も出てるんでしょうけど、ここではTwitterでの数値のみを取り扱います。
集計したもの
以前NXTの第1回放送を集計したときに調べたようにNXTのテレビ放送ではいくつかのハッシュタグが用いられていましたが、第2回放送ではいくつか集計したものの最もツイート数が多かったのが#NXTonUSAだったのでそちらの集計結果を用いています。
また、AEWも同様にいくつかのハッシュタグがあると思いますが、公式アカウントが用いていたのが#AEWDynamiteを用いてツイートしていたので今回はそちらを用いて集計しています(#AEWも別途集計しますが)。
数値比較
上記のハッシュタグで丸1日検索した結果のツイート数(nonRT)、リツイート数(RT)、ユーザー数(user)の比較がこちら。
いずれの数値もAEWの初回放送が数倍近く多い結果に。
両番組とも全く同じ時間帯ではあったんですが、
・USAネットワークとTNTネットワークという局の違い(ケーブルテレビなので視聴者数が違う可能性がある)
・二回目の放送であるNXTと初回放送のAEWの違い
・あくまで第3のブランドであるNXTとAEW唯一の番組であるDynamiteの違い
とかもあったかもしれません。
果たして実際の視聴者数でも同様の結果になるのかは気になるところなのでその内調べて紹介したいところです。
ツイート推移
続いて毎分ごとのツイート数値の推移をプロットしたもの図示したものがこちら。
赤色が#AEWDynamiteのツイート数推移、青色が#NXTonUSAのツイート推移になっています。
上記の合計値で示したようにかなり数値に差があったので番組中常にAEWに関するツイート数の方が多かったという感じですね。
NXTにおいては二つのピークが現れていますが、
前者が元NXT王者であるフィン・ベイラーのNXT復帰のサプライズの瞬間(188 Tw/min)、
後者は同じく元NXT王者で欠場中だったトマソ・チャンパの復帰の瞬間(122Tw/min)でした。
試合に限らずNXTファンを喜ばせるようなサプライズを番組の最初と最後に仕掛けていったことによってツイートも増えたような感じですかね。
一方のAEWの方では番組が始まった直後に大きく盛り上がっているのもありますが、後半でも鋭いピークが3つあり、
1つ目は里歩選手がAEWWomensTitleの決定戦に勝利し、初代王者になった瞬間、
2つ目はメインイベント中にジョン・モクスリーが乱入しケニー・オメガを襲撃したシーン、
3つ目は元WWEスーパースターであり、現在MMAでも活動中のジャック・スワガー(AEWの公式だとJake Hager、ジェイク・ハガー?表記だった)が登場したシーンでした。
AEWの方は最後の2試合で大きなサプライズをもってきて第1回放送を締めくくった感じですかね、乱入に次ぐ乱入なあたり賛否両論?または話題を生むサプライズを狙った感じか。
上の図のままだとNXTの方が見えづらいのでそれぞれ違うスケールで示したものも紹介。
こうしてみるとNXTはAEWの第1試合が終わったタイミングでフィン・ベイラーを登場させ、AEWの中継が終わった後にトマソ・チャンパを登場させており、ツイート数でこそかなわなかったものの、観客の集中がAEWから途切れる瞬間を狙ったようにサプライズを持ってきた感じもありますね。
本当かどうかは疑わしいですけど本当なら恐ろしいなWWE・NXT…
ユーザー重複度
集計したNXTとAEWの番組についてユーザー情報からそのユーザーの重複度を調べてみたのがこのベン図。
赤い領域がNXTでのみつぶやいたユーザー数、緑がAEWでのみつぶやいたユーザー数、黄色が両方でつぶやいたユーザー数になっています。
ユーザーの規模は前述したようにAEWが数倍大きいのですが、注目すべきはその重複度、
重複ユーザー数はNXTのユーザーの65%にも及びますが、一方でAEWのユーザーにとっては約10%の一部でしかありません。
こうしてみるとNXT単体ではAEWの方がかなり大きな勢力のような感じですね。
参考までに同じ週のRAWのユーザーも集計したのでその3つのデータでベン図を作ったものがこちら。
RAWと比べてもAEWのユーザー数がまだ大きいのは驚きですがかなり匹敵しつつある感じで、ここに金曜日に移動したSDLiveが加わるとユーザー数で均衡するかもしれませんね。
そしてNXTと比較するとAEWとの重複率は36%と比較的小さい値になっているあたり、より独自のファンが多いという感じがします。
所感雑感
というわけで水曜日視聴率戦争、第1回集計報告でした。
まぁ第1回のお祭りというのもあってかなりAEWの数値が規格外だったんですけどはたしてこれが次週、次々週と続いていくごとにどうなるのか・・・
毎週報告するかはわかりませんが、年末ぐらいには集計結果をまとめて報告したいとは思います。
きょうはこれまで、それでは