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過去対戦で振り返るオカダ・カズチカ対ジェイ・ホワイト G1Supercard直前版

 新日本プロレスのMSG大会、G1 Supercardまでまさにあと数日となり現地アメリカは俗にいうWrestlemania Weekで盛り上がりを見せていますね。
と思いきや日本から参戦する予定だったドラゴンゲートの面々がビザの問題で出場できなくなったりとこの直前にきてもなんか大変なことになってますね。
新日本に関してはこれに先んじて2月に痛い目見ていたのでがっちり事前に対応して(多分)大丈夫みたいですけど、他団体もとなると本当に何が起きてるんだアメリカのビザ、って感じになってきますね、DDTも興行打つはずだけど大丈夫なんかな

それはさておきそのG1 Supercardは全カードが発表され、そのメインイベントは現・IWGPヘビー級王者ジェイ・ホワイト対NJC2019覇者オカダ・カズチカに決まりました。
ジェイ対オカダについては今年の1.4の対戦を前にまとめてはいたんですがその後の経過も改めてまとめです(今後こういうまとめが増えそうだなぁ)

www.pwanalysis.com

 

過去対戦 

2018.7.14 G1 CLIMAX開幕戦

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(新日本プロレス公式サイトより引用) 

両者の初対戦は2018年のG1開幕戦
一応はCHAOSの同門対決なんですが、ジェイを誘った本人であるオカダと、なんだか不穏な雰囲気を漂わせつつも行動を共にしていたジェイとあって当時も、すっかり別ユニットになってしまった今となっても同門感がない。
といいつつこの時のジェイはこれまでの黒基調に赤の差し色のコスチュームが反転したような赤基調のコスチュームで、オカダもV12の長期防衛ロードを終えたイメージチェンジ期で今や懐かしいパンタロンコスチュームも赤色が基調の風船おじさんモードでテーマカラーは赤同士だったんですよね。
そして、正直言えば、ジェイに関してはその存在についてまだ観客も様子見な雰囲気でしたし、オカダもその新スタイルに観客もどうしたもんか・・・と戸惑い気味だった時期なのでなかなか今見ても不思議な空気に包まれてましたね。

しかし依然としてオカダは「V12を達成した強い王者」の印象が根強い時期、だけにそれを反則がらみとはいえ勝利したジェイに対しては、オカダやケニーとはまた別種の強さ、油断ならない強さがあることを観客が感じ始めた、その契機になった試合という感じがしますね。
しかもレフェリーを使ったレインメーカー封じ(カウント妨害)に堂々としたローブローにチェアショットというのは今回が(確か)初で、この一戦で「こういうことをするやつなんだ、ヒールなんだ」ということが見る側にも認識された感じですね。

2019.1.4 両者本格始動の再戦

(新日本プロレス公式サイトより引用)

上記一戦後の経緯はご存知の通り、ジェイはCHAOSを裏切ってBULLET CLUBに入ることで一台ヒールへ変貌、対するオカダは歴戦のライバルであった棚橋とタッグを組むなどベビーフェイス化が進みます。
その両者が再び交わった東京ドームの一戦(試合映像)はまさにその両者の属性に”超”がつくほどはっきりとコントラストが出た試合でした。
オカダは、風船おじさん期に始めた観客を煽るムーブやハイテンションさはそのままに、入場曲もコスチュームも2017年頃のまさに”絶対王者”として君臨していた時期に戻し、完全復活をアピール。
対するジェイはそれまでの一戦一戦での積み重ねに加え、セコンドの外道の好アシストも込みで、一挙手一投足で客席からブーイングを引き出す術を身につけていました。
言ってみれば両者のキャラクターが確立し、観客にもようやく認知されたまさに絶好のタイミングでの一戦だったといえるでしょう。

 プロレスにおける”良い試合”っていうのには人ぞれぞれに物差しがあって、タイプも異なる良い試合があるんですけど、この試合に関しては「”超”ベビーフェイス対”超”ヒールだからこそスイングする」試合で、だからこそ”良い試合”って印象があるんですよね。
ここ数年でいうとヒール対ベビーの試合というよりはそういった属性のない真っ向勝負が評価を受ける傾向にあった新日本においてここまでわかりやすいヒール対ベビーがこうして大盛り上がりしてるのってかなり新鮮でもあります。
それはそれこそオカダとジェイがそれぞれ積み上げてきたものを土台にしているからこそのものですし、それが新日本にとっては新たな多様性をもたらしている、とも考えられてそういう意味では重要ですらあるような気もします。

After 1.4

(新日本プロレス公式サイトより引用)

1.4でオカダを倒したジェイはその勢いのまま棚橋の持つIWGPヘビーに挑戦し、外国人選手としては最年少の王者になります。
その後は防衛戦こそないものの旗揚げ記念日では、多分初となる外国人同士のシングルマッチでメインを飾り、かつて遠征中に対戦もあったオスプレイを下しています。
言ってみればオカダ勝利の勢いをそのまま維持しつつMSGで待ち受ける形。

対するオカダはその後ノンタイトル戦でファレを倒し、その後のNJCでエルガン、マイキー、オスプレイ、石井にSANADAと強敵を倒した末に2013年以来のNJCを制覇と勢いを自らつけてきたという感じ。

果たしてMSGのメインイベント後、ベルトを持っているのはどちらになるか・・・

 

所感雑感

というわけでオカダ対ジェイについて最新アップデート版でした。
以前もまとめたとはいえ時が経って試合も重なれば新たな解釈もできる、ということであまり頻繁にやるのもアレですけど良いころ合いで振り返っていきたいと思います。

この両者の対戦については、まぁここ1年の出来事なので記憶にも新しいとは思いますがジェイの2連勝なんですよねぇ。
最初はチェアショットやローブローといった反則やレフェリーにわざとぶつかったりと一人で使える反則を多用しての勝利に対して、2回目は外道の介入をアクセントにしつつ相手の注意が散漫になったところをブレードランナーで切って取る形、と変化なのか使い分けなのか、違う手法で勝ってるわけで。
とはいえ1.4で二人の立ち位置は決まり、それがアメリカであればなおさらのことなので一体どんな様相になるのか楽しみですね。
少し不安といえばダークマッチ含めて全11試合の長い大会になりそうなのでメインまでに疲れ果てていないか、ってぐらい。

きょうはこれまで、それでは