さて遂にWrestle Kingdom13の全対戦カードが発表されましたが、カード自体は既報のものやWTL最終戦までにほぼ確定していたものだったので驚きこそなかったものの、今回は普段のドーム大会とカード順などが変化してる印象はありましたね。
特にNEVERの飯伏対オスプレイが第1試合とは・・・まぁこれに関しては一挙手一投足で見せることの出来る二人の対戦だからこそオープニングマッチで会場を一気に盛り上げるのに適役、とかそういうことなんですかね。
WWEなんかでも第1試合に純粋に試合内容で魅せられる試合を配置したりしますし、こういうカード順に関しては以前から「参考にしたらいいのに」なんていう声もあったのでそれを取り入れた感じなんですかね。
まぁ本戦の試合順に関してはそれぐらいなんですけど驚いたのは第0試合、所謂ダークマッチ。
ここ数年定番となっていた時間差ランブル戦、ニュージャパンランボーが廃止され、NEVER6人タッグ王座への次期挑戦者を決定するガントレットマッチに変更されました。
まぁNEVER6人タッグ王座は現王者のタマ&タンガはIWGPタッグ、石森はIWGPジュニア挑戦とあって防衛戦が行えないのは前から明らかになってたんですが、1.5後楽園での挑戦者決定戦をやるとは流石に予想外でしたね。
まぁこれによって東京ドーム本戦の限定感を出しつつ、多くの選手を出すことによるお祭り感を出して・・・って言う効果はあると思うんですけど、
何よりもつい先日「北村さんはニュージャパンランボーで復帰する、これマジ!」つってたのが早くも外れたのでショックなのです、悲しいなぁ・・・
まぁそれはさておき、お亡くなりになったニュージャパンランボーをしのんで、これまで行われたニュージャパンランボーについて振り返りたいと思います。
WRESTLE KINGDOM 9
ニュージャパンランボーが初めて行われたのは2015年のWK9、どんな大会だったかというとメインでオカダさんが棚橋に負けてボロ泣きしたり、中邑対飯伏の試合があった年ですね。
まぁそんなわけでメインなどのカードの時点で見ごたえ十分だったところに割と唐突に開催が告知されたニュージャパンランボー、なんで"ランブル"じゃなくて"ランボー"なんだ?ベトナム帰りなのか?とか思っていた記憶が。
まぁ今でもそうなんですけど新日本においてこういう多人数試合が行われることって珍しくてはたしてどんなものになるか・・・とそこはかとない不安があったのも覚えていますね。
事前に参加が発表されたのは試合カードが組まれていなかった第三世代の面々にライガータイガーのいつものベテラン勢、そこにさらにヤングライオンやカードにあぶれた鈴木軍ジュニアや吉橋などが現れてうーんいつもの面子だ、
と思っていたところに聞き覚えのないテーマ曲が流れたと思ったら現れたのはヒロ斉藤、さらには藤原組長、そしてグレートカブキというオールドファンでない自分でも名前を効いたことのある大ベテランが続々と登場。
この3人の参戦によってこの後3年間のニュージャパンランボーの見所として「レジェンドレスラーの参戦」がはっきりと記憶された感じはありますね。
試合としては最後に残った永田と吉橋の一騎打ちになり、吉橋を見事バックドロップホールドでしとめた永田さんが第一回ニュージャパンランボーに優勝しました。
ちなみに翌日の1.5に永田さんは、この優勝の実績を引っさげて1.4にIWGP IC王座を防衛した中邑に挑戦表明をしました。
こういった経緯から今後も「ニュージャパンランボーで優勝して2月ビッグマッチでどれかの王座に挑戦」というのが定番化するかなぁ?と思ったんですけど振り返ってみるとそうでもなかったですね。
参戦選手:永田裕志、YOSHI-HASHI、キャプテン・ニュージャパン、獣神サンダー・ライガー、ザ・グレート・カブキ、TAKAみちのく、藤原喜明、タイチ、ヒロ斉藤、タイガーマスク、田中翔、中西学、小松洋平、タマ・トンガ
WRESTLE KINGDOM 10
そして翌年も行われたニュージャパンランボー、前述の通り見所として「どんなレジェンドが出てくるのか」「誰が優勝してどのベルトに挑むのか」が定着していたと思います。
そういう意味で前年も登場した藤原、ヒロ、カブキの面々で盛り上がりつつサプライズになったのはヒップアタックでお馴染みの越中詩郎とタマちゃんの父親でもあるキング・ハクの登場ですかね。
奇しくもこのときランボーに参加していた田口監督もヒップアタックを使い始めていた時期だったのでまさかのご本家登場でのまさかのコラボに驚いた記憶が。
さらに終盤には新日本にもしばらく上がっていた桜庭さんが登場、たしか前年末に行われたRIZINで4年3ヶ月ぶりに総合格闘技に復帰していたんですが、そこでのダメージがあるだろうに元気な姿を見せてくれたことに胸が熱くなった記憶があります。
というわけでサプライズは上々で後は優勝するのは誰だ?!と思っていたところでおいしいところを掻っ攫っていったのは邪道。
自身がファンを公言しているももいろクローバーZの有安杏果さん(2018年に卒業)を伴って、何故か花道から演出つきで入場し、さくさくっと他の選手をオーバーザトップロープで勝利。
優勝のご褒美とばかりに有安さんにリング上でCDアルバムとドームツアーへの宣伝をしてもらい、リングを降りたのでした。
うーん、職権濫用はなはだしい・・・。
参加選手:邪道、田口隆祐、キャプテン・ニュージャパン、藤原喜明、タイガーマスク、ヒロ斉藤、獣神サンダー・ライガー、中西学、永田裕志、小島聡、マスカラ・ドラダ、キング・ハク、天山広吉、ザ・グレート・カブキ、桜庭和志、チーズバーガー、YOSHI-HASHI、越中詩郎
WRESTLE KINGDOM 11
というわけで前年の一件によって必ずしもその後に繋がるわけでないと分かったわけですがそれを踏まえて期待しすぎないようにして望んだ翌年のランボーです。
この3年目のランボーにおいて初めてのパターンになったのがいの一番に登場したマイケル・エルガン。
もちろん今もG1 CLIMAXに出場したりするトップ選手の一人なんですけど、前年の10月の両国大会で内藤哲也の低空ドロップキックで目を負傷したことから欠場に入ってたんですよね。
そんなやる気MAXのエルガンに立ちふさがる13人の選手達、その中でも一番の強敵だったのは、レジェンド枠で登場したスコット・ノートン。
かつて”超竜”の二つ名で呼ばれた外国人レスラーで蝶野さんのTEAM2000に参加し、IWGPヘビー級を獲得したこともある、まさに往年の名レスラー、翌1.5ではTEAM2000復活も果たしていましたね。
このノートンをなんとかオーバーザトップで下すとあとはROHの超軽量級レスラー・チーズバーガーを紙切れのように振り回してのエルガンボムで見事な復帰戦勝利を飾りました。
翌1.5では、これに満足しなかったエルガンが欠場のきっかけにもなったIC王者内藤にもうアピールし、バーニングハンマーの封印を説いた上で見事な勝利を飾り、それを持ってIC王座への挑戦表明を果たしました。
こういう前例を考えるに北村さんもチーズバーガーを木っ端のようにぶん投げて、翌1.5で「ユー・ネクスト!」すると思っていたんですけどねぇ・・・
参加選手:マイケル・エルガン、BONE SOLDIER、ビリー・ガン、小林邦昭、中西学、獣神サンダー・ライガー、タイガーマスク、ヨシタツ、永田裕志、田口隆祐、ヒロ斉藤、スコット・ノートン、天山広吉、チーズバーガー
WRESTLE KINGDOM 12
で、現状最後になったランボーは件の北村さんがいの一番に登場、前年末のヤングライオン杯優勝の景品の内の一つって言う感じですかね。
しかしこの年の違いというとこれまでのようなレジェンド選手が全く出ず、ROH所属で新日本にも合同興行で何度か参戦したことのあるデリリアスや、オーストラリアでの興行でファレからの誘いでBULLET CLUBに参戦した(らしい)ジノ・ガンビーノなる選手が登場したりとなんだか翌分からない人選だった印象があったりします。
しかし最後の最後に流れた入場テーマはUWFメインテーマ!まさか開設席にいた山ちゃんこと山崎さんが電撃復帰か?!と思いきや登場したのはカッキーこと垣原賢人さん!
垣原さんは2014年に悪性リンパ腫に侵され、命そのものが危ぶまれていたんですが、かつてのファン達、そしてプロレスラー仲間、特にUWF系のレスラー達に助けられながら病に打ち克ち、2017年に見事復帰を果たしていたんですよね。
しかし垣原さんがリングに上がったのは自分のためでなく同じくUWFの仲間であり、現在頚椎完全損傷という大怪我からのリハビリに挑んでいる高山善廣さんへのエールを送るためであり、ランボーに勝利した後にマイクを持って高山選手へとメッセージを送りました。
参加選手:垣原賢人、デリリアス、BUSHI、レオ・トンガ、中西学、永田裕志、北村克哉、チェーズ・オーエンズ、獣神サンダー・ライガー、エル・デスペラード、タイガーマスク、TAKAみちのく、金丸義信、ジノ・ガンビーノ、トーア・ヘナーレ、YOSHI-HASHI、デビッド・フィンレー、高橋裕二郎、小島聡、天山広吉、チーズバーガー
所感雑感
というわけでニュージャパンランボーについて振り返りでした。
まぁどんなことでもいざなくなると寂しくなるなんていうことがよくありますけどニュージャパンランボーはまさにそんな感じですね。
まぁ思い出してみると面白かったり面白くなかったりしてた気がしますけど、個人的にはレジェンド選手がぽろっと出て来てくれるサプライズが楽しめる感じはありましたね。
とはいえ、今年はその枠にNEVER6人タッグ(挑戦者決定戦)のガントレットマッチが来ているのでそこでそういうサプライズがあるといいなぁ。
現状は出場チームも知らされてないですけど、とりあえず第三世代のお歴々やジュニアのベテラン勢は出そうですけど1チームぐらいヤングライオンチームが出て欲しい感はあるなぁ
きょうはこれまで、それでは