3か月もの”無興行”状態から開けて再スタートを切った新日本プロレス。
7月時点でも既に大阪城ホールでビッグマッチは開催されていましたが、その大会が所謂波乱という始まりを引き起こした大会であるなら、今回の神宮はその波乱から始まった流れの一端の終着点となりました。
そんな新日本再始動第一章終節に何が起こったのかを見ていきましょう。
集計結果
大会は17:00に開始され、試合自体は19:30ごろに終了しました。
※以下、大会のネタバレを含みますのでご注意ください。
全試合結果については公式HPの試合結果を参照してください。
◆金的・オブ・プロレスリング
なんとオカダに金的攻撃から丸め込み勝利!
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2020年8月29日
『KOPW2020』保持者は、まさかの矢野通!
「やろうよ! 楽しいことやろうよ!」
バックステージでも大喜び!
※8.29神宮大会の結果はコチラ!
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時刻:17:27
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概要:KOPW初代保持者は矢野通
新日本プロレス再始動後に突如始まった新規タイトルKOPW2020。
1回戦4試合は結構各特殊試合を思ってたよりもしっかり見せてくれたので概ね満足だったんですが決勝では4WAYが確定(中2日では投票の時間が足りないっていうことか?)。
ぶっちゃけ新日本でもちょくちょくみられるようになったnWAYですけどなかなかうまくいった記憶がない、しかもそういうのが得意な外国人選手がいない組み合わせではなおさら…という心配が事前には。
しかし始まってみると事前からKOPWに乗り気だったデスペ、そして新日本1の曲者矢野がなかなかいい働きをしてた感がありますね。
特に本来CHAOSの味方のオカダを矢野が攻めたり、その流れでライバルであるオカダとSANADAが一瞬タッグを組んだり、という陣容がコロコロ変わる様が良かったかと。
特にオカダSANADAがしれっと共闘するシーンがなんとも絵になるので今後ともこういう機会は増やしてほしいなぁ(タッグになるとまたあれなのでタッグを組んで!とは言わない)
そして最後はまさかの矢野が金的からの丸め込みで初代KOPW2020保持者に(KOPW2020は年末時点での保持者が優勝、みたいなやつ)
「KOPWは何の略か」は発表時点からファンもマスコミも気にしてたとこですがもしやこれは「金的・オブ・プロレスリング」なのでは…?
◆惜しい鷹木陥落
場内震撼! ケンカ上等のバチバチファイトを制したのは、鈴木みのる!
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2020年8月29日
“プロレス王”が鷹木信悟から、NEVER無差別級王座を奪取!!
※8.29神宮大会の結果はコチラ!https://t.co/M2Y7sfrI99#njsst #njpw pic.twitter.com/huJ9tSqGes
時刻:17:49
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概要:みのる勝利でNEVER再戴冠
プロレスを見るにあたって「信頼できる」という感想もおかしい気はしますが、私にとって鷹木信悟って選手はそういう印象がある選手だったりします。
それはどんな試合であっても「おおいつも通り面白い・良い試合をするなぁ!」と感じられる選手ってことですけど、実際鷹木選手ってそういう選手で、
この短い期間にもSHOにデスペにみのるに…確かに指示があって実力もあると言える一方で、試合や相手・シチュエーションによってはうん?ということになったりする選手を相手にしてもどれも良い試合に仕上げている感じがあるんですよね。
いろんな選手に対応できる、というかどんな選手とも食い合わせが良い選手というか、なんにしても毎試合安心して、期待して見ることができる、そして試合後に満足できるという王者はやはり重要なわけで。
そういう意味でいうともう少し、と言わずしばらくずっとNEVER王者鷹木を見てたかったなぁと思わざるを得ない。
◆ここ数年で最強の石森太二
IWGPジュニア王座戦は、一進一退の好勝負!
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2020年8月29日
最後は、Bone Lockでタップアウト勝利!
石森太二が高橋ヒロムから“至宝”を奪取!!
8.29神宮大会の結果はコチラ!https://t.co/M2Y7sfrI99#njsst #njpw pic.twitter.com/HXhNxmTkZa
時刻:18:19
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概要:石森貫録の勝利
割と見ていて思ったのが「石森太二ってこんなに穴の無い選手だったのか?」という今更ながらの驚きだったり。
新日本参戦以前から身体能力もパワーもあって技術も申し分ない選手、とは知っていましたけどそれがかみ合わさってなんとも難攻不落な感じはしましたね。
特に何かが変わったというわけでもないんでしょうけど、前回のヒロムとの対戦との比較でいうと、新規参戦した直後の様子見の段階よりも石森への観客の認識が深まり、顔見世よりもより強く石森太二らしさを見せることができているのかもしれないなぁと思ったり、
また絶対的ベビーフェイスであるヒロムに対するシチュエーションは変わりないんですが、手負いの王者であるヒロムに対して立ちはだかる難敵という要素も見せてきたのかなぁとも。
そういうのを強く感じるのは身体能力を見せつけつつも、徹底してヒロムの腕攻めを続け、極めきったというのがあるのかもしれません。
一点集中の攻めっていうのはきちんと完遂されるとその選手の力量というか戦略性というかが見えて一層凄い選手に見える。
そういう意味で期待感高まったので今後の石森太二第二次政権が楽しみすな。
◆逆転の内藤哲也
大逆転の内藤哲也がEVILを撃破して“二冠王座”奪還!
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2020年8月29日
最後は「心の中で」大合唱!
神宮の夜空に“花火”も打ちあがる!!
【8.29神宮大会結果】
★試合の詳細は新日本プロレス・スマホサイトで速報中!https://t.co/sF9qrzWy0n#njsst #njpwworld pic.twitter.com/3Bd9dmwmDM
時刻:19:17
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概要:内藤EVILに勝利
改めて振り返ると、前哨戦からボロボロにやられてフラストレーションを溜めて置き、本番では味方の救出から終盤の大技の畳みかけで勝利しデハポンで満足して客を帰路につかせる、という「逆転の内藤哲也」メソッドはほぼほぼ完成してるなぁと思ったりします。
まぁその一方で動きがおぼつかない場面がままみられるのもここ最近の内藤哲也像として確立しつつあるなぁという心配もあったりします。
今回に限っても新技エスペランサが上手く決まれなかったり、若手時代から使い続けてきたフライングフォーアームで跳び損ねたり(そのおかげ?でレフェリーとの交錯を避けてましたが、まぁ海野は代わりにコーナーにぶつけられてましたが)。
暑さのせいかなぁとも思いつつ、よく考えずとも今年の1.4からまぁそんなシーンは見られたので慢性的な疲労というかコンディション不良は課題ですかね。
とはいえ、ちらっと「G1中は思い切って休んだら?」なんて声も見かけましたが、G1を休む選択肢は会社的にも選手的にもないでしょうし、そもそも休んだって治らないケガが目にも膝にもあるしで、それこそ休んだってしょうがないんですよねぇ。
そういう意味だと徐々に負担が少ないスタイルへ移行していくしかないかもしれませんが、果たして・・・
◆花火
初めての野外大会観戦ですが、一言で言うと最高でした🙌
— 🅣🅞🅟🅔-🅢🅤🅘🅒🅘🅓🅐プロレスblog (@tope_tokyo) 2020年8月29日
日本各地の球場でやって欲しい✨
最後、花火も上がったし雰囲気最高だったし、涼しかったし良い体験ができました☺️
明日時間があれば現地観戦の感想でも書きます😊
#njsst #njpw pic.twitter.com/HnCWMtcotI
時刻:19:23
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概要:試合終了後に花火が上がる
こういうのがると屋内も良いなぁと思ったり、「なんかWWEっぽいな」とおもったり
所感雑感
というわけで久々のビッグマッチでしたね。
大阪城が因縁勃発だったら神宮は決着戦という趣もあったので全体的にスカッとする感じが多かった感はありましたかね。
あとは導入初日こそ音が大きすぎで不評だったリモート応援システムが良い塩梅に調整されてた感はありましたね。
どうしても序盤の攻防なんかは塩梅が難しい気はしますが、盛り上がってきたときに「おおおおお!」っていうガヤがあると見ていて心地いい感じはするんですよね、初日の時点で「音声さえ調整すれば…」と言っていたかいがあった。
とはいえ流石に日程的には今日だろうと思っていたG1メンバー発表がなかったので戸惑ったりしてますが、これも後日会見で発表されたりするんですかね。
次回大会は9月3日ですが中継がありそうな後楽園ホールは短い巡業最後の9月11日でG1開幕8日前なので流石にあるまい。
きょうはこれまで、それでは