プロレス統計

「プロレスの数字とプロレスする」をテーマにプロレスに関連する数字を調べ、まとめ、考えるブログです。

MENU

地域別勝率でみる選手との相性:G1大阪直前編

主要三団体のリーグ戦が一挙に開催になったこの9・10月、つい先日全日本チャンピオンカーニバルが終了し、ノアのN-1も今週末に優勝決定戦が行われ、新日本のG1もようやく折り返した感があり、秋が深まると同時に祭りが徐々に終わりつつある感じがあってさみしくもあります、一斉にだからなおさら。

そんな昨今ですが遅ればせながら私も祭りに参加しようと今週末のG1大阪大会を見に行く予定を立てて、この記事投稿時は絶賛移動中だと思うんですが、そんな大阪大会に向けてメインに立つオカダさんが気になるコメントを。

オカダ「次は、僕が大好きな『G1』大阪大会なんで、しっかりとまた結果を残したいなと思います」

(新日本プロレス公式サイトより引用)

まぁ日本で一番好きな土地が各地にあるマンなどもいたりするのでどこを好きになろうが自由なんですが、オカダさんからプロレスに入れ込み早9年経った身からすると「大阪…G1…オカダ…うっ頭が…」と苦い記憶が浮かぶような気も。
いやでもきっと本人が言っているんだからきっとなにか戦績が良かったりするんだろう、多分。

ということで「G1」「大阪」「オカダ」について少し調べてみていたんですが、思いのほか露骨な傾向が見つかったので他の選手についても調べてみましたので報告です。

 

シングル戦績

まず初めにシングルマッチの戦績を新日本プロレス公式サイトの試合結果から算出(以降もデータは同公式サイトから集計)。
2012年の凱旋以降、オカダさんが大阪で行った試合数は全73試合、戦績は13勝10敗1分、勝率は54%でした。
これだけ見るとなんというかまぁ普通だなぁという感じもするんですが、比較のために大阪に限らない全シングルマッチの戦績を調べると全シングルマッチでは162戦122勝、勝率約75%なので20%近く低い。
これは暗雲が・・・

G1戦績

さらに今回のオカダさんは「G1の大阪大会」と限定していたのでそれでも調査してみると戦績は9戦2勝7敗で勝率22%とシングル全体の勝率と比較してもかなり低いことが分かる。
(ちなみに大阪に限らないG1での勝率は76戦50勝、65.7%、9月末までのデータを使用)
そしてその2勝というのも2014年の高橋裕二郎戦と2017年のEVIL戦、後者は前年がEVILが大いに跳ねた同じく大阪での一戦でそのリベンジマッチ的様相があった試合でしたね。

勝率 全体/大阪比較

f:id:Rodyonsw:20201010001034p:plain

というわけで全体での勝率よ大阪での勝率を比較してみたのが上のグラフですがうん明らかに低い!

単純にシングルマッチで見てもいつもより負けがち(とはいえ半分以上勝ってるので普段が高すぎという見方もできる)だったのが、G1になると通常時の約3分の1、ここまでくると「割と勝てない人」という印象にもなりかねない数値。
こういう戦績・実績があるからこそ何となくオカダオタクは「いっつもG1大阪負けてない・・・?」となったんでしょうね。

新日本プロレス内”大阪効果”

というわけで「オカダさんは大阪で負けがち」という数字が表れましたけど、実際土地土地によって各選手で得意・苦手って結構ある感じがしていて、オカダさんに限らないもんなんでは?とおもったのでちょっと上述の集計と同じく通常時と大阪での勝率の差をとって「大阪で負けがち(勝率が低い)」選手トップ5を調べてみました。

f:id:Rodyonsw:20201010005319p:plain

結果として一番大阪で負けがちなのは本間さんでなんとまだシングルで勝利した試しがないという、ああいうタイプって結構大阪でこそ好かれる印象があったんですけど意外だ(好かれるからこそ負けて悔しがってるのを見たいと思われそうでもある)
それに続くのがキング時代のファレ、中西さん田口監督にオカダさんという感じでなんとなく傾向があるような・・・?

f:id:Rodyonsw:20201010005335p:plain

一方で逆に「大阪で勝ちがち(より勝率が高い)」選手を調べてみると、柴田選手はそれこそ大阪の人たちが好きそうな感じで納得だったんですが1位がジェイで2位がデヴィット、さらに5位にバーナードと歴代のトップ外国人選手が入ってきているのは結構意外でもあります。
実は外国人にとって相性が良い土地…なのか?

 

所感雑感

というわけで自分でちょっと機運を高めるべく解析でした。
始めは適当にやるつもりだったんですが、思ったよりも面白い結果が出てきたのでちょっとうれしかったですね。
まぁ結果として「【悲報】オカダさん、負けそう」っていう感じだったんですが、プロレスって結構負けっぷりが良くて何度も見たくなる試合もあったりするので逆に期待が持てるまである。
安全運転で行ってきます。

きょうはこれまで、それでは