プロレス統計

「プロレスの数字とプロレスする」をテーマにプロレスに関連する数字を調べ、まとめ、考えるブログです。

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チャンピオンカーニバル2019がどれくらい「王者の祭典」か、という話

昨年末のことになりますが、新日本プロレスのWORLD TAG LEAGUEと全日本プロレスの世界最強タッグリーグが日程が大きくかぶっていたのを見て、新日全日そしてノアのリーグ戦日程を調べたことがあるんですが(下記参照)
その時に感心したのは、タッグリーグは被りがちな一方でシングルリーグなどはきちんと外してて「お互いに意識してやってるんだなぁ」なんて思ってたんですが、つい先日そのノアがヘビー級シングルリーグ戦の名称と日程を大幅に変更しましたね。
その名もN-1 VICTORY、そして日程は新日本のG1 CLIMAXが終了した直後の8月中旬から開始とのこと。
な、なぜ寄せてきた(2つの意味で)って感じもありますけど、日程的には一応夏休み中ってことで年末よりも集客が見込めそうってことなんですかね。
名前については以前は全部のリーグ戦がGLOBAL ~~ LEAGUEで分かりづらかったので名前から差別化したかったのかなぁ、とか思ったり、いやでも紛らわしい…わかっていてもN-1 CLIMAXって打ちそうになるし。

www.pwanalysis.com

そんなリーグ戦の名前ですが、新日本のG1 CLIMAXは競馬のGIレースからとられてたりします(命名した坂口さんが競馬好きだったとか)。
で今度開催するチャンピオンカーニバルの名前は創設者の馬場さんが命名しており、「世界のチャンピオンが集まる祭典である」てなことのようです。
そう、タイトルに示している通り「王者の祭典」が初期構想。
ということで今回は「じゃあ実際今年のチャンピオンカーニバルってどれぐらい王者&王者経験者が出てるんだ?」ということを調べてみました。
いかではシングル及びタッグの「戴冠回数」を表記しておきます。

 

宮原健斗 (現三冠ヘビー級王者)

(新日本プロレス公式サイトより引用)

シングル:4回
タッグ:3回

言わずと知れた現三冠ヘビー級王者、そして世界で最も最高な男こと宮原健斗。
シングルは三冠王座を4度戴冠、タッグでもアジアタッグを鈴木鼓太郎と、世界タッグを潮崎とヨシタツとそれぞれ1回ずつ戴冠しています。

ゼウス (元三冠ヘビー級王者)

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(Sportsnaviより引用)

シングル:5回
タッグ:8回

上記の宮原を破り、5度目の挑戦で三冠王者となったのがゼウス。
他にも大阪プロレスの大阪プロレス王座やZERO1のUNヘビー級、さらにはDDTのアイアンマンヘビーメタル級の王座にもついていたりします。
またタッグとしてはボディガーとのビッグガンズで世界タッグを4度戴冠しているほか大阪プロレスタッグも3度、ZERO1のインターコンチネンタルタッグも田中将斗とのタッグで戴冠しています。

石川修司 (現世界タッグ王者)

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(日刊スポーツより引用)

シングル:8回
タッグ:8回

今年初めに満を持して全日本所属になった石川も三冠王座経験者。
それ以前にも各団体で王座を巻いており、古巣DDTではKO-D無差別級を4度、その時期によく参戦していた大日本ではデスマッチヘビーとストロングヘビーの両方を戴冠したことのある唯一の選手ですね。
またタッグでの活躍もすさまじく、今の諏訪魔とのタッグで3度の世界タッグ戴冠、大日本ではZERO1の佐藤耕平と組んで2度タッグ王座を戴冠しています。

青柳優馬

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(Exciteニュースより引用)

シングル:なし
タッグ:2回

昨年9月にヘビー級に転向した全日本生え抜きの青柳はこれまでにシングルタイトルの戴冠歴なし。
しかしヘビー級転向後、同期の野村とのタッグでアジアタッグを2度戴冠。

崔領二

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(ランズエンド公式Facebookより引用)

シングル:2回
タッグ:4回

プロレスリング・ランズエンド代表ながら全日本の常連にもなっている崔。
かつて日本プロレスで創設されたアジアヘビー級を全日本とPWF、そして初代王者力道山の親族に許諾を経て2018年に復活させて8代王者になっている。
他にも以前参戦していたZERO1で世界ヘビー級やUNヘビー級を獲得、タッグではディラン・ジェイムズと世界タッグを獲得。

真霜拳號

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(プロレスTODAYより引用)

シングル:7回
タッグ:13回

KAIENTAI DOJOの実力者の真霜はKAIENTAIのトップタイトルであるSTRONGEST-K王座を6度戴冠。
またタッグではKAIENTAIのタッグ王座を8度も、全日本の世界タッグをKAIと、大日本のタッグを円華と獲得している。

ディラン・ジェイムズ

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(Sportsnaviより引用)

シングル:2回
タッグ:2回

現在フリー参戦しているディランは以前参戦していたZERO1で世界ヘビーとUNヘビーを戴冠。
タッグでもインターナショナルタッグを戴冠しており、全日本では崔とのタッグで世界タッグを獲得している。

ギアニー・ヴァレッタ

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(The Malta Independentより引用)

シングル:2回
タッグ:なし

日本のプロレスにあこがれて、母国マルタ共和国で初めてのプロレス団体を旗揚げしたというヴァレッタ。
はたして戴冠歴とかあるんか・・・とちょっと不安になっていたところだが、WikipediaによればPWMヘビー級とBEWヘビー級というものを獲得しているらしい。
さらにCagematchで調べるとPWMはPro Wrestling Maltaでヴァレッタが設立した団体のベルトのようで、もう一つはBritish Empire Wrestlingの王座のよう。
ちなみにヴァレッタはPWMヘビーを567日保持しており歴代最多らしい、すごいぞヴァレッタ。

岡林裕二

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(Sportsnaviより引用)

シングル:1回
タッグ:13回

大日本プロレスの筋肉ゴーレム、そして時々ポセイドンの岡林。
シングル王座は絶対王者だった関本を倒して獲得したストロングヘビー1回のみなのが以外。
圧倒的なのがタッグ王座で関本とのタッグで大日本プロレス(3度)、全日本の世界タッグを3度、アジアタッグを2度、他DDTのKO-Dタッグを1度戴冠。

諏訪魔 (現世界タッグ王者)

(GAORA SPORTS公式サイトより引用)

シングル:6回
タッグ:5回

全日本の大黒柱、といっても過言ではない諏訪魔は三冠ヘビーを実に6度戴冠。
その一方でジョー・ドーリングや石川とのタッグで世界タッグ戴冠も多数。

野村直矢

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(Exciteニュースより引用)

シングル:なし
タッグ:3回

先日三冠挑戦するも惜しくも獲得はならなかった野村はシングル経験はなし。
上述の通り同期の青柳とのタッグでアジアタッグを2度戴冠しているが、それに加えて同じく同期のジェイク・リーとのタッグで世界タッグも獲得している。

ジェイク・リー (現アジアタッグ王者)

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(Exciteニュースより引用)

シングル:なし
タッグ:2回

現在崔やディラン、そしてジュニアヘビー級の岩本などと組んでSweeperというチームを組み、宮原らNEXTREMEと対しているジェイク。
現在シングル戴冠歴はないものの、上記の野村との世界タッグ獲得も足のケガで返上している。
そして現在は岩本とのタッグでアジアタッグを保持している。

ジョー・ドーリング

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(Exciteニュースより引用)

シングル:3回
タッグ:4回

一度は悪性の脳腫瘍と診断されるも、その後欠場以前よりもパワフルな様子で復帰してきたまさに「二代目不沈艦」のジョー。
欠場後はタイトル獲得には至っていないものの、欠場前は三冠ヘビーを2度、世界タッグを4度獲得していた。

ヨシタツ

(新日本プロレス公式サイトより引用)

シングル:4回
タッグ:2回

まさに”波乱万丈”のレスラー人生を生き抜いている男ヨシタツ、ぶっちゃけ経緯を事細かにかくとそれだけで記事数回分になっちゃう。
現在主戦場としている全日本では宮原との世界タッグ、その前の新日本ではNEVER6人タッグなどの獲得のみだったが、WWEをリリース直後にアメリカの3団体(Southern Championship Wrestling、Full Impact Pro Wrestling、Pro Wrestling RIOT)でシングルベルトを獲得して4冠王になっていた。

橋本大地

(大日本プロレス公式サイトより引用)

シングル:1回
タッグ:2回

岡林と同じく大日本プロレスから参戦の橋本大地、言わずと知れた破壊王・橋本真也氏の息子だが同団体に同姓の橋本和樹がいるが血縁はない。
シングルとしては鈴木秀樹から奪取したストロングヘビー戴冠が1度、タッグとしては大日本が管理する横浜ショッピングストリート6人タッグ王座を2度戴冠している。

サム・アドニス

(VICEより引用)

シングル:5回
タッグ:1回

わりと戴冠歴が不安だった人その2、CMLLでトランプ支持者ギミックが盛大にヒートを買ったサム・アドニス。
CMLL参戦以前にAll Star Wrestlingなどでシングルタイトルを獲得し、総戴冠数は5度。
さらにCMLLではタイトルマッチ以上に注目を集めるカベジェラ戦(お互いの髪の毛をかける試合)で、新日本でも参戦経験のあるブルー・パンテルに勝利している(2017、ちなみに翌年同形式でネグロ・カサスと対戦し敗北している)

ジョエル・レッドマン

British Ambition

(WWE.comより引用)

シングル:なし
タッグ:3回(NXTタッグなど)

ジョエル・レッドマンはイギリス出身、WWEの下部団体であったFCWや後継のNXTに参戦していた。
NXTで初代タッグ王座を決めるトーナメントにネヴィル(現PAC)と組んでエントリーして見事優勝し、初代NXTタッグ王者になっている(ちなみに決勝の相手がワイアット・ファミリーだった)
ちなみにその後RPWに復帰し、そこで新日本のオカダさんと対戦している。
シングル戴冠歴はなし。

吉田隆司

(SCOOPNESTより引用)

シングル:なし
タッグ:10回

ドラゴンゲート史上最重量選手(らしい)、筋肉獣こと吉田隆司。
ちなみに以前はサイバーコングというマスクマンで、2017年にマスカラ・コントラ・カベジェラ(敗者がマスクまたは髪を失う形式)で敗れて素顔&本名に。
シングル戴冠経験はないものの同団体のタッグ王座、ツインゲートを3度、6人タッグ王座のトライアングルゲートを7度戴冠している。

 

所感雑感

というわけで簡単にですが王座戴冠経験でした。
出場18選手中、実に13選手がシングル王座戴冠経験ありタッグに関しては17選手が戴冠経験あり、結果として全員が王者経験ありというまごうことなき王者の祭典って感じですね(例年そうかもしれんけど)。
ちなみに平均戴冠回数はシングルで2.8回、タッグで4.8回でした。
いずれにしたって実力者が揃った、ということは言えそうですね。
この情報を踏まえて公式戦に備えていただけると幸いです。

きょうはこれまで、それでは