プロレス統計

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週刊プロレスプロレスラー選手名鑑各数値

さてプロレス界の年末の風物詩と言えば全日本の最強タッグリーグ、新日本のWORLD TAG LEAGUE、さらには東京スポーツのプロレス大賞を皮切りにした各種大賞モノ、そして週刊プロレスのレスラー名鑑ですかね。
そのレスラー名鑑も先日表紙が公開されたわけですけど、掲載人数がどんどこ増えている一方で表紙に乗ることができるのは多くて20数名というあたり、狭き門ですよねぇ。

ということで今回は2019年版週刊プロレスレスラー名鑑の表紙に載った選手についてまとめです。
しかし先に謝っておくと、如何せん女子プロレスについて造詣が0に等しいために申し訳ないですが女子については割愛させていただきます、いや本当に顔で名前が出てこないんですよ(里村さんとかASUKAはかろうじてわかる)。

 

掲載選手数と表紙選手数推移

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さて最初にパッと調べてネット上で見つけることのできた2013年版(2012年末発行)から今回の2019年版(2018年末発行)のレスラー名鑑の収録レスラー数(総勢)と表紙に移っているレスラー数についての推移はこんな感じでした。
集計時点は2019年版の厳密な収録数がわからなかったので1000人でグラフにしてますが、その後の発表で1062人と判明しています。
昨年が847人だったそうなので215人も増えた、ということでまさか215人も新人がデビューしたわけでもなしなので取り扱い団体が増えたってことですよねきっと。

一方で表紙の人数は昨年度から増えたものの、雑誌のサイズが変わっていない以上20~25人が限度で頭打ちって感じなんですかね。

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それを踏まえて全掲載レスラー数に対する表紙に載った選手の割合の推移をみれば当然減少してますね。
2019年版では表紙になったのは全体のわずか2.5%の選手、そう考えると狭き門ではありますねぇ。

表紙掲載選手の2018年の主な活躍&過去表紙歴

それでは見事2019年版レスラー名鑑の表紙になった選手について、連続掲載・〇年ぶり掲載・初掲載に分けて、2018年の主な活躍も含めて紹介します。

連続掲載

棚橋弘至(1行目左、新日本):G1 CLIMAX 28優勝
2年連続

ケニー・オメガ(1行目右、新日本):IWGPヘビー級の初戴冠(現王者)
3年連続

オカダ・カズチカ(2行目左端、新日本):IWGPヘビー級最多防衛記録更新(V12)
7年連続

宮原健斗(2行目右端、全日本):王道トーナメント優勝、4度目の三冠戴冠(現王者)
4年連続

鈴木秀樹(3行目右端、フリー):大日本ストロングヘビー級戴冠(11/11に陥落)
2年連続

佐々木大輔(4行目左から2番目、DDT):King of DDT優勝、KO-D無差別級戴冠(現王者)
2年連続

男色ディーノ(4行目左から3番目、DDT):KO-D戴冠
2年連続

シンスケ・ナカムラ(5行目左端、WWE):US王座戴冠など
8年連続

いずれも国内主要団体のトップ選手が名を連ねた感じですかね、ナカムラに関してはWWEにおける日本人トップ選手っていうのもあるでしょうし。
この中でいうと中邑がWWEへの移籍なんかも挟みつつも8年連続での表紙で最多連続掲載ですかね(2012年以前はちょっと調べられてないのでわかりませんが)。
ちなみにオカダさんも2012年の凱旋以降、2013年版からは皆勤賞。
しかし大きな団体所属が並ぶ中でフリーとして2年連続の表紙な辺り鈴木秀樹ってすごい・・・

数年ぶり掲載

飯伏幸太(2行目左から3番目、飯伏プロレス研究所):G1準優勝
2年ぶり表紙

鷹木信悟(2行目右から3番目、DRAGON GATE→フリー):全日本チャンピオンカーニバル出場、フリー転向、新日本参戦
3年ぶり表紙

丸藤正道(3行目左から2番目、NOAH):デビュー20周年記念両国大会にてWWEヒデオ・イタミと対戦
4年ぶり

杉浦貴(3行目左から3番目、NOAH):GHCヘビー級最多戴冠(現王者)
4年ぶり

吉野正人(3行目右から3番目、DRAGON GATE):ドリームゲート戴冠(現王者)
5年ぶり

CIMA(3行目右から2番目、DRAGON GATE→OWC):DDTやW-1など他団体参戦多数
6年ぶり

入江茂弘(4行目右から3番目、DDT→フリー):KO-D戴冠、フリー転向
5年ぶり

ここでも各団体のトップどころがならんでいますけど現王者に加えてそれ以外でも話題を振りまいて注目を集めた、っていうひとが結構いますね。
例えば飯伏は実績としてはG1準優勝ぐらいなもんですけどケニーとの和解&ゴールデン☆ラヴァーズはタイトルそっちのけで注目されましたし、
鷹木や丸藤はタイトルにこそ恵まれなかったものの積極的に他団体参戦して、共に”オープン”化した全日本チャンピオンカーニバルに出場してましたし。

初表紙

ジェイ・ホワイト(2行目左から2番目、新日本):新日本の4強の内、ケニー・オカダ・棚橋からシングル勝利

ザック・セイバーJr(2行目右から2番目、RPW):NEW JAPAN CUP優勝

ゼウス(3行目左端、全日本):三冠ヘビー級初戴冠

竹田誠志(4行目左端、FREEDOMS):大日本デスマッチヘビー(11/11陥落)とFREEDOMSKOF(現王者)のデスマッチ2冠王

葛西純(4行目右から2番目、FREEDOMS):DDTや大日本などに参戦

芦野正太郎(4行目右端、W-1):W-1チャンピオンシップ2度目の戴冠(現王者)

続いて表紙になった26名中(多分)初選出になったのは上の6名。
葛西さんとかはもっと前に載ってるんじゃないかな…と思うんですけど、そのほかの選手については今年”キャリア初”があって一気にステップを上がった人が多いんじゃないですかね。
その筆頭はジェイでしょうけど、実質的にケニーオカダ棚橋に連勝したのが評価されたんですかね。
ザックは前々から参戦していたイギリスの実力者だったわけですけど、今回の選出はNJC優勝からのIWGPヘビー挑戦っていうことが評価されたんですかね、おそらく日本の団体におけるシングルの栄冠はNJC優勝が初ですし(ノアではジュニアタッグのみ)。
そしてゼウスや竹田はここ数年待望論があったものの中々獲得できなかった団体主要タイトルを獲得したのが大きい、と思う。

去年からの選外

では逆に2018年版では掲載された一方で今年は外されてしまった選手を調べてみると以下の14選手、実に半分近くが入れ替わってるんですよね。
今回団体別に並べると

新日本:内藤(3年連続)、EVIL(2年連続)、ヒロム(初)

全日本:諏訪魔(4年ぶり)、ジョー(初)

ノア:拳王(初)

ドラゴンゲート:YAMATO(2年連続)、望月

DDT:竹下(初)

大日本:高橋(初)

フリー:石川修司(2年連続)、鈴木みのる(2年ぶり)、田中将斗、

その他:エディ・エドワーズ(初)

という感じ。
これに関しては内藤さんの選外が衝撃というか話題になってましたけど、それもそのはず2016~2018年の3年連続表紙でしたからより一層「居なくなった」感が強い。
似た例でいうと棚橋も2016年まで毎年表紙だったのが2017年版は2016年中に怪我による欠場なんかで活躍が滞ったのもあってか表紙からいなくなっています(翌年復活)。
まぁそういうときもあるよね、という感じですけど同じように連続掲載から脱落してしまったのは内藤と同じくLIJ旋風に乗っていたEVIL、ドラゲーで長らくドリームゲート王者として活躍して牽引したYAMATO、フリーの大巨人石川修司などでした。

各団体2018年の王者

新日本(IWGPヘビー):オカダ、ケニー

全日本(三冠):宮原、ゼウス

ノア(GHCヘビー):拳王、杉浦

ドラゴンゲート(ドリームゲート):望月、吉野

DDT(KOD):竹下、入江、サミ、ディーノ、里村、佐々木

大日本(ストロングヘビー、デスマッチヘビー):橋本大地、鈴木秀樹、関本大介/竹田、高橋

 続いて各団体の主要タイトルの2018年中の王者をまとめており、その内表紙に掲載された人には下線を引いてあります。
こうしてみると大日本の関本、高橋両名は11月11日の表紙の発表ギリギリで王座戴冠していたので別としても、10月前後の時点での王者は大体掲載されているのがわかりますね。
そういう意味で「2018年末の各団体の顔」として当時の王者を網羅していることがわかります。

 

所感雑感

というわけで簡単にですが2019年版プロレスラー選手名鑑についてまとめでした。
もうちょい詳しくやろうとも思ったんですがバックナンバーが無いと何ともしがたい・・・

そういえばプロレスラー名鑑を作る意味って何なんだろうな、と数値をまとめながら考えてたんですよね。
おそらく元ネタになったであろうタレント名鑑はテレビ局の人が番組を作るときのキャスティング資料の必要性から作り始めた、と言いますけど果たして週プロのレスラー名鑑がプロレスにおけるブッキングに役立っているんだろうか…?とは思うところです。
その一方で現在のタレント名鑑が「芸能人」の定義にもなるようにこのレスラー名鑑に載ることが「”週刊プロレス認定の”プロレスラー」であるという定義にもなってるのかなぁと思ったりもします。
まぁメジャーとインディの境界が曖昧になって幾星霜、日本プロレスに由縁がなくともメジャー・インディ問わずに活躍する選手が出てきた以上新たな定義が必要なんですよね。
その一方でレスラー名鑑の人数が増えているのは、現在週プロがそういったインディと言われる団体選手に対して友好的で「プロレスラー」の定義を拡張しているのかなぁと思ったり。

きょうはこれまで、それでは

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