プロレス統計

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8.12 新日本プロレス G1 CLIMAX 28 優勝決定戦 ツイート解析

さてG1 CLIMAX 28もついに文字通りのCLIMAX、優勝決定戦を振り返っていきましょう。

集計結果

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大会中、専用ハッシュタグの#g128に投稿されたツイート(RTなどを除く)の時間推移が↑の図になります。
縦軸が1分ごとのツイート数、横軸が現地時間(日本標準時、JST)になっています。
大会は15:00に開始され、試合自体は18:30ごろに終了しました。

今シリーズの専用ハッシュタグ#g128におけるツイート総数は17,627ツイート、RT総数は31,711RT、呟いたユーザー4,732人となりました。
(新日本プロレスのハッシュタグ#njpwでは10,605ツイート、20,095RT、3,396人でした。)

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最後となった#g128Sでの勝敗予想の結果はこうなりました。
僅かながら飯伏が上回った形に。

※以下、大会のネタバレを含みますのでご注意ください。
全試合結果については公式HPの試合結果を参照してください。

 

American Nightmare in the U.S. title

時刻:15:54
ツイート数:81tweet

最初のピークは今シリーズ最終戦のみゲスト参戦のCody参加の一戦。
これまでの経緯的にはケニーとの抗争が一段落付き、その後のtheELITEとOGとの紛争には不参加だったということもあって立ち位置も気になってはいたものの、まぁケニーとも和解したのもあってか問題なくペイジと組み、theELITE組ってことですかね。
そのCodyがターゲットにしたのはジュース、もちろんUSヘビーを持ってるからっていうのもありますけどジュースの動き、例えばナックル連打も父であるダスティ・ローデスの得意ムーブだったんですよね。
そういう意味で一発お灸を据える目的もあったかジュースをディンズ・ファイアで倒すとUSへの挑戦を表明。
そういえばCodyはWWEでICはとってもUS王座はとってなかったりするのでそこでできなかったことへの挑戦、なんですかね(とはいえあなたNWA王座も挑戦決定してるじゃない、という)

BC紛争、NEVER6人タッグ戦線に広がる

時刻:16:16
ツイート数:83tweet

さて続いては同じくBC絡み、というかそれこそBCのELITE/OG紛争真っただ中の6人タッグ戦。
これまでCodyと同じくどっちにつくのかわからなかった石森がOG側に参加ということもわかってちょっと残念、というのもなんだかんだ言って組む機会が多かった裕二郎・石森組がもう見れなくなるのがなぁ、裕二郎も久しぶりに日本語が通じるチームメイトができてて喜んでたのに・・・
とはいえこの試合が急遽NEVER6人タッグに変更されたのは石森にとってもチャンス、ですかね、それにマーティとのマッチアップはそれはそれとして楽しみだし。
しかしやっぱりヤングバックス+マーティのタッグワークはさすがの一言、これまでそこまでタッグ歴のなかったOG側が勝っていたのはダーティな戦法というところか、タマの対戦相手のブラインドに隠れたタッチで存在感をひた隠し手にしてのガンスタンでタイトル奪取。
思えばタマちゃんの新日本での初タイトルがタマ・タンガ・ファレで取ったNEVER6人タッグだったんですけどね、それも投げ捨ててしまうとは…
何もかも捨ててタマちゃんはどこへ行く・・・

石井、2年ぶりの頂点取りへ

時刻:16:58
ツイート数:127tweet

そして3つ目のピークは決勝進出は逃したケニーとそのケニーに初黒星を叩きつけた石井の一戦。
ある意味でこの試合の主役は石井でしょう、それはこのマッチアップの意味合いだったり、入場曲が石井だったのも込みで(しかし石井ちゃんのテーマで入場するジェイっていうのも不思議だ)
しかもいつものYOHとのタッグとも違ってちゃんと連携にも加わる当たりジェイも(この試合だけ)丸くなったなぁ
しかし試合は、チェースの奮闘こそあったものの石井が勝利、そして普段は寡黙な男がベルトを手に取ってあえて丁寧にケニーに渡して見せるというパフォーマンス。
石井ちゃんのIWGP初挑戦は2016年の5月のことでしたがその時は介入絡みでオカダに勝った内藤に対して試合後リングに入ってまくしたてる形で、勢いで挑戦したんですけど今回は「そのベルトに挑戦する、したい」という意思表示をしての挑戦、石井ちゃん取る気満々だ。

ゴールデン☆ラヴァーズ対新・闘魂三銃士

時刻:17:29
ツイート数:283tweet
そしてついにやってきたG1 CLIMAX 28の正真正銘のCLIMAX、優勝決定戦飯伏対棚橋。
正直に言えば入場前の時点では飯伏に追い風があったでしょう。
それは待望の優勝決定戦ということ、今年から再結成したGLの勢い、そういうものが、飯伏幸太に関する思い出が飯伏の背中を押していた、それは事前の勝敗予想の結果でもそう。
そういう状況に対して棚橋が切り出した切り札はセコンド・柴田勝頼。
思い出という意味ではGLの二人に負けない質、そしてそれ以上の新日本での歴史を湛えた新・闘魂三銃士という”思い出”。
ある意味で、若手の選手に対しては反則と言ってもいい「思い出」「歴史」という切り札で棚橋は飯伏に襲い掛かった

思い出という名の怪物

時刻:18:06
ツイート数:319tweet

プロレスとは”信頼”のスポーツである、それは対戦相手同士という意味でも、何よりも選手と観客の間という意味でも。
その信頼をきづく最良にして唯一の手段はやはり歴史を紡いていくことしかない。
そういう意味で棚橋は、少なくとも新日本で最強のレスラーである。
紡いできた歴史、新日本暗黒時代を断ち切ってV字回復に導いたという歴史。
それにかなう歴史を持つ選手はいない、結果として内藤もオカダもそしてこの試合で飯伏も棚橋に負けた。
かつて棚橋の師匠でもある武藤啓司は言った、「思い出には勝てねぇよ」と。
棚橋は今まさに、決して後輩の勝つことのできない、勝つことの許されない「思い出」の化身、「思い出という名の怪物」になりつつある。
2016年に一度は倒されたはずの「思い出」は今また蘇りつつある。
今回のG1で棚橋は「Back to the Wresting」とテーマを掲げた、かつて「Back to the 横浜アリーナ」という大会名に対して「”戻る”んじゃないです”攻め込む”んです」と言った棚橋本人がだ。
棚橋は変わりつつある、いや変わってしまったのかもしれない、変えられてしまったのかもしれない。
一オカダファン、そして”棚橋アンチ”としてプロレスオタクを始めた自分としていえることは一つ、
棚橋という「思い出という名の怪物」を倒すのは誰なのか。

 

所感雑感

今回に関してはAブロックの最終公式戦と同じくあんまり冷静ではないです。
正直言えば中立的に試合を見ればいいとも思うものの、感情をなくしてしまってはもう「プロレスファン」ではないと思うのでここはあえて私情を貫いて最後の項は書きました。
今回のG1はある意味で、2015年のG1~2016年の1.4の棚橋を想起させる闘いで、それはつまり時計の針が、オカダが内藤がケニーが進めたはずの時計の針が”思い出という怪物”と化した棚橋によって巻き戻されたというようにも感じられて。
だからこそ言う、悔しい、残念、それに尽きるG1 CLIMAX 28でした。

きょうはこれまで、それでは


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