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第4回 フィールドワーク 10.10 新日本プロレスG1 CLIMAX 大阪大会

前回、前々回は一応「コロナ禍の~」という題目にしてましたが気づけばコロナ禍での新たな対策も日常となってきた感があるので外しましたが、今回もその辺に気を付けつつ現地参戦もといフィールドワークに行ってきました。
今回は表題の通り新日本プロレスのG1 CLIMAX大阪大会。
一部の方はご存じでしょうが今春に研究所は北陸に移動しまして、つまり今回は自身としては初の遠征になりますね。
まぁ移動とかに関しては詳しく語りませんが、とりあえず遅刻することも会場を間違うこともなくきちんと観戦できたのでフィールドワーク報告です。

 

会場の様子など

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エディオンアリーナの入り口

大阪に着いたのは1時ごろだったんですが当日泊まる予定のホテル(流石に夜に4時間山道を変えるのは怖かった)のチェックインが15時からだったのでそれまで海遊館などに行き時間を潰し、チェックインを済ませてエディオンアリーナに無事到着したのは15時半ごろ。
新日本プロレスとしてもその他のプロレス団体にしても大阪地区においてはかなりの頻度で興行が行われる”西の聖地”的印象がある同会場ですが、勿論私は今回初参戦。
最寄りはJRでいうとなんば駅らしいんですが近くに吉本興業のなんばグランド花月があったりしますね、小さい頃は夏の家族旅行で何度か来ていた記憶。

個人的にプロレス会場というと所謂体育館的なイメージがあったんですがエディオンアリーナは街中のど真ん中にあり外見はほぼビルでなんだか新鮮でしたね。
しかも中の構造が結構特殊、というかイメージが違っていて所謂プロレス会場としての1階席は建物の2回に存在し、所謂2階席が3・4階に相当するという、おかげでしばし迷った。

その他のファンと並んで上記の写真を撮影した(スタッフも慣れてるのか「写真を撮ったら奥に進んでくださーい」とのこと)のちに入場に。
ここで勿論新型コロナ関連の対策が施されていました。
まずはチケット裏への情報の記入は名前に住所、電話番号にメールアドレスですがその記入には使い捨てのペン(鉛筆の芯が埋め込まれてるプラスチック製のやつ)を使用し、使用後は即座にゴミ箱に捨てるようにしていましたね。

その後記入をスタッフに確認されると検温ゾーンに。
前々回のドラゲーではガン型温度計、前回のノアでは据え置きカメラ型でカメラに顔を向けて立ち止まって検温する形。
今回の新日本でも据え置きカメラだったんですが今回は立ち止まるような指示もなく、ウォークスルーで入場。
一応スタッフが画面を見てチェックはしていたんですが、あれだとどの程度の精度が出るか心配な感じはしましたね。
最近だと時間差入場もしているのでもう少ししっかり検査しても良いんでは。

その後ようやくチケットもぎりに。
これまでのフィールドワークだともう自分でもぎって提出、で良かったんですがここでは一旦テーブル上にチケットを置き、スタッフがチケットの情報と裏面の記入をチェックという工程が入っていましたね、その後通常通りもぎって提出。
消毒はプッシュ式のもので自分でやりました。

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会場全景(入場直後)

そして入場した会場の様子がこんな感じ。
いつも初の会場に来ると思うことですけど、中継とかで見ていた時と比べてかなり小さく感じるんですよね。
実際に上の写真も撮った時の記憶を考えるとかなり広く映っている感じに見える、この辺はどういう心理なんでしょうね。
今回は画像のよう二階席、その中でも特別席を選んだんですが会場にきて気づいたのは
この”特別席”が「2階席のなかでも前の方」の意味だと思っていた(実際両国なんかはそういう感じ)んですがそうではなく↓画像のように「リングが正面に見える席が特別席」だったんですね。
確かに長方形の会場ゆえ、前の方でも端の方だとかなり外れ席ですし、そういう意味ではこういうゾーニングは正しいのかもしれない(実際結構後ろの方ではあったけど見やすかった)

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参考にしよう、大まかな座席表

会場のアリーナ席にはコロナ以前と同じように椅子がみっちり並べられていますが観客はそれを一個おきに座る形になっており、座ってはいけない椅子には下画像のような黒い張り紙がはってある形。
2階席だと固定席なので同じように黒い張り紙が1個おきにあるわけですが、そのデザインもライオンマークと今回のG1のロゴの2バージョンあったりしましたね。
材質までは確かめていませんがおそらくは神っぽかったんですが、これを全部印刷するのもそこそこの出費だよなぁと思ったり(コロナ対策もあって使いまわせるもんでもなし)

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使用禁止席の張り紙は二種類確認

試合開始

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実況陣の皆さん

というわけでここからは試合編、実況陣は村田アナにミラノ先生、元井さんの3名。
言ってみれば実況・解説としての腕を見込まれて定着しているご三方なので安定感がパナイのである、村田さんは他の団体の実況にも呼ばれるのでいつもはこれない感じがするのは少し残念ですが。
ちなみに現在は勿論声援禁止なので拍手やストンピングでの応援になるんですが、それが収まったタイミングとかがあると結構村田アナの実況が会場に響いてましたね。
ここまで来たらもう会場に音声流してみたら?ともその時思ったんですけど、実況見ていて「これ会場音声だけで聞きてえ!」なんてなることもあるのでそれを考えると会場に音声を流すと地獄が広がることになりかねんなという感じなのでやめておこう

第1試合

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リング上で仁王立ちして辻を待ち受ける上村

割と今G1で毎度評判がいいのは第1試合、そりゃメインとは盛り上がり度合いなんかは違いますけど毎回見所のある試合をしてくれるのは上村・辻・ゲイブの3名の素養の高さを感じますね。
実際各試合で今日は彼が、次は彼が良かったとなるんですが今回は特に上村君が良かった。
腕攻めを中心とした攻めなんですがその攻め方が割と流行っている、というか見栄えのいい腕十字固めではなくショートアームシザースを多用していたのがプロレスリングって感じで良かったですね。
上村君は個人的にヨーロピアンスタイルや格闘技スタイルというよりはクラシックな動きが似合うと思っていたのでそういう個人的嗜好にも合っていたというか。
しかも最後は腕を極めていたかとおもうとそのまま閂スープレックス”ホールドでの勝利。
安易に伏線だなんだというのも学がない感じがして嫌なんですが、起承転結というか因果関係というか、筋がしっかりと通っていて第1試合から良いもん見たなぁとなりました。

第2試合

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公式戦 ジェフ・コブvs石井ちゃん

ここから公式戦、その最初にこのカード持ってきたのはもう大阪でこういう組み合わせは鉄板だろう!という感じはしますね。
少しタイプは違えどパワフルなタイプ同士というのは結構大阪の人は好みそうなんですが、その実両者ともに結構器用な印象がるんですよね。
それこそ石井が評価を大きく伸ばす前にパートナーだった中邑が「試合が巧い」的な褒め方をしていたんですが、そういう目で見ると確かになぁと思ったり。
そしてコブも体格こそガチムチで実際にパワーは今大会随一でしょうけど、意外と足の上がるトラースキックやタイミングのいいその場飛びムーンサルト、あっと驚く切り返し技なんかがあって、こういう巧さが全米の売れっ子になった所以かなぁと思ったり。
こういう二人が揃ってよかったと思うのは「ジェフ・コブで見たかった試合」というのがまさにリング上で顕現したこと、そういう見るものの期待に沿うもしくはそれを上回るものを見せる土台になるのが石井ちゃんでもあるんです。
それに加えて、石井ちゃんが結構小型な部類だったのもコブがブンブンぶん回しやすかったのも良い試合になった要因かなぁと思ったり。

第3試合

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「ラフな格好」どころか「オフの格好」だったジェイ

第3試合はなにやら一部界隈では「BULLET CLUB分裂か?」みたいな盛り上がり方をしてたみたいですけど、そういう期待感に応える試合というか展開を見せられたかというと、って感じはしました。
なんとうか本来は、「本当に裕二郎がジェイを裏切るのか?」という空気を出すためには、一回目のジェイのフォールで裕二郎が返した時にリアクションかそれへの機運が高まらないといけなかったと思うんですが、少なくとも会場ではその直前のジェイのコミカルなムーブにつられてゆるっとした空気、実況もワールドアカウントのショート動画で見たのみですがそういう空気はなく。
そういう空気が生まれなかったのは特定の誰かがどう、というよりはこの組み合わせ、ジェイと裕二郎という組み合わせではそういう機運が上がりきらないというのはあったのかなと。
とはいえAブロックのBC対決は終了、その続きがあるとすれば優勝決定戦以後ではありますけどどうなるもんか。

第4試合

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見栄を切る選手は下手くそカメラマンに優しい

正直今、若手とかとは別の意味で、伸び盛りな感があるのがタイチオスプレイという感じはあったり。
どちらもコンディションも万全でアイデアも豊富、プロレス頭も悪くない、そして今まさにファンの支持を確実なものにしてそれを拡大させていく過程なので毎回のように「いつもの良いタイチ・オスプレイが見える」状態なので多分ファンもかなり楽しく見てるんではなかろうか。
この二人ってすごく噛み合うという印象がない相手でもなんだかんだ見ごたえのある試合をして見せるのですごいなぁと思ってるんですが、結構自分から動きまくって試合を作る感じもありますね。
言ってみれば試合における自分のアクション時間が多いからこそ印象が安定しているというか。
そんなこともあって二人が対戦するとスピードタイプではないものの結構目まぐるしい試合で面白いですね。
それに天翔十字鳳をトラースキックで防がれたらオスカッターを天翔十字鳳で返す、ヒドゥンブレイドをパクられたらフィニッシュ前にきっちり叩き込む、という伏線回収的な流れが美しい。
見ていて楽しいという表現もあっているかも。

第5試合

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大阪名物花道乱闘である

どちらもトップ選手に間違いない二人、実際に周りは結構期待して盛り上がって見ていた感もあるんですけどなぜか身が入らず、自分もすっかりプロレスに対してインポテンツになったなぁと思ったりしていました。
こういう表現をするのは単純に自分の中でコンディションが整ってなくて盛り上がらないという意味なんですけど、この二人の事が嫌いなわけではなく、それこそ飯伏の中邑戦は今でも好きだし、2014年のみのるのG1は今思い返しても神がかっていたし。
ということを考えると単純に、いくつかある両者の試合スタイルの中でそんなに好みでないタイプだったのかなぁという。
まぁそういうこともあるわね、という、オカダさんですらそんな感じの時もあるし。

メイン

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「行ってよかった」と確信させたメイン

実は今回のG1、大阪大会が3つもあったのでどれにするか迷い、最初は開幕戦を選んでたんですがそのあと思い直して、このオカダ鷹木戦に魅力を感じて勝ったチケットはリセールしてこっちを買いなおしたわけなんですが、その思い付きは正解だったな、と思わざるをえなかった。
ぶっちゃけ今G1、新しいスタイルの構築をやり始めた結果、スタイルの良さ云々以前のファンの拒否反応みたいなものがまぁ見受けられて勝手に滅入ってたんで、はたしてどうなるか…いやでも今大会ベストバウトマンと化した鷹木先生を信じろ…という心持で試合に臨みました。
そういう意味でいうと鷹木のおかげというのは確かなんですけど、それは逆にかつて「自分をキャンバスにして相手に絵を描かせる」と天龍さんに評されたオカダさんのスタイルが、今のスタイルでもきちんと機能している証左でもあり、そういう意味で「あっ大丈夫だ」と安心した面もあります。

鷹木に関して言うと序盤こそオカダさんのともすれば「かったるい」ともとれるペースに囚われてた感がありましたけど徐々に自分のペースに持ち直して乗っ取っていくのは流石の一言。
そして事前に予告していた鷹木式レインメーカーのインパクトたるや、もうあの瞬間歓声禁止とか忘れて会場から「おおおお!!」と声が上がり、一瞬「1,2!」って声すら上がってましたからね。
しかしやっぱり対戦相手がレインメーカーをパクる一連の流れはやっぱ盛り上がるのでレインメーカーってそこも含めて完成度高い技やったんやなぁと思わざるを得ない。

一方オカダさんに関しては、この試合がここまでのNJC+G1で試してきたことの集大成という感はありました。
まずメインとなったマネークリップは鷹木に決めた時に「鷹木!」チャントにも聞こえる3拍子が大きく響いていた当たりで必殺技として、逃げなければ落される技として認識された感はありましたね。
実際現代のプロレスって締め技に関して結構反応が悪い印象があって、難しい印象があるんです。
まぁ派手さはないですし、日常的に稼働限界を認識している関節を攻める関節技は「痛そう」と感じれる一方、日常的に絞め落とされる感覚を味わっている人がいたらヤバイので実感がわきづらい部分はあるんかな、と。
そういう難しさの一つを超えて、攻防として確立されつつあるのはファンとしては1つほっとした感じはします、まだレインメーカーを超えるとは言えないですけど。
というか新技でいうとここ2試合で試合を決めてきたエビ固めが出た時に「ヤバッ」という空気が出て緊張感高まったのでこっちの方が有効な感じもありましたけどね。

そんなこんなで、鷹木先生の力もあって久々にオカダマニアもオカダさん自身も満足っぽい一戦が見れたので、時間差退場に従って会場を後にしたのでした。

余談:もう二度と大阪に車で行きたくない

上述の通り余談ですが、割と今回の一番の感想がこれだったりします。
自宅から大阪までは高速・一般道合わせて4時間近くと長丁場だったんですがまぁ逐次休むこととオーディオブックで暇をつぶすことさえできれば疲れはするもののそんなにつらくはなかったんですよね(帰り道は特に琵琶湖畔の景色が良かったし)
しかしつらかったのは大阪市内に入ってから。
やたら路駐は多いわ、一方通行は多いわ、特殊な道路の構造は多いわで駐車場を見つけるのも高速の入り口に入るのも迷いに迷いました。
一応電車で往復することを考えれば高速代+駐車場代合わせても安いはずなんですが、「絶対に見たい!」という試合がない限りはいかないだろうなぁ…となった遠征でした。

 

所感雑感

というわけで思ったよりもボリューム出ましたけど、思えば初めてのビッグマッチのフィールドワークですかね(ドームもやった気がするけど)
ここ2大会は石川県の所謂地方大会だったのでまた空気感が違ったんですが、こういうビッグマッチ特有の空気はテンションを上げますんで、定期的に摂取していきたいところです。
一応新日本は11月だかに石川県内で興行(タッグリーグ公式戦)があるらしいのでどちらに次回は足を運ぶつもりです、今度は会場を間違えないようにしよう・・・

きょうはこれまで、それでは