プロレス統計

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ユニット別にみるG1 CLIMAX

G1 CLIMAX 30も残るは両国3連戦のみ、まごうことなく終盤戦になりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私は久々に、というか多分初の遠征をしたりして珍しく満喫したなという感が漂っていますが、弊ブログとしてはこれからこそが結果の解析に取り組む本番とも言えます。
そのネタ探しも込みで国内外の解析系の人のつぶやきとかを見てたんですが、PWMusingsの人が以下のような結果を投稿してました。

おおよそは各選手の戦績について何ですが3枚目が興味深い、各ユニット別の勝敗など。
選手ごとの戦績なんかは結構いろんな人がやっているんですが、ユニットごとに見てみるのは確かに考えに無かった。

ということでこれを参考にしつつ、過去例も含めてユニット別情報について集計です。

 

ユニット別出場者数シェア

今回はちょっと手動で集計したのでデータは簡単に遡れて当時のユニット状況の記憶も一応ある2012年~2020年までのG1 CLIMAX9大会。
ユニットは本隊、CHAOS、LIJ、鈴木軍、BCの5ユニットで分別し、それに当てはまらない選手はその他としました。
一応青義軍とかGBHなんかはもう本隊としてカウントしています。
この辺も自動化できたらもっと詳細解析もできるんですが「どの時点でユニット移動が起きてたか?」みたいなのって案外難しいんですよね。

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それはさておきまず初めに見てみたのはG1出場者に対する各ユニットの占有率、シェアです。
ちなみに2020年のG1 CLIMAX 30では本体4名(コブは本隊換算)、CHAOS6名、LIJ3名、鈴木軍3名、BC4名となりました。
こうしてみると今やCHAOSが一番の大所帯になっていることがうかがえますが、2012年のG1 CLIMAX22まで振り返るとそんなことはなく、最も多かったのは本隊で全18選手中8名、半分近くのシェアを占めていました。
その傾向が変わったのは2016年以降で徐々に選手数が減少して昨年には2012年以降では最小の3名のみになりました(今年はコブを増やしたので+1)。

この主な人員減は第3世代の面々やGBHのお二人など所謂ベテラン勢がエントリーされなくなったことによるものでしょう。
リーグ戦における陣容の若返りは個人的には歓迎しているんですが、結果として若手がおらず高齢化しているユニットは存在感を減らしてしまうことになるわけです。
今回は棚橋飯伏ジュースコブの4名ですけど、棚橋もそこそこの年齢で飯伏も若手ではない、となると若手は実質ジュースと半分ゲスト選手なコブのみという感じなのでやはり若者の獲得は本隊にとって急務なのでは・・・

勿論どこかの枠が減ったということはどこかで増えたということ、何ですが上図を見ると確かにCHAOSが現在最大手になってはいるものの急激に増えた感はなく、
どちらかというとユニット数の増加の影響が大きいように見受けられます。
2013年にはBULLET CLUBが誕生し、2015年には鈴木軍と入れ替わるようにLIJが誕生、2017年委はその鈴木軍がカムバック。
結果としてユニット数は2012年当時本隊・CHAOS・鈴木軍の3つだったのが今や+BC,LIJと2ユニット増えたわけです。
新たに立ち上がったユニットには実力者たるユニットリーダーや伸び盛りの若手なども抱えているわけでそれによってユニットごとの枠が新たに生まれ、それによって本隊の枠がベテランの方から削られていったという感じですかね。
結果としてかつては「本隊vsいくつかのユニット」だったのが本隊もいくつかあるユニットの一つという感じになっているのはG1の出場者割合からもうかがえるようです。

ユニット別勝率

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続いて冒頭のツイートでも行っていたユニット別の勝率、30は途中数値なのでご注意を。
ちなみに面倒くさいので本当に勝ちの数を数え、引き分けは無視していますのでご容赦を。
結構ごちゃごちゃっとしているんですが目立つ点のみを見ると

まず本隊はG1 CLIMAX 24から28に至るまで勝率面で最低を維持していたというのがうかがえます。
いわばなかなか勝てない、他のユニットの引き立て役というかなんというか、ファンにしては苦渋の時期とも言えますかね。
一応G1 29においてその勝率はBCとともに上がっていますが、これに関してはかなり出場選手が絞られた結果棚橋や飯伏といったトップ選手しか出なくなったこと、とかのおかげですかね。

続いて目立つはG1 24,25におけるCHAOSの勝率の高さ
この時期という中邑オカダの2TOPの存在に加え前年からG1に出場していた石井も勝率がかなり上がっていた時期、ある意味でCHAOSの黄金期とも言える時期でしょうか。
ちなみに24ではオカダ中邑のCHAOS対決が決勝で、25では中邑が決勝に進出しているので結果面でも黄金期。
2016年からは中邑の離脱もあったりしたのもあってか勝率は低め(とはいえ50%ぐらいだが)

そのCHAOSの勝率面での陥落に合わせて伸びたのがBCとLIJであり、26でもトップでしたが27では共に勝率を大きく伸ばしています。
24,25をCHAOS黄金期と称するなら27はまさにケニーBC及び内藤LIJの絶頂期ともいえるでしょう。
実際27では決勝戦がそのケニーvs内藤ですし。
とはいえその後に関してはLIJが微減の傾向に対し、BCは大幅減。
2018年はBC ELITEとBC OGの内紛なんかがあったのでその辺のいざこざで下がっていた感じですかね。
しかしジェイ耐性が確立した29ではトップになっていたりする辺りやはりリーダーがしっかり率いている時期のユニットは勝率面でも優位になる、かも知れない。

30での数値は残り1試合が残っているのでまだ途中数値ですがLIJが頭一つ抜けた形になっていますね。

 

所感雑感

というわけでユニット別の解析でした。
星取表を見ながらExcelで手動で集計したので解析手法も限られていたんですが、もう少しPythonで自動集計などすればもう少し面白い結果も出るかもしれません。
G1 CLIMAX 30が終了したらまた改めて今年のデータもまとめる予定ですが、この感じだとLIJがトップという感じになるんですかね。
きょうはこれまで、それでは