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7.7 新日本プロレス G1 CLIMAX 29 1日目 アメリカ・ダラス大会 ツイート解析

何やら六本木の路上でも中継されたというG1開幕戦はなんとアメリカ・ダラスからの開幕、さっそく見ていきましょう

集計結果

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大会中、専用ハッシュタグの#g129に投稿されたツイート(RTなどを除く)の時間推移が↑の図になります。
縦軸が1分ごとのツイート数、横軸が日本時間(日本標準時、JST)になっています。
大会は7:00に開始され、試合自体は10:30ごろに終了しました。
このハッシュタグにおけるツイート総数は14,893ツイート、RT総数は7,658RT、呟いたユーザー3,267人となりました。
(新日本プロレスのハッシュタグ#njpwでは6,919ツイート、6,082RT、2,086人でした。)

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また今回G1 CLIMAX公式サイトで行われていた勝敗予想の集計結果はこのようになっていました。
オスプレイ対ランスが全くのイーブン、その差わずかに29票!、だったのはなかなか珍しい感じでしたね。

※以下、大会のネタバレを含みますのでご注意ください。
全試合結果については公式HPの試合結果を参照してください。

 

Welcome to Dallas

時刻:8:17
ツイート数:172 tweet/min

此度のG1である意味キーパーソンともいえるのがランス・アーチャー。
ご存じのように開幕戦がダラスにて開催が決まってから現地での宣伝などに一役も二役も買っていたのは周知のところなんですが、その貢献もあってかの久々のG1参戦。
と書くとうーん・・・となるところであり実際メンバー発表前までは自分もそういうことを考えていました。
しかし目に見えて「それだけじゃない」というよりは「その見方をリングで変えてやる」というやる気に満ちていたのが前日の記者会見、そしてこの日の入場。
それまで特徴的でもあった長髪のサイドを借り上げて、まるでマッドマックス世界の登場人物のような出で立ちでの登場。
形から変えるというのは悪いことではなく、観客に対して「何かが変わるのか?」という予感を持たせるきっかけでもあります。
そもそもアーチャーは今年のNJCにも久々に出場し、今回と同じくオスプレイと対戦していたのですが、その時点ですでに結構良い試合を見せていたんですよね。
そういう意味でアーチャーにとっては保証書付き一戦であるとともに、リベンジを賭けた一戦でもあるという。

アーチャーの化け物感

時刻:8:38
ツイート数:204 tweet/min

その意気込みはそのまま怪物感として発揮できるのがランスのすごいところでもあります。
序盤のオスプレイのサスケスペシャルを受け止めるやエプロン、ではなくテーブルに向けてのチョークスラム、コーナーへぶっ飛ばす死角からのタックル、コーナー、正調、エプロンへのパワーボム・・・以前から大きさだけでなくそういった狂気とうまさがあるとは思ってましたけどさらに磨きをかけてきたというか。
しかしそれに対するスプレイの変幻自在の空中殺法が映えること、アーチャーがでかくてダイナミックだからこそ小柄ながらキレがあり、バネもあるオスプレイの動きも映える感じはしますね。
というかゴング前のその場飛びだったり終盤の正調スパニッシュフライもあの巨体で受けられる、あの巨体を投げられる両者の身体能力がヤバい。
そして最後はスーパーオスカッター、を防いでからのスーパーブラックアウト、からのアイアンクローによるフォール。
アーチャーとしては地元で会心の勝利、G1復帰ではありますがG1 CLIMAX 29としてもいい開幕試合になった気もします、いい試合だった。

クラシック

時刻:9:26
ツイート数:183 tweet/min

昨年のG1においてファンに限らず選手の中でもかなり評価が高かったというザックSANADA戦。
結果としてその後1年間のSANADAのレスラーとしての評価はうなぎのぼりになったのは先日のNumberプロレス総選挙の結果を見ても明らかです。
その、これまた保証書付き一戦がアメリカに上陸。
以前の対戦、日本で行われたものと比較するとより矢継ぎ早な攻防が多かった気はしますが、それもそれでアメリカの観客好みに微調整しているとも、今度はお互いの回転の速さを競い合っているようでもありました。
しかし本当に10分過ぎても全く打撃戦投げ技に行かず、関節技とグラウンドで競い合って、なおかつ観客の目を引き付けて離さないのは今の新日本だとこの二人ぐらいしかできんでしょうねぇ。
そしてフィニッシュは前回のG1でも勝利を収めた、ヨーロピアンレッグロールクラッチを切り返してのオコーナーブリッジ!何度見てもいい。

GO 2 SLEEP

時刻:9:55
ツイート数:163 tweet/min

今G1の目玉選手の一人であることは間違いないのがKENTA、日本と日本に詳しいマニアックな海外ファンとしては”元ノア”のKENTAであり、そうでもないファンにとってはもしかすると”元ヒデオ・イタミ”のKENTAかも知れません。
KENTAの新日本デビュー戦の相手となる飯伏は対戦経験こそないものの、飯伏がDDTを飛び出し始めたころにはノアで、飯伏が日本を飛び出し始めたころにはNXTで少し触れている、微妙に縁のある二人でもあります。
そのKENTAはWWE時代の黒と黄色ではなくNOAH時代終盤をほうふつとさせる黒と白のタイツで登場。
とはいえ体型としても動きとしても、NOAHでトップを張った5年前とはさすがに違う感じで、左腕のケガもあり5年分の加齢を感じちゃう感じでしたかね。
とはいえ最後は頭部へのバスソーキックレンダからのGo 2 SLEEPという、NOAH時代のフィニッシャーそのままで復活をアピール。
はたして今G1でどこまで行けるのか。

初めての決着

時刻:10:28
ツイート数:139 tweet/min

そして史上初めてのアメリカでのG1 CLIMAXのメインは史上初めてのアメリカでのオカダ対棚橋になりました。
少し前のROHとの合同興行でこの両者がタッグマッチで向かい合った時に、それだけでHoly shit!のコールが飛んだなんて言う話もありましたけど、その時から追いかけているファンがいるのであればまさに”待望の”実現ですね。
実際にもう会場はゴングからえらい騒ぎ、Holy shit!につづいてNEW JAPANコール、そして両者へのチャント、間違いなく待望の瞬間だった。
そんな待望の一戦だからこそ試合は、これまでの両者の一戦を思い起こさせる攻防が多かったですね、それこそ出なかったのはハイフライフローのドロップキック迎撃とか雪崩式ハイフライフローぐらいでは。
そういうわけで、久しぶりにハイフライフローを解禁した棚橋ですけど驚くほど違和感も久しぶり感もなく、これありきのオカダ棚橋戦だよなぁとも思ったりしました。
とはいえ結果としてオカダの勝利、しかも2013年のドームでの一戦以来30分以内に決着がつくことがなかった両者ですが、今回の試合タイムは22分4秒、若手時代を除くとこれまで最短だった2012年2月の一戦(23分22秒)よりも短かったんですよね。
それが意味することが何なのかについてはさておき、この両者はG1で初めて決着がつきました。

 

所感雑感

というわけで史上初のG1ダラス大会でした、ダラスでの大会自体はROHとの合同とかでなかったっけか。
こういった興行において何をもって成功とするのか、は目標によるとは思いますが、中継を見ている一ファンとしてはチラホラ空席が見えるのが口惜しい一方で、雰囲気自体はアメリカの濃いファンたちのおかげで非常ににぎやかで見ていて楽しかったですね。
はたして来年も同様にアメリカ大会があるのかは定かではありませんが、できれば動員面でのリベンジをしてほしいとこですね。
いずれにしろG1もこれにて開戦、次戦は今週末になりますが今後楽しみです。

きょうはこれまで、それでは