プロレス統計

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Cagematch大会評価で比較する2014年から2019年

つい先日のことですがTwitterをみていたら、いつも参考にしているWrestlenomics(WWEなどを中心にいろんな数値を調べている方々)のアカウントが以下のようなツイートを投稿。

内容的にはCagematchの10点満点評価やWrestling observerによる五つ星評価意外に何か大会の反響を知る方法ってありますか?っていう話なんですけど、そこに添付されているCagematch評価に関する画像がちょっと興味深い。
これまでもCagematchから様々な数値を引用してきましたが、そういえば大会に関する評価は調べていなかったな、ということで今回調べてみました。

 

調査結果

上記のツイートと同じく2014年以降のデータに限って集計しましたが、ざっと見てみると中継のあった大会はおおよそ評点がある感じでしたね。
とはいえいわゆる地方大会も含めて集計してもなぁと思ったので、今回はいわゆるビッグマッチ、NEW JAPAN CUP・Best of the Super Jr.・G1 CLIMAXといったリーグ戦の類に絞って集計し、それにくわえてそれらの平均も調べました。

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その結果がこちら。
2019年についてはNJCとBOSJは終了しているもののG1とその他ビッグマッチについてはまだ終了していないので暫定値として表記しています。
一つ目に付くのは2018年から2019年にかけての数値の減少
今回調べてみると、Cagematchが海外ユーザーが主ということもあってか、かなり評点の数値自体が減少しているのが見て取れます。
もちろん原因は、海外人気の一翼を担っていたtheELITEの面々の離脱だとは思います。
これに関してはこれまでのツイート解析などでも見えていた、英語ユーザーのツイート数減少などからも見て取れることですが、ここではCagematchでの大会自体への評点の減少という形で現れました。

細かく見ていくとビッグマッチ全体では7.4→6.75、NJCでは6.11→5.54、BOSJが6.49→6.21、そして全体では7.01→6.21となっています。
実際の各大会の数値を見て言っても、今年は最初のビッグマッチである東京ドームが2014年以来となる9点以下の数値、8.47点となり、その後も例年7・8点台が続くところが6,7点台が続いていました。
そこが意味変わったのがBOSJの決勝で、ここで今年初となる9点台(9.03点)となり、その後の大阪城もドーム以来になる8点台になり、ダラスで開幕されたG1開幕戦も8.39とG1公式戦としては高い数値に。

こうして改めて見てみると、やはりtheELITEの離脱は新日本の海外展開に対して大きい影響を与えましたね、そりゃあもう悪い方向に。
自分自身、日本に住んでいる日本人であるためにその影響は小さく見積もられがちではあるんですが、こういう数値で見ると海外においてはけして小さくはない感じです。
逆に言うと2016年の中邑・AJらの離脱時は日本人ファンの間ではしばらくお通夜ムードだった気がしますけど、Cagematchの数値をみると2016年前半でのそんなに昨年と変化がないので、どんな出来事がどの層に影響を与えるのかは大きく違うようです。

ちなみに2016年というとNJCの内藤優勝、G1でのケニー優勝でようやく立て直された心地がした覚えがありますが、2019年は数値的にはBOSJにおいてようやく吉兆が見えてきた感じですかね。
まぁそのまえにMSGがあったり(ROHとの共同開催故数値的にはあんまりいいものではないんですが)、BOSJ以後モクスリーの参戦が発表されたりでようやく改善の仕掛けが打たれるようになったという心地も実際しますし。

WWE/NXTとの比較

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それはさておき、本来の目的であるWWE/NXTの平均大会評価との比較です。
一応上記の全体数値としてNJPWを表記し、参考としてG1の数値も載せています。
結果としてはいずれの年もWWE<NJPW<NXTという形になっていますね。
G1はNJPW全体と比較すればいくらか数値が高いとはいえNXTにはまだまだ及んでいない感じ、まぁそこはやはりNXTが海外のマニアックなユーザーのツボをつきすぎるほどについているっていう証左ですかね。

 

所感雑感

というわけでいつもとはちょっと違う目線で調べでした。
最初、上述のツイートがエントリー選手の平均評価だと勘違いしてやり直すことになったりしましたけど、投稿前に気付けて良かったってやつです。
とはいえ軽い気持ちで集計し始めた結果、思った以上に露骨に数値が下がっていてなんとなく暗澹とした気持ちになったりもしました、まぁ明るいニュースではないですし。
とはいえ上述したように改善の兆しが見えなくもないのでこのまま改善していってくれることを願いたいです(といいつつ「新日本の評価急落www」みたいな主張に使われるきはする、否定はしないが)

きょうはこれまで、それでは