気づけば1週間近く前の話になりますが、WWEでは年間最大のビッグイベントWrestlemaniaが開催されました。
とはいえアメリカは現在まさにコロナウイルスが猛威を振るっている状況、それもあって通常通りの開催とは程遠い「無観客」かつ「二日間」での開催となりました。
例え観客を入れられなくともその流れを止めない、まさしくThe Show Must Go Onの精神の表れのような取り組み(契約上やらない選択肢がなかったというのもありそうですけど)ですが、それに対してファンがどう反応したのかを各種Twitter数値で検証したいと思います。
結論から言えば、その形態の特殊さもあってか単純比較はできませんが、昨年並みの反応を得られていた、という感じです。
参考:昨年のWrestlemania35の集計結果
Twitter response to the WrestleMania35 - プロレス統計
集計したもの
今回集計したのは2020年4月4・5日に#WrestlemaniaをつけてTwitterに投稿されたツイート、集計は弊ブログで開発したツイート集計プログラムを用いました。
弊ブログでは2018年、2019年も同様にツイートを集計していますので今回は過去のWrestlemaniaとの比較も行って行こうと思います。
総ツイート数
まず初めに注目するのはツイート数について、以下ではnonRTとも表記します。
2018~2020年のWrestlemaniaにおける大会開催当日のツイート数をそれぞれ示したのが上の棒グラフ。
2020年は二日間の攻勢だったので緑色で1日目、赤色で2日目、その合計値を薄い青色で示しています。
2020年のWrestlemaniaでのツイート数は1日目が20万838ツイート、2日目が23万2182ツイート、合計で43万3020ツイートとなりました。
同様に2018年(59万5141ツイート)と2019年(39万1082ツイート)の数値も示していますが、2020年は合計値では2019年を上回り、各日を見るとその半数程度になっていたことが分かります。
総ツイート数に関してはイベント(中継)の長さも重要な要素と考えられますが、2018年が約7時間、2019年が約7.5時間、2020年が4時間・4時間半であったので、
それらのイベント時間で総ツイート数を割った数値に計算しなおしたのが上の図で2020年は毎時5万309ツイートと毎時5万1596ツイートとなっており、2019年の毎時5万2144ツイートと比較してやや微減といた具合でした。
逆に言うと2018年のツイート数は毎時8万5020ツイートと倍近くありますが、これが果たして実際のツイート数によるものか、それともTwitterのシャドウバン関係の影響なのかはちょっと判断がつきません(参考程度にしておきましょう)。
ツイート速度
続いては毎分のツイート数をツイート速度(Tweet Speed)としたときの各大会での最大値を調べたものが上の棒グラフになっています。
2020年のWrestlemania1日目の最高値は2440ツイート毎分でその瞬間は東部標準時で20時29分、ブラウン・ストローマンがゴールドバーグを倒した瞬間でした。
また、2日目の最高値は4152ツイート毎分で22時11分にジョン・シナ対Fiendブレイ・ワイアットの試合が決着した瞬間でした。
どちらもメインのまえ、所謂セミメインイベントが最高値となっていました。
2019年の最高値は3973ツイート毎分(19時27分、セス・ロリンズがブロック・レスナーを倒してユニバーサル王者に)だったので2020年は最高ツイート速度の面で2019年を上回ったと言えます。
リツイート数
続いてはリツイート数(以下ではRTとも表示)。
1日目のリツイート数は26万7422RT、2日目は32万6160RT、合計で59万3582RTとなりました。
2019年の数値が41万9491RTなので各日では下回り合計値では上回った形になります。
RT & follow @OriginalFunko for the chance to win a CHASE Kevin Nash Pop! #WrestleMania pic.twitter.com/WukLHi3w6J
— Funko (@OriginalFunko) 2020年4月5日
ちなみに最もリツイート数が多かったのは上記のFunkoのキャンペーンツイートで、ケビン・ナッシュのフィギュアを景品としたリツイート&フォローキャンペーンがあったようです。(3839RT)
ユーザー数
最後にユーザー数(user)。
2020年の1日目のユーザー数は4万9100人、2日目は5万5372人。
単純合計は10万人弱ですが、ユーザーの重複を省いたこの2日間でつぶやいたユーザー総数は7万9702人でした。
2019年のユーザー数が7万3749人だったのでそれをわずかながら上回る人数のユーザーが#Wreatlemaniaについて呟いていたようです。
所感雑感
というわけで2020年のWrestkemania36は無観客・2日間興行という歴史上をみてもかなり特殊な状況で行われたものの、トータルで見るとツイート・リツイートの総数は2019年を上回り、総ユーザー数も2019年を上回ったということが分かりました。
加えてツイート速度も2019年を上回る数値だった辺り、タイムライン上での瞬間的な盛り上がりは昨年以上の部分はあったと言えるかもしれません。
興行時間当たりのツイート数も2019年とそこまで変わりがない辺り、無観客であってもツイッター上での数値いあまり影響はないようですね。
WWEでは毎週のTV番組(RAW、Smackdown、NXT)も無観客での開催を続けているんですけどPPVに対する反応を見るに毎週の番組への反応も有観客の時と比較してそう変わりはないのかもしれない、実際の視聴者数を調べてみないとわからない所はありますが。
WWEの場合はかなり昔からPPVやTVなどの配信に関して意識を高く持ち、準備をしていた印象もあって、だからこそこうして「観客が居なかろうがいつも通りやる・出来る」体制があるのかなぁと思ったり、それは同時に観客による収入が減っても放映権料やサブスクリプション収益で経営を支えられるということでもあってやっぱ強みだなぁと思うばかりです。
きょうはこれまで、それでは