プロレス統計

「プロレスの数字とプロレスする」をテーマにプロレスに関連する数字を調べ、まとめ、考えるブログです。

MENU

第5回プロレスフィールドワーク 10.16 新日本プロレス 小松大会

年末も近づきつつあるわけですが、私事としては仕事に慣れてきたと見るやドンドン仕事を投げられるようになった時期も重なりなんだか忙しくなりつつあります。
とはいえ趣味を犠牲にするつもりもなく、今回は月曜日とはいえ県内で新日本プロレスの興行があると聞きつけ、カッチリ定時に仕事を切り上げ行ってきました。
新日本は10月に大阪へ遠征して以来ですが、石川県内では初。
ということでこれまでと同じく感染症対策などにも注目しつつ行ったフィールドワークの報告です。

f:id:Rodyonsw:20201117163832j:plain

 

石川県第三の会場・義経アリーナ

今回の会場となったのは石川県は小松市にある義経アリーナ。
これまでにも金沢流通会館や金沢産業展示館などに行っていましたが、これらは県庁所在地金沢市にあり、小松市はそこから南へかなり行ったところにあります。
上図は三会場の位置関係を示していますが見て分かる通り結構遠い。
実際「県内でしょ?大阪と比べたら近い近い!」と高をくくっていたんですが、普通にその日中に帰るには1時間ぐらいかかり中々しんどかった、前日にロケハンしたはずなのにね。

また、ご存じの方もいるかもしれないですが小松市には小松空港及び航空自衛隊の小松基地があり結構ひっきりなしに飛行機の爆音が会場でも路上でも聞こえるありさま。
職場で「小松基地に戦闘機とか見に行きたいんすよねー」と言ったら職場の小松市在住上司が死んだ目で「わざわざ見に行かなくても常に飛んでるよ」と言ったというエピソードもあったりして、試合後のタイチの弄りは地元民も「そうなんだよ!」と言わざるを得ないのだ。

ちなみにこんな位置関係ゆえに休憩時間に「富山ナンバーの…」という呼び出しがあった時は割と驚く、富山は(マジで)遠いぞ。

会場の様子

f:id:Rodyonsw:20201117142928j:plain
f:id:Rodyonsw:20201117142918j:plain
ここが噂の義経アリーナか…

まず会場、当日付いたときには勿論どっぷり日も暮れていたが、前日暇&ちょっと用事があったので小松にロケハンにいってました。
その為周囲の様子もわかったが、この一帯が運動公園になっており近くには野球場や陸上グラウンドなども存在しており、義経アリーナこと末広体育館はバスケットボールなどの屋内競技用体育館らしい。
ちなみに野球場は別名弁慶スタジアムになっているが、どうやら源義経の勧進帳の舞台となったのがこの当たりらしいです。

夜景画像で分かるように会場は円形のスタジアム型、サイズは一般の体育館サイズといった感じだろうか。
キレイな見た目をしており駐車場もきれいに整備されているが中身自体はそこそこの年季を感じる。

f:id:Rodyonsw:20201117143543j:plain

会場内全景(二階スタンドより)

中に入ってみるとこんな感じ。
キレイな円形になっており中心にリングが設置された形。
バスケ用の会場というのもあってやはりプロレスを見るにあたっての距離感に合っている設計になっている感じがする。
2階席はベンチ形状で10列ほどあったが、ケツの耐久力に自身がない場合はクッションなりを持って行った方が良いかもしれない。
ちなみにトイレは1階と3階(実質2階スタンド最上段に相当)の2か所にあるので2階席の人は3階トイレを使おう(結構空いている)

感染症対策について

f:id:Rodyonsw:20201117144244p:plain

ウォークスルー型検温エリア

勿論本大会でも感染症対策は行われていた。
前回の石川県でのノア大会でも感じたがかなりこの入場時の諸々のために多くの人員が割かれている感じがした上に所謂新日本のスタッフ以外の人が多い感じもした。
この辺の人件費も結構馬鹿にならないんではなかろうか。

流れとしては以下の通り

・会場入り口外に何人かのスタッフがプラカードを持ち密への注意喚起などを呼びかけ
・会場入り口でチケットの半券裏の連絡先書き込みをチェック、書き込みがまだの場合入り口横の机で記入
・入り口を入って自分の手で半券をもぎって提出、その後セルフで消毒
・その後検温カメラがあるエリアを歩いて通る(画像手前)

特にこの検温カメラについては大阪大会ではまじまじ見る時間もなかったので今回まじまじと観察してみた。
今回でいうと人の通り道を挟むように2台設置し、立ち止まることなどは支持されず歩く様子。
その結果を近くのPCで確認できるようになっていたが、通り過ぎた1,2秒後に映像から画像認識して観客の顔部分が抽出され、一緒に計測された体温が表示される形。
今回見ている間には特に問題はなく、ただ見ているだけという感じだったが異常(高温検知など)があればアラートが出る仕組みだろうか。

私事でいうと最近職場でも同様のシステムの導入を考えテストを行ったものの、結構外気温の影響を受けるため、本当にウォークスルーだとその影響でノイズが大きく、精度を上げるには立ち止まらせる必要があり渋滞に…なんて話をしていたので今回の形式(以前のノア金沢大会でも同様のシステムだったが)に関しては割と気休めな精度という感じはしなくもない。

続いて、2階席は1人分を開けて座る形だったが、1階席はスペースを開けた椅子の形式。
その感覚を測ってみると縦横ともに50cmといったところで結構狭い。
前回のノアでは縦横1m、前々回のドラゲーが80㎝と言った感じだったので少なくとも石川県内の興行を考えるとかなり詰めている印象がある。
はたしてこれってどうなのだ?と思いとりあえず新日本プロレスが興行再開に当たって出した感染対策ポリシーを読んでみると3ページ末尾に座席間隔について「間隔を通常より広く確保することで、満員時の観客数が会場キャパシティの概ね半分以下となるように座席をアサインする」とのみの表記。
この辺があやふやにしてあるのはそれこそ世の規制緩和を見越してだとは思うけど、じゃあ一般的にはどうなんだ?

ということで日本スポーツ協会の出しているガイドラインを見てみると10月2日に緩和などを受けて改訂されているようで、座席に関しても「〇m開けること」のような記述はなく(以前はあった気がするが改訂に伴い無くなったっぽい)、代わりに「スポーツイベント等の大声での歓声、声援等が想定されるイベントの場合は、異なるグループ又は個人間では座席を一席は空けることが必要」とのこと。
ちなみにここで「異なるグループまたは個人間では」とあるのは「同じグループであれば座席を開ける必要はない」という文言が続いているため、ここまで緩和していたのか。
というわけでまぁ50cmというのは1席空けに相当するってことですかね。

会場内の様子

f:id:Rodyonsw:20201117151652p:plain

会場内の売店、かなり盛況だった

あらかた会場内の視察した後は観客の様子を観察。
何となく目についたのは子供の多さですかね、しかもグッズを身に付けた子供。
勿論夜中なので保護者同伴だったんですが両親・父親・母親色んなパターンがあった模様で、さらには友人同士で来たとみられる中高生の集まりもちょこちょこみられました。
少なくとも私が石川で見た興行の内でいうと特にこういう子供(未成年)の観客が多かった印象はありました。
その代わりにドラゲーで見られたような女性ファンの集まり、のようなものはあまり見られなかったかなという感じ(いるにはいたけど目立つほど多くはない)。
勿論私のようなソロプレイヤーおじさんは結構いた感じ。

思えば大阪でもやってましたが今回は場内に売店が設置され、これがかなり盛況でした、試合開始の少し前まで列がぐるりと外周を半周していてかなりグッズに飢えているのか…となってました。
ちなみにこの売店、試合終了後も会場外で販売しておりそこにも並んでいる人はいましたね。

興行中の様子

f:id:Rodyonsw:20201117153228p:plain

試合開始時の様子

試合開始時の様子がこんな感じ。
1階は大体埋まっている感じだったが2階は北側は封鎖、後ろの方の席は空いている席もままあったので用意されたキャパの8~9割といった感じだっただろうか。
試合結果を見ると観客動員は1433人だった模様、昨年の同会場での動員が2168人だったので半分とは言わず2/3といった感じか。

f:id:Rodyonsw:20201117153430p:plain

ミラノ先生、ライガーさん、清野アナの実況席

そして今大会は新日本プロレスワールドによる中継があり、リングサイドにはミラノ先生、ライガーさん、清野アナの3人の姿が。
どんな実況だったのかは定かではないんですが、会場で見ていてもなんか「おおおおお!」とうるさいおっさんが・・・と思ったらライガーさんだったり、チェーズの良い場面でやたら興奮している人がいるからもしや・・・とおもったらミラノ先生だったりしたので静かな会場にはいいアクセントかも知れない。

f:id:Rodyonsw:20201117155129p:plain

これが噂のジ・エンパイアか…

吾ながらミーハーではあるがお目当てとして臨んだのがジ・エンパイアのオーカーン&コブ組対GYWコンビ。
やはり見ている期間が長くなると刺激を求めて新しいものを欲してしまうのは仕方がないのだけど、実際このコンビは巧くやって行こうとしている感もあったり。
元々オーカーンもイギリスでタッグ王座をとっていたり、コブもマット・リドルとのコンビで有名だったりしたのでタッグは苦手ではないはず。
に加えて両者ともにレスリングの猛者である(勿論コブの方が圧倒的に実績を残しているが)
実際この日の試合でもサイドスープレックスの競演を試していたりして、その辺は押し出していきそうな感じはある。
そういうのを押し出す意味ではオーカーンが黒いショートタイツに衣装を変えてきたり、片固めを使い始めたのは良いんでしょうけど、代わりに既にキャラクター性とともに認知されたモンゴリアンチョップがちょっと浮くのが悩ましいところ。
そして「ええやんええやん」と思ってみていたらいいタイミングの吉橋のトラースキックと、これまたいいタイミングの後藤二式が決まっての敗北、いやもう鮮やかだったので「後藤さんスゲー!」となってたのでいいんですが。

f:id:Rodyonsw:20201117160220p:plain

地方興行において結構重要な役割を果たすフィンジュース

概ね興行は、声こそないものの観客のノリも良いように感じ、どの試合も楽しめたんですが、一番観客が楽しんでいた感、というか盛り上げていた感があったのはフィンジュースかなぁという感じがしましたね。
とにかくテンションが高い、動きがダイナミック、というのもあって一挙手一投足が実に見栄えがあるのであまり選手に詳しくなくても観客としては楽しめる典型例なんですよね。
こういう存在のありがたさは中継とかを追っかけているだけだとあんまり感じなくて、会場に行ってみるとその存在感のデカさと言うか重要性を感じるという、これが所謂「会場人気」って奴なんでしょうけど。
こういうものを思い出す意味でも地方会場というのは良い場だなぁと再認識したりしました。

 

所感雑感

ということで9月ぶりの県内地方興行でした。
実は10月にスターダムの興行が県内であったという話だったんですがすっかり忘れてましたね…今度来たらちゃんと行こう。
これで石川県内でも異なる会場3つ行ったんですが、会場内での見やすさとかでいうと今回の義経アリーナが一番だった感はありますね、2階スタンドもなかなか見やすいし。
一方で会場周辺の道のごちゃごちゃっぷりがかなりヤバいのでもうちょい行きやすい道を探さないといけない感じはします。

きょうはこれまで、それでは

おまけ

 会場入ってすぐに表れるのが馳先生の写真な辺りがThis is 石川。