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GHCヘビー級王者年齢・年代推移

さてつい先日全日本のトップタイトルたる三冠ヘビー級についてまとめたわけですけど、それに引き続いて所謂”三大ヘビー級”の最後の一角、Grobal Honored Crown、GHCヘビー級について解析していきます。
集計手法などについては前回、前々回の記事を参照してください。

www.pwanalysis.com

 

各数値まとめ

代数 31 杉浦貴
王者数 18  
平均年齢 36.32  
最年少 26 丸藤正道
最高齢 47 杉浦貴
平均保持 258.43  
最短保持 16 髙山善廣
最長保持 735 小橋健太
最古世代 1961/5/8 田上明
最新世代 1988/3/11 中嶋勝彦
平均戴冠 1.72  
最多戴冠 4 杉浦貴
平均総保持 343.0  
最長総保持 784 杉浦貴
最長平均保持 735.0 小橋健太

GHCヘビー級に関する基本数値はこちら。
GHCヘビーは2001年設立と他二つの王座と比べて10数年歴史が浅いわけですけどそれもあって王者数も少なくて、現王者は第31代の杉浦貴、歴代王者は18人となっています。

王者年齢推移

GHC王者の平均年齢は36.32歳、三冠王者の平均年齢が37歳だったのでそれに近い数値で新日本と比較すると+2歳程度高め。
この平均年齢に近いのは初期の王者である小川さん髙山さんが35歳と近いですかね、最近だと前回の丸藤正道が36歳での戴冠でした。
最年少記録は2006年の丸藤で26歳、それまで元四天王やそれに近い世代の選手で争われていたGHCをノア設立時には一回の若手、ジュニア選手だった丸藤がとったのはGHC史的にはエポックメイキングですかね。
そして最高齢は現在進行形の王者杉浦貴47歳、とはいえ40代後半の王者は三冠とかだとそんなに珍しくないんですけども。

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年齢推移が上の図、これまでの他2つの王者と同じく大きな傾向らしい傾向はみられないですかね、かろうじて2011~2013年は同年齢の選手間での移動が多いってぐらいで。

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続いてヒストグラム。
30代後半の王者が突出して多いのに対して30代前半、及び40代の王者が同程度という感じ。
30代後半が多いのは新日本のIWGPヘビーも同様ではあるんですがその突出具合はちょっと特殊な感じですね。
また20代戦半の王者がいないのは全日本と共通の傾向ですかね。

保持日数

続いて平均保持日数は258.4日とこれまでのIWGP、三冠ヘビーと比べてもかなり長い、2-3カ月近く長い保持期間ですね。
今回は防衛回数は計測していないですけど、おそらく防衛回数も比較的多めで短命政権が少なく度の王者も一定期間の防衛ロードを歩んでいるって感じですかね。
最短保持についてはIWGPと同じく16日(髙山さん)、最長保持については3タイトルで最長の735日となっています(小橋さん)。

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そして防衛っ機関のヒストグラムがこちら。
基本的には短いものほど多く次第に(多少の増減はあるものの)減少傾向にある、というのがここまで2タイトルでしたが、GHCに関しては50-120日の王者がダントツで多いという。
まだ王者数(サンプル数)が少ないせいでの偏りという気もしますが、王者の年齢と言い結構特殊な感じありますね。

王者世代推移

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で、地味に毎回注目している各王者の世代の推移。
繰り返しになりますがベルトの歴史としても半分ぐらいなのでその世代数についても他の2王座よりも多くはありませんが大まかに4つ分類しました。
まず一つはノアを旗揚げした時のトップ陣たる元四天王年長組三沢田上、
続いては四天王または五強とも数えられた小橋秋山、そしてデビュー時期こそ違えど実はそんなに年齢が変わらない杉浦さん、
その次に来るのが全日本末期もしくはノア最初期にデビューした丸藤やKENTA潮崎といった世代、
そしてその次がここ数年でやってきた中嶋や拳王の新世代といった感じですかね。

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でこれに関して、おおよその独断と偏見で期間を分けてみたものがこちら。
GHC設立から2006年中ごろまでは主にノアを旗揚げした際の柱だった四天王及びその同年代の間でベルトの行き来があった時期。
それに対して2006年の丸藤のGHC戴冠からはこの四天王の世代と当時の若手との間でのベルトの奪い合いの時期になり、ある意味でノア育ちの世代の時代に移行しつつあった時期って感じですかね。
その奪い合いから一気に年齢層が変化したのは2009年後半から、三沢さんが亡くなられたのちから杉浦さんの長期防衛を経て若手同士でベルトの競い合いをし、「新しいのア」「ノアの将来」を見せるべくの時期が始まったんですかね。
まぁそれはこの時期に彼らの上の世代の選手が軒並みいなくなっちゃったっていうのもあるんでしょうけど(年齢的には杉浦さんがいたけど)。
で、それが大きく変わるのが2014年ごろからで、新日本の永田さんのGHC戴冠から所謂新日系の外敵とノア選手の間でのベルト争いが始まってますね。
それが終わったのが2016年末、それまでの新日本との交流が途絶えたことでより若い中嶋や拳王の戴冠が起きたりしましたが、現在はそれらの新世代と杉浦や丸藤らの世代での世代抗争状態みたいですね(なんと名付ければいいのかわからないから?にしたけど)

タイトル移動数

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参考までにタイトル移動数を調べてみたものの特にこれといった傾向はなし、かろうじていうなら5年ごとにタイトル移動が多いのと少ないのとが繰り返してるかんじですかね?
とはいえ比較的移動数は多くないですね、各王者の防衛ロードも長めですし。

 

所感雑感

というわけで所謂三大ヘビー級最後の一つGHCヘビーに関してまとめでした。
まぁ設立から間もないだけにサンプル数が少ないのが気になるところですけど、他のヘビー級と比較してもちょっと変わった特徴があるような気もしますね。

いやしかしつかれたなぁ・・・3つのヘビー級についての比較もやろうとは考えていたんですけどちょっと充電期間を置いて、何かいい比較法が見つかったらまたほじくり返そうかと思います。

きょうはこれまで、それでは

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おまけ:各王者戴冠日、戴冠年齢まとめ

  日時 名前 年齢 保持期間
1 2001/4/15 三沢光晴 38 103
2 2001/7/27 秋山準 31 365
3 2002/7/27 小川良成 35 42
4 2002/9/7 髙山善廣 35 16
5 2002/9/23 三沢光晴 40 159
6 2003/3/1 小橋健太 35 735
7 2005/3/5 力皇猛 32 245
8 2005/11/5 田上明 44 78
9 2006/1/22 秋山準 36 230
10 2006/9/9 丸藤正道 26 92
11 2006/12/10 三沢光晴 44 448
12 2008/3/2 森嶋猛 29 188
13 2008/9/6 佐々木健介 42 176
14 2009/3/1 秋山準 39 105
15 2009/6/14 潮崎豪 27 175
16 2009/12/6 杉浦貴 39 581
17 2011/7/10 潮崎豪 29 196
18 2012/1/22 森嶋猛 33 371
19 2013/1/27 KENTA 31 343
20 2014/1/5 森嶋猛 35 34
21 2014/2/8 永田裕志 45 147
22 2014/7/5 丸藤正道 34 253
23 2015/3/15 鈴木みのる 46 283
24 2015/12/23 丸藤正道 36 39
25 2016/1/31 杉浦貴 45 118
26 2016/5/28 潮崎豪 34 63
27 2016/7/30 杉浦貴 46 85
28 2016/10/23 中嶋勝彦 28 307
29 2017/8/26 エディ・エドワーズ 33 118
30 2017/12/22 拳王 32 79
31 2018/3/11 杉浦貴 47