8月のライフも残り3日ぐらいになった昨今皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日8.28に、プロレスブログの大先輩たるカクトウログさんが旗揚げ14周年を迎えたとのこと。
カクトウログさんは自分がプロレスを見始めたころから、それこそ中邑真輔の「(桜庭&柴田の新日参戦に)盛り上がってるのは『KAMINOGE』とカクトウログだけじゃねぇのか?」発言のころから見させてもらっていたんですよね。
プロレス統計を始めてすぐの時期にそのカクトウログさんにブログ上で紹介していただいた時なんか驚きのあまり変な声が出た記憶が・・・
なんにしてもめでたいこと、これからも陰ながら応援させていただきます。
ちなみに2004年旗揚げというと北都プロレスとかアパッチプロレス軍、ガッツワールド、そしてハッスルと同世代ですね、歴史を感じる・・・
ちなみに選手でいうとオカダ、飯伏、鷹木、諏訪魔、潮崎、中嶋などのまさに今各団体の中心となっている選手が2004年デビューで”同期”ですね、黄金世代だ。
カクトウログさんはたぶんプロレスブログの中でも最古参の域なんでしょうけど、その一方でここ数年日本のプロレスブログって結構増えてきている感じがするんです。
まぁ去年の今頃にこのプロレス統計を始めた自分なんかがその典型ではあるんですが、最近でもNJPW FUNさんという新しいプロレスブログが始まっているし、
いつも記事末にリンクを載せているブログランキングのプロレスカテゴリを見てみると上位30サイトだけでも2016年以降に設立したブログが11個もあるという(すべてについて詳しく調べたわけではないですけど)。
こうして雨後の筍のごとく、種類こそ違えどプロレスに関する情報を積極的に発信するブログがいくつも現れているのは、やはりそれだけの需要があることに他ならないわけで。
というわけで今回はその需要の変化というものを皆さんおなじみGoogleトレンドで調べてみたいと思います。
前回も同じようなことをやったりしましたけど、今回はGoogleトレンド公式の埋め込みを使ってるのでもしかすると重いかもしれないのでご注意を。
「プロレス」のWeb検索数
まず初めに「日本国内」における「プロレス」というワードのWeb検索数について調べたものがこちら。
時期としてはGoogleトレンドのデータが残っている2004年以降から現在までのものになっています。
こうしてみると2004-2007にかけての検索数の著しい減少傾向がわかりますね。
この時期は売上高推移でも紹介したように新日本では相次ぐ退団や格闘技路線、そして「猪木体制新日本」が終わった時期でもあります。
下がりつつもピークがあるのはその都度スキャンダラスな出来事があったからで
2005年7月のピークは元新日本プロレス・橋本真也さんが逝去されたタイミングで、
同年11月には猪木さんが持ち株をユークスに売却し猪木体制が終了し、ユークス体制新日本に切り替わったタイミングになっています。
またその後、2010年まで低迷が続く中、2009年6月にあるピークはプロレスリング・ノアの社長でもあった三沢光晴さんが亡くなられたタイミングになっています。
上記の図は「プロレス」に加えて「橋本真也」及び「三沢光晴」の検索結果を重ねるとこのように一致していることがわかります。
このことから「プロレス」の検索数がプロレス界全体の話題を包括していることがわかりますかね。
そうすると上述のように新日本の凋落とタイミングを同じくして、総合格闘技の隆盛が重なってたりっていうのもあるんでしょうけど、日本国内において「プロレス」そのものにおける関心、興味度が下がっていったのは確かだと思います。
このように2004年をピークに減少し2010年まで検索数でも「底」の時代であった日本のプロレスですけどその後は多少の上下こそあれ上昇傾向に移っていることがわかります。
これはつまり、日本国内において「プロレス」というものに関する関心が、すくなくとも8年ぐらいのスパンで上昇しつつあるということを示しています。
これが冒頭で述べたようなプロレスに関する世間の需要の増加、それに伴うプロレスブログの増加の要因かもしれませんね。
「プロレス」と「新日本プロレス」の比較
また、これに関する比較として「新日本プロレス」の検索結果も載せたものが上の図。
検索数の比としてはおおよそプロレス:新日本プロレス=4:1程度の比にはなっていますが、検索数の上昇の仕方が似ているのがわかると思います。
特に上昇の度合いだけでなく2017年の10~12月の検索数の減少もおおよそ一致しているように見えますね。
これはつまり、日本の世間における「プロレス」への興味向上と「新日本プロレス」への興味向上に相関関係がある、ということです。
見方としては世間のプロレスへの興味の向上の恩恵に伴って新日本プロレスもまた世間からの興味が向上しているってかんじですかね。
多団体での比較
とりあえず自分が思いつく国内団体について同じ期間の人気度の推移を調べてみた結果がこの図。
上記の「プロレス」に関する検索数の上昇に一致するのは「新日本プロレス」ぐらいですが、調べた中では2013年頃の「ドラゴンゲート」は結構近いぐらいの上昇傾向を示していますね。
そういう意味でいうと世間の「プロレス」に関する興味の向上の恩恵を他の団体は現状あんまり受けられてないのかなぁって感じも。
まぁGoogleトレンドのデータに関してはキーワードを多少変えるだけでも結構大きく結果が変わるのでもうちょっと詳しく調べる必要はあるとは思いますが。
所感雑感
ということで思い付きでGoogleトレンド遊びでした。
Googleトレンドは日本語訳で「人気度」なんて言葉を使うから語弊が生まれるんですけど「相対的な関心の度合い」を調べるには無料だし手軽だしで非常に良いツールなんですよねぇ、なのでぜひとも皆さんもやってほしいところ。
今回の記事に関しては冒頭の通り「プロレスブログ増えてるってことはそれだけ需要があるってことだよな?」と思って調べ始めたわけですけど、需要という面でそれを裏付けるようなデータが得られたのはうれしい限りです。
逆にこのデータを見ると、世間一般的にはネット文化が発展してった00年代に下火だったプロレス界だと、プロレス界が再び盛り上がりつつある10年代になって「ネットプロレス文化」が発展しつつあるのかなぁとも思ったり。
これが、そういった暗黒時代を経ずにネット時代に突入したアメリカなんかだとまた違うと思うんですけど、何かの機会にそういうネット上での文化の違いも調べられたら面白いかもしれません。
きょうはこれまで、それでは