プロレス統計

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開催期間でみる各団体リーグ・トーナメント戦

日本プロレス界において長らく使われている言葉に「年末はタッグの季節」なんてのがあります。
その言葉を聞いて最近新日本プロレスのファンになった人々(自分を含めて)は「そういえば新日本のWORLD TAG LEAGUEもあるし全日本の世界最強タッグもあるしなぁ」なんて思うのかもしれないですけど、
実際のところ、この言葉が使われるようになったのは全日本の最強タッグリーグが年末の風物詩として定着し、なおかつ全日本の1年全体を見通しても名物・ドル箱シリーズになってたことから来てるんですよね。

新日本のタッグリーグ、WORLD TAG LEAGUEの前身となったG1タッグリーグはその1月前の10月半ば~11月頭ごろに行われていたわけですが2012年の改名から全日本の最強タッグと駄々被りになる11月~12月に移行。

まぁその理由は中の人ぞ知る、なんですけど「そういえば他のシリーズって被ってたりしないかな?」と思ったのでこれを機に各団体のリーグ戦についてまとめです。

 

調べたもの&結果

とはいえ日本の男子プロレス団体に限っても星の数ほどあるので今回はよく比較に上がる新日本・全日本・ノアの3団体に限って恒例行事になっているリーグ戦、トーナメント戦の開催時期について調べました。
その結果、2018年に行われた各リーグ戦・トーナメント戦の結果は以下のごとく

新日本

NEW JAPAN CUP(ヘビーシングルトーナメント) 3/9~3/21
Best of the Super Jr.(ジュニアシングルリーグ) 5/18~6/4
G1 CLIMAX(ヘビーシングルリーグ) 7/14~8/12
Super Jr. Tag League(ジュニアタッグリーグ) 10/16~11/3
World Tag League(ヘビータッグリーグ) 11/17~12/9

全日本

Jr. Battle of Glory(ジュニアシングルリーグ) 2/13~2/25
チャンピオンカーニバル(ヘビーシングルリーグ) 4/7~4/30
Jr. Tag Battle of Glory(ジュニアタッグリーグ) 8/3~8/25
王道トーナメント(ヘビーシングルトーナメント)  9/15~9/24
世界最強タッグリーグ(ヘビータッグリーグ) 11/17~12/11

NOAH

Global Tag League(ヘビータッグリーグ) 3/29~4/11
Global Jr. Tag League(ジュニアタッグリーグ) 7/15~7/31
Global Jr. League(ジュニアシングルリーグ) 9/8~10/4
Global League(ヘビーシングルリーグ) 10/30~11/25

各団体でタイトルが制定されているジュニア・ヘビーそれぞれのシングル・タッグについてリーグ戦が制定されてますね、と言いつつ新日本のジュニアタッグは昨年までトーナメントだったりしましたけど。
で、トーナメント形式としては新日本と全日本のヘビーシングルトーナメントが存在する感じ、NJCも王道Tも割と最近できた「次期トップタイトル挑戦者決定トーナメント」的な位置づけのものですね。

開催時期比較

で字面だけで見ていてもわかりづらいので図にして示したものが下図。
上にも()付きで書いたような属性によって色分けしてあります。

f:id:Rodyonsw:20181118001815p:plain

 この結果を見ると、それぞれの階級のシングルについて優劣を決するリーグ・トーナメント戦(赤、水色、紫)については各団体で時期をずらして開催していることがわかります。
これに関しては各団体でスターを生み出すとともに集客面でも注目度の高いシリーズなだけに、他団体と被らず注目を集められるようにずらしているという感じはしますね。
その一方で重複が見られるのがタッグ、ヘビーでいえば11月から12月のWTLと最強タッグ、ジュニアでいえば7~8月の全日本のタッグリーグとノアのタッグリーグが被ってますね。

まぁこれに関しては他のシリーズとの兼ね合いもあるとは思うんですが結果として客層の食い合いを招いてたりはするんでしょうかね。
今の時期でいえばどうしたって新日本のWTLと全日本の最強タッグでその試合内容や盛り上がり、果ては参戦タッグの陣容で比較されるわけですし。
まぁそれがファンとしては暑くなる部分ではあるんでしょうけど、要らぬ競合を招いているという気もしないでもない、という。

そういう意味でいうと新日本ならWTLをSJTLと入れ替えられると競合が会場するんですがどうなんですかね。
ジュニアタッグについては6、7月は特にリーグ戦もないのでそのあたりを巧いこと調整できれば・・・と思わざるを得ない。

日数・大会数比較

続いて大会日程を調べたついでに各リーグ戦などの大会日数及び大会数についてまとめたのが以下の表

日数

新日本

全日本

NOAH

ヘビーシングルリーグ

30

24

27

ジュニアシングルリーグ

18

13

27

ヘビータッグ

23

25

14

ジュニアタッグ

19

23

17

ヘビートーナメント

13

10

ーー

 

大会数

新日本

全日本

NOAH

ヘビーシングルリーグ

19

15

12

ジュニアシングルリーグ

14

10

ヘビータッグ

17

19

ジュニアタッグ

13

10

ヘビートーナメント

9

ーー

いずれの団体にしてもヘビーシングルリーグが最長日程・最多大会数な当たり力の入れようがわかるわけですが、全日本についてはヘビータッグ(最強タッグリーグ)の日程も大会数もヘビーシングル(チャンピオンカーニバル)を上回っているんですよね。
そしてさらに団体間の比較をすれば、各リーグ・トーナメントの日数及び大会数で最大規模な新日本において唯一規模の面で負けているのがヘビーのタッグリーグ、つまり新日本のWTLと全日本の最強タッグリーグなんですよね。

つい先日調べてみたら新日本のWTLは、他のシリーズがそれぞれ拡大しつつあるのに対して、初めて規模縮小を始めています。
その一方で同時期開催の全日本最強タッグは団体内でも最大規模のリーグ戦になり・・・
ということを考えると新日本内でも相対的に苦戦を強いられてるのはやっぱり時期が悪いんじゃないかなぁと思ったりもします。
まぁそもそものシングル・タッグの重要度の団体間での違いなんかもあるとは思うんですけど。

 

所感雑感

というわけで何となくまとめでした。
まぁ例年この時期になると新日全日両団体のタッグリーグの参戦メンバーの動向は話題になるんですよね。
言ってみれば全日はトップ所もそう戦力のタッグリーグで新日本はドームの関係もあってトップ所の参戦なし、という。
それを踏まえて「やっぱり全日の方が新日本より良い!」という話がしたいわけではなく、それは各団体の方針・伝統の違いというだけだとは思うんですよね、結果としてWTLにしたって「トップがいないからこそ白熱する」と個人的には思っているので。
まぁそれはさておき、こうしてまとめてみて全日本の最強タッグの気合の入れようもわかるので、興行的には巧いこと時期をずらすのも必要なんじゃないかなぁと思ったりもしたわけです、どこまで行っても新日本目線なのがアレですけど。
そういえば一時期、三沢社長の時代にそういう興行のバッティングを減らそうという取り組みもあったなんて話も聞きますけど、ビッグマッチはさておきこういうリーグ戦ぐらいはバッティングしないようにしたらどうかなぁと今更ながら思ったりする秋です。

きょうはこれまで、それでは

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